大屋地爵士のJAZZYな生活

Joy Joy Joy

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 炭焼き体験教室二日目である。この日は「窯焚き」、8時間から9時間、ただひたすらに薪を焚く。その火力で、窯内の温度を、窯木が自身で熱分解を起こす5、600℃の温度にまで上げるためである。我々にとっては、この工程がいい菊炭を焼くための、大事なポイントであるが、体験教室の参加者にとっては、極めて退屈な一日である。

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 そこで飽きないように我々もいろいろなイベントを用意して、参加者に楽しんでもらう。まず里山ツアー。自然観察の森を散策して、里山やそこの住む野生動物、クヌギ林、炭焼、エドヒガン群生林、かっての銀銅鉱脈の露天掘りした跡である「間歩(まぶ)」などのガイドをしながら、炭焼きと原理は同じ、「飾り炭」をつくる材料を集めてもらう。そして、餅を焼いておいしいぜんざいを食べてもらう。炭焼きに欠かすことができない薪割りを、「電動薪割り機」と「玄能(げんのう)」と「楔(くさび)」を使う二つの方法で体験してもらう。

 こんな単純できつい作業も参加者にとっては新鮮で面白いらしく、子供までもが盛んに挑戦、楽しんでもらった。

 今宵の曲は、ゴスペルで、「I Choose Joy」。ずばり「楽しい」という意味でしょうか。歌姫は、バブル絶頂期の頃、ディスコで大ヒットした曲、「恋のサバイバル/I Will Survive」を歌った「グロリア・ゲイナー/Gloria Gaynor」のカバーで。元々は、ゴスペル、R&Bシンガーで作詞家の「ラーネル・ハリス/Larnelle Harris」によるものだという。

【 I Choose Joy 】

「♪ I choose joy               私はいま楽しい
  I'll never let the problems keep me down  私を打ちのめした悩みから立上がれる
  'Cause the Lord is working all things out   主が私を善き方向に行くように
  For my good                すべてを取り計らってくれるから
  I choose joy                私はいま本当に楽しい

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」

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恋のサヴァイヴァル〜ベスト・ヒッツ (I'LL BE THERE)
グロリア・ゲイナー /Gloria Gaynor
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント





「I Choose Joy ー Gloria Gaynor」


          

 もう一曲は、弾むようなスウィンギーな演奏で、「Jump for Joy」。「ビル・チャーラップ/Bill Charlap」率いる「ニューヨーク・トリオ/New York Trio」のアルバム、「Love You Madly」から。

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ラブ・ユー・マッドリィ/ Love You Madly
ニューヨーク・トリオ/New York Trio
ヴィーナス・レコード




 「スィングしなけりゃ意味がない/It don't mean a thing」とメドレーで。

「It don't mean a thing / Jump for joy - New York Trio」

          
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# by knakano0311 | 2018-01-16 17:59 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

8年目の炭焼き、今年は気合が入る

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 怪しげないでたちで炭窯の中にしゃがみこみ、窯木を待っているのは私。一般参加の方8人と一緒に、いよいよ今年の炭焼きが始まったのである。私にとっては8年目、19、20回目の炭焼きである。去年、一昨年あたりから、いい菊炭を焼くちょっとしたコツというか、勘所をつかみかけた感じがしているので、今年の炭焼きは一層気合が入っている。

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 朝8時半集合、一日目の作業は「窯入れ」である。準備万端整え、11月から2ヶ月かけて伐採し、クヌギ再生林に集積してあった窯木、約440本を窯の前まで運ぶ。鉈(なた)で突起している枝や節を削いで、手渡しで窯の中に運び込む。いい炭を焼く最初のコツは、できるだけ窯内の空気を少なくするために、いかにぎっしりと窯木やバイタを詰めこめるかである。直径約2m、頂部の高さ1.7mの狭いドーム状の窯内での作業は結構大変である。ヘルメット、防護眼鏡や防塵マスクを着けての作業、最後の頃は、この厳寒時に汗びっしょりとなる。窯木の形状、詰め方、本数などによって毎回違うが、この時点で炭の出来栄えへの影響のかなりの分が決まる。

 最後にギリギリ薪を焚くスペースを残して、トタン板を入れ、「窯焚き」のスペースを作り、「窯入れ」を終える。この最後の詰めともいえるスペースをできるだけ狭くできるかも出来栄えの鍵を握る。そして、古式に則り、火打石と火打金とで火をおこし、1時間ほど予備乾燥をして、一日目の作業を終える。今夜半に降雪の予報もあり、明日の天候を心配しながら、家路に着く。

 今宵のピアノ、「ジョバンニ・ミラバッシ/Giovanni Mirabassi」。アルバムは、「テラ・フリオーザ/Terra Furiosa」から、「Last minutes」。

 ライナーノーツにいわく、『・・・・ メロディに満ちた「切なさ」を最大限引き出す事に焦点をおき、かつて無いほどの一体感 ・・・ 「聴く」というより「心に注ぎ込まれる」という表現が似合う、繊細さの極致を閉じ込めた結晶』

Terra Furiosa

Giovanni Mirabassi / Discograph



「Giovanni Mirabassi Trio - Last minutes」

           
  


  
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# by knakano0311 | 2018-01-13 22:38 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

懐かしき甘さに、子供の頃の正月がよみがえる

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 1月11日は「塩の日」だそうだ。戦国時代、塩の供給を絶たれて困っていた「武田信玄」に、ライバルだった「上杉謙信」が塩を送ったという、今ではあまりいい意味に使われていない印象があるが、いわゆる「敵に塩をおくる」という言い伝えに因むという。そんなことが書かれた朝日新聞の「天声人語」を読んで、ふるさとの子供のころの行事を思い出した。前にも書いたが、懐かしいので再録する。(写真はいずれもNETより拝借)

 ふるさとの信州・松本では子供の頃、1月11日は、「飴市」という大きな祭りというか、「市」の立つ日であった。松本はこの時代は武田領。謙信は、越後から日本海の塩を牛に積んで糸魚川より、まっすぐ「塩の道」をたどり、松本に届けたのである。1568年(永禄11年)1月11日、謙信からの塩を積んだ牛車が松本にたどり着いた。そのときに牛をつないだといわれる石が「牛つなぎ石」として、今も市内の中心部に残っている。(写真参照) 「上杉謙信」に感謝した松本の領民は、この日を記念して、1月11日に「初市(塩市)」を立つようにしたが、明治時代に塩は国の専売になったこともあって、「塩市」から「飴市」に変わったのである。 「飴市」は、塩の大事さを本当に実感している山国の民こその素朴な伝統行事なのである。

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 「塩がます」の袋を形どったのが、「飴市」で売られる縁起物「福飴」である。私の子供のころ、「飴市」には「福飴」のほか、いろいろなものを売る露店が軒を連ね、「正月」の後の楽しい冬の行事のひとつであった。「金太郎飴」のように昔風の甘さであるが、懐かしいあの味を今でもまだ舌が覚えている。

 そして、厳寒の信州では、学校の冬休みがすこし長く、子供たちの正月休みは、小正月の15日ころまであったと記憶している。松の内が明けても、「飴市」、そして「三九郎」(関西で言う「どんと焼き」)と子供たちの楽しみがつづいた。

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 「小正月の火祭り」を松本地方では「三九郎(さんくろう)」と言う。正月松の内が開けたあと、子供たちが家々を周り、門松や注連飾りなどを集め、それを材料にして近くの田んぼに長い竹とで三角錐状に組んだ小屋を建て、子供たちはその中で餅を焼いたりしながら一日遊ぶのである。子供たちだけで、自由に小屋の中で遊べるこの行事が待ち遠しかったことを覚えている。そして私の記憶では、1月14日の夜だったと思うが、小正月にその小屋を焼くのである。

 かって養蚕が盛んであった松本地方では、正月に家に飾ってあった柳の枝に刺し、繭に見立てた団子、「繭玉(まゆだま)」あるいは「繭団子」と呼んだと思うが、それを持ってきて「三九郎」の火であぶって食べる風習がある。団子を焼いて食べると、その年は無病息災でいられるという言い伝えからである。

 そして、小正月が開けると、あの楽しかった正月休みが終わり、学校へ行く事を考えると子供たちは皆、すこし憂鬱になったものである。

 さて、今宵のピアノは「ジョー・サンプル/Joe Sample」。若くしてこの世を去った「ダニー・ハザウェイ/Danny Hathaway」の愛娘、「レイラ/Lalah Hathaway」とコラボしたアルバムの中に、インスツルメンタルですが、「Bitter Sweet」という美しい曲がある。私のご贔屓だったその「ジョー・サンプル」も2014年に鬼籍に入ってしまった。

Song Lives on

Joe Sample / Pra Records



「Lalah Hathaway & Joe Sample - Bitter Sweet」

          
  


   
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# by knakano0311 | 2018-01-12 10:29 | ふるさとは遠くにありて・・・ | Trackback | Comments(0)

もちもちな子供たち

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 「成人の日」のこの日は恒例の「新年餅つき大会」。一庫公園で活動する6団体が合同で主催をする年1回のイベントである。日頃は活動する日がかぶらないようにしているので、お互いの交流が図れるのも、この日だけである。朝9時半受付開始、小雨が降ったり止んだりのあいにくの天気であったが、一般参加者約60人、スタッフ約30人が集まり、受付開始後、すぐに予定数をオーバーし、受付を締切るほどの大盛況となった。初めて餅をつく親子も多く、子供たちも真剣な顔。お餅がどうやってできるのかを初めて体験し、明日から始まる新学期を前に、少し寒いが美味しい一日となった。メニューは、関西風丸餅のあんこ餅、野菜いっぱいのお雑煮、きなこ餅、おろし餅。お昼近くには、お馴染み公園アイドル、鹿親子も顔を出してのご愛嬌。今年も餅つきから始まるイベントは上々のすべり出し。

 さて、新しい年に変わったが、あるいは、新学期は始まったが、なかなか上手くスタートを切れない。こんな方もいらっしゃるかもしれません。新成人うち、約1/3の人たちが、「日本の未来に明るい希望を持てない」と思っているアンケート結果もある。新春です。そんな憂いを吹っ飛ばすために、気宇壮大な「大ボラ吹き」の歌でも聴きましょうか。よく知られたスタンダードの曲で、「I Can't Get Started」。「言い出しかねて」なんていう洒落た邦題がついています。「アイラ・ガーシュウィン/Ira Gershwin」作詞、「ヴァーノン・デューク/Vernon Duke」作曲で、1936年のミュージカル映画「ジーグフェルド・フォリーズ/Ziegfeld Follies」で「ボブ・ホープ/Bob Hope」が歌い、その後「バニー・ベリガン/Bunny Berigan」のトランペット演奏によって有名になったという。

【 I Can't Get Started 】   by Ira Gershwin , Vernon Duke

「♪  Verse                   ヴァース(省略)

  I've flown around the world in a plane  世界中を飛行機で回ってきた
  I've settled revolutions in Spain      スペインでは内戦を鎮圧し
  The North Pole I have charted       北極の地図も作った
  Still I can't get started with you      でも君とは何も始まらない

  On the golf course, I'm under par     ゴルフをすれば、アンダーパー
  and Metro-Goldwyn's asked me to star   MGM映画からは出演のお誘い
  I've got a house, a show place       名所となるようなすごい家も持った
  Still I can't get no place with you      でも君とは何も始まらない

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  I've been consulted by Franklin D   フランクリン・ルーズベルト大統領から相談を受け
  and Greta Garbo had me to tea    グレタ・ガルボはお茶に招待してくれた
  Still I'm broken hearted        でもまだ僕の心は破れたまま
  Cause I can't get started with you   君とは何も始まらないから  ♪」


 ちょっと哀しい大ホラ吹きの歌、それなら女性歌手より、男性歌手の方がいいでしょう。まずは、この曲をヒットさせたという「バニー・ベリガン」のトランペットにオーバー・ダビングして華やかに歌うのは、「バリー・マニロウ/Barry Manilow」。アルバムの出典はわかりませんが、YOUTUBEにアップされていました。


「Barry Manilow - I Can't Get Started」


          

 雰囲気をがらっと変えて、ちょっと退廃的なムードで ・・・。「チェット・ベイカー/Chet Baker」。アルバムは、演奏だけでなく歌入りの「Sings Again」 (1985)から。

Sings Again

Chet Baker / Timeless



「Chet Baker - I Can't Get Started」

          

 最後は「ウォーレン・ヴァッチェ/Warren Vaché」のちょっと気だるいトランペットの演奏で ・・・。アルバムは、コンピ・アルバム「Jazz for a Rainy Afternoon」から。

Jazz for a Rainy Afternoon

Various Artists / 32. Jazz Records



「I Can't Get Started - Warren Vaché/Jazz For A Rainy Afternoon」

          
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# by knakano0311 | 2018-01-09 10:14 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

野生の息吹きを感じて ~ 猪のヌタ場にて ~

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 写真は、「猪の沼田場(ヌタ場、ぬたば)」である。炭焼きの工程で、炭窯を密閉するのにレンガを積み上げてしているが、その時に必要な粘土を、いつも決まった公園内の場所で採取している。粘土を採ったその跡の窪地に雨水が溜まり、格好な泥田ができる。そこが、猪にとって絶好の「沼田場」となっているのである。「沼田場」とは、イノシシなどの動物が、体に付いているダニなどの寄生虫や汚れを落とすために、泥を浴びる場所のことで、「のたうち回る」の語源とも言われている。粘土がそれに適しているとちゃんと知っているのである。のたうち回るところは見たことはないが、周辺の木に泥をこすりつけているので、「沼田場」とわかる。野生の息吹きを感じながら、粘土を土嚢に詰め込む。

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 こちらは、もうすっかり馴染みとなった鹿の親子。正月あけての「顔見世」である。公園管理事務所の職員たちは、愛称をつけているようだが、こうなると野生といえども、アイドル並。まっ、可愛いことは可愛いが ・・・。いやいや、われわれにとっては、やはり天敵。

 さて、今宵の歌は、「Wild Is The Wind」。「Love me, love me ・・・」と歌い出される切ない歌詞と美しい哀愁のメロディで、多くのアーティストにカバーされている曲である。「野性の息吹き」という邦題がついている。残念ながら、私は観ていませんが、「マイ・フェア・レディ/My Fair Lady」の監督として知られている「ジョージ・キューカー/George Cukor」監督の1957年の同名の映画の主題歌である。作詞は、「ネッド・ワシントン/Ned Washington」、作曲は、あの映画音楽界の大御所、「ディミトリ・ティオムキン/Dimitri Tiomkin」。

【 Wild Is The Wind 】  by Ned Washington / Dimitri Tiomkin

「♪ Love me, love me,          愛してよ 愛してよ
        love me, say you do    愛していると言ってよ
  Let me fly away with you        わたしと一緒にここから飛び立とうよ
  For my love is like the wind,      だって、わたしの愛は風だから
     and wild is the wind        激しく吹きすさぶ風なの
  Wild is the wind            激しく吹きすさぶ風なんだから

  Give me more than one caress,       もっともっと抱いて
     satisfy this hungriness          この飢えを満たすほどに
  Let the wind blow through your heart  風よ 私の心を吹き抜けてよ
  For wild is the wind,           だって、わたしの愛は風だから
        wild is the wind       激しく吹きすさぶ風だから

  You touch me             あなたが私に触れるとき
  I hear the sound of mandolins     私にはマンドリンの音が聞こえる
  You kiss me              あなたが私にキスをするとき
  With your kiss my life begins      そのキスで私の人生がよみがえる
  You're spring to me, all things to me  あなたは私の源、すべてなの
  Don't you know, you're life itself!    わからないの 私の人生そのものなのよ

  Like the leaf clings to the tree     木にしがみつく木の葉のように
  Oh, my darling, cling to me       愛する人よ 私から離れないで
  For we're like creatures of the wind,   だって、わたしたち二人は風が作り出したもの
      and wild is the wind         激しく吹きすさぶ風が
  Wild is the wind               激しく吹きすさぶ愛の風が二人を   ♪」


 多くのアーティストにカバーされている中から、まずはオーソドックスなところで、「ニーナ・シモン/Nina Simone」。同名タイトルのアルバム、「Wild Is The Wind」(1964)から。

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Wild Is the Wind CD, Import
ニーナ・シモン/Nina Simone
Verve




「Nina Simone - Wild Is The Wind」

          

 さて、次は、北欧美女シンガー図鑑でも取り上げたデンマーク出身の熟女ジャズ・ヴォーカル、「セシリア・ノービー/Cæcilie(Caecilie) Norby」。彼女のパートナーは、ベーシストで知られる「ラーシュ・ダニエルソン/Lars Danielsson」。彼女のデビュー・アルバム、「セシリア・ノービー/Cæcilie Norby」(1995)から。
  

Caecilie Norby

Caecilie Norby / EMI Import



 ここではピアノ・トリオとのライブからアップ。ニーナにも劣らないソウルフルな熱唱。サポートは、「ラーシュ・ヤンソン/Lars Jansson - piano」、「ラーシュ・ダニエルソン/Lars Danielsson - bass」、「ユッキス・ウオティーラ/Jukkis Uotila - drums」。

「Cæcilie Nordby - Wild is the wind」

          
   
   
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 異色のアーティストは、アメリカのマルチ・インストゥルメンタリスト、「エスペランサ・スポルディング/Esperanza Spalding」。主にジャズ・ベーシスト、歌手として知られている。1984年、オレゴン州ポートランド出身。アフリカ系アメリカ人、ウェールズ及びスペインの血を引くため、ウェールズ、ヒスパニック、ネイティブ・アメリカンにアフリカからの古いルーツを加えた多様な民族的遺産を受け継いでいるという。

 2006年のデビュー・アルバムは、「Junjo」。非凡なベース演奏とスキャットを中心に、ラテンのリズムやパーカッションなどを融合したその音楽はジャズ界に衝撃をもたらしたという。前・米大統領「バラク・オバマ」氏は彼女のファンで、2009年12月、オスロ・シティホールで開催されたノーベル平和賞授賞式で、オバマ氏の名誉を讃える演奏を披露し、翌日のノーベル平和賞コンサートに出演した。第4作、「ラジオ・ミュージック・ソサイエティ/Radio Music Society」(2012)は、第55回グラミー賞(最優秀ジャズ・ボーカル・アルバム)を受賞した。「Wild Is The Wind」は、第3作、「Chamber Music Society」(2010)に収録されているが、ここではライブで。

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CHAMBER MUSIC SOCIETY CD, Import
エスペランサ/Esperanza Spalding
HEADS




「Esperanza Spalding - "Wild Is The Wind" (Live in San Sebastian july 23, 2009 - 5/9) 」

          

 さて、この曲、最も知られているのは、ひょっとして「デヴィッド・ボウイ/David Bowie」の歌唱かもしれません。アルバム、「Station to Station」(1976)に収録されていますが、惜しくも一昨年、2016年1月10日になくなってしまった。彼を偲んで、2000年、ロンドン、これまた熱唱のライブ映像で。

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STATION TO STATION CD, Import
デビッド・ボウイ/David Bowie
EMI




「Wild is the Wind - David Bowie」

          

   

   
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# by knakano0311 | 2018-01-08 13:59 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

霜柱を踏みしめて初山仕事へ

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 山の初仕事は、日陰にうっすらと雪が積もる中を、霜柱を踏みしめて山頂まで上る。山頂のちいさな岩にお神酒を捧げ、二礼二拍一礼と作法通りに、安全祈願をするのが慣わし。また今年の山作業が始まるのだ。活動フィールドの公園は48ヘクタールと広大。毎年一年間ほぼ同じような作業を繰り返すのだが、その影響や効果などたかがしれているかもしれない。しかし、繰り返して続けることが大事なことだと信じている。途中、「モミ(樅)」の大木を仰ぐ。たしか一昨年、落雷にあって、幹の上部が真っ二つに裂けている。それでもなお、青々とした葉を茂らせ、必死に生きながらえている。仲間の爺さんたち、なんとなく我が身になぞらえ、しばし感嘆と共感の思いで仰ぎ見る。そして、炭焼きの準備をしながらの正月談義、孫談義。「来るのは嬉しいが、帰るのも嬉しい」。そんな意見に皆がうなづく。正月は突然、穏やかな日常に、非日常が割り込んでくるのだから、それが爺婆たちの本音であろうか。

 今宵の歌は、「Here's To Life」。「これこそが人生」というような意味でしょうか、そんなタイトルがつけられていた歌に聴き入ったのは、「60歳過ぎたら聴きたい歌」でも書きましたが、定年を迎え、会社人生に一区切り付け、多分その後の暮らし方や生き方に、多少不安や戸惑いを覚えていたからであろう。そんな時に、初めて聴き、私の心に響いたのが、この歌。作詞「フィリス・モリナリー/Phyllis Molinary」、作曲「アーティー・バトラー/Artie Butler」。

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 この歌が有名になったのは、「シャーリー・ホーン/Shirley Horn」が1992年にリリースしたアルバム「Here's To LIfe」。「シャーリー・ホーン」といえば、「ダイアナ・クラール/Diana Krall」などに代表される、ピアノ弾き語りスタイルの女性ジャズ・シンガーの元祖として、50年代半ばから活躍したアーティスト。しかし晩年は、乳がんと糖尿病と関節炎と闘い、脚も切断し、満身創痍の日々を送っていたが、2005年に脳卒中で倒れ、亡くなった。71歳だった。代表する傑作アルバムは「Here's To LIfe」(1992)と、「I Remember Miles」(1998年)である。

 アルバム「Here's To Life」を1990年にレコーディングするに当たって、マイルスが2曲に参加することになっていたらしいが、レコーディングが実現する前に、マイルスは死んでしまった。この歌を聴くと、彼女の71年の人生がこの歌に凝縮されているような思いがこみ上げてくる。多くのアーティスト達がカバーしているこの歌、多分、この歌はもう「スタンダード・ソング」になっているといってもいいだろう。 (再録)

【 Here’s To Life 】
             Lyrics;Phyllis Molinary, Music;Artie Butler

「♪ No complaints and no regrets.    不平も無いし、後悔もしていません
  I still believe in chasing dreams     私はまだ夢を信じて追いかけ、
           and placing bets.    その夢に賭けているのです
  But I have learned            あなたは得たもの全てを
      that all you give is all you get   私に与えてくれたんですね
  So give it all you got.           得たもの全てを私に

  I had my share,              それに比べ、私は自分の取り分をもらうと、
      I drank my fill, and even though  自分ひとりだけで目一杯飲んでいたのです
  I'm satisfied I'm hungry still     それで満足すべきなのに、まだ足りないと思っていた
  To see what's down another road,     でも、丘の向こうにつづく
            beyond the hill     もうひとつの道を見て
  And do it all again.             全てをもう一度やり直そうと思ったのです

  So here's to life             そう、これこそが人生と思える人生を
       and all the joy it brings.    あらゆる喜びをもたらしてくれる人生を
  Here's to life for dreamers         夢見る人たちやその夢にとって
       and their dreams.        これこそが人生と言える人生を

  Funny how the time just flies.   どうして時は速く過ぎてしまうでしょう、不思議ですね
  How love can go from         どうして愛は暖かい出会いから 
      warm hellos to sad goodbyes    悲しい別れへと移ってしまうのでしょうか
  And leave you with the memories    どうして愛はあなたに想い出だけを残して
          you've memorized     去っていってしまうのでしょうか  
  To keep your winters warm.     暖かい気持ちにしてくれた冬の思い出をのこして

  For there's no yes in yesterday.   でも、昨日あったものは、もうここにはありません
  And who knows            そして明日が何をもたらして何を持ち去るかなんて
   what tomorrow brings or takes away.  誰に分かるというのでしょうか
  As long as I'm still in the game I want to play 私がまだこの人生ゲームをしている限り
  For laughs, for life, for love.       笑いや人生や愛のためにしたいと思うのです

  So here's to life           だから、これこそが人生なんです 
    and every joy it brings.       あらゆる喜びをもたらしてくれる人生なんです 
  Here's to life,              これこそが人生なんです
     for dreamers and their dreams.   夢見る人たちやその夢にとっての

  May all your storms be weathered,  あなたを襲ってくるだろう全ての嵐を切り抜ければ
  And all that's good get better.      すべてが良くなっていく
  Here's to life,              それが人生なんです 
    here's to love, here's to you.    それが愛なんです それがあなたなんです

  May all your storms be weathered,  あなたを襲ってくるだろう全ての嵐を切り抜ければ
  And all that's good get better.      すべてが良くなっていく
  Here's to life,              これこそが人生なんです 
    here's to love, here's to you. これこそが愛なんです これこそがあなたなんです ♪」


   
 「ジョニー・マンデル/Johnny Mandel」がアレンジ、指揮を担当した大編成のストリングスをバックにしてのシャーリーの熱唱。

ヒアズ・トゥ・ライフ

シャーリー・ホーン / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Shirley Horn - Here's To Life (Verve Records 1992)」

          

 実は、定年退職の頃、最初にこの歌を聴いたのは、「ジャシンサ/Jacintha」のアルバム、「 Autumn Leaves: The Songs of Johnny Mercer」であった。いたく心に沁みたことをいまでも覚えている。この歌「Here's To Life」は、この「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」へのトリビュート・アルバムの中で、ただひとつ、「ジョニー・マーサー」以外の手になる詩としてボーナス・トラックに収録されていた。おそらく「ジャシンサ」のマーサーに対する思いを込めたのでしょう。それもお聴きいただきましょうか。
   

Autumn Leaves: The Songs of Johnny Mercer

JacinthaGroove Note



「Jacintha - Here's to Life」

          




   
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# by knakano0311 | 2018-01-07 10:09 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

新春愚痴放談 ~ IoT時代のモノづくりが心配 ~

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 左のグラフは「スマイル・カーブ」と呼ばれるもの。昨年相次いで発覚した日本を代表する素材メーカーや自動車メーカーのコスト優先主義を特集した12月25日付けの朝日新聞に掲載されていた皮肉な名前がついているイメージ図である。かって、「これからはサービスの時代だ、ソフトの時代だ」と盛んに言われたころ、経営書などでよく見た図であった。この一枚の図が企業の経営戦略を大きく変え、私も現役の頃、そういう流れを身を持って体験したひとりでもある。

 そして最近よく言われる「IoT」。「IoT」とは「Internet of Things」の頭文字を取ったもので、世の中の様々な「モノ」が、インターネットに接続することによって制御できたり、情報が取得できたりする仕組みで、その仕組みが大きな価値を生み出す。もう、その二つが融合している時代に入っていると言ってもいいでしょう。

 しかし、インターネットと「もの」との接続には、「端末」が欠かせないが、そこの部分の「ものづくり」が、かなりおろそかになってきているのではと私は実感している。以下の記述は、ここ半年間およぶ「端末」のトラブル・シューティングの経緯である。これから本格的に「IoT」の時代を迎える。そして、それをリードしているのが、アマゾン、Google、アップルなどの外資系IT企業。本当に大丈夫かという不安がよぎる。

 私は、その手軽さと便利さが故に、2年ほど前からから、「アマゾン」の「Fire TV Stick」で「Hulu」で配信されるTVドラマや映画を見るのが常になっている。ファンといってもいい。多分通常のTV番組とほぼ半々、いや、配信の方が多いかも知れない。紅白を含めて、見たいTV番組が全くなくなる年末年始は特にそうである。

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 ところがである。昨年の夏ぐらいから、トラブルが頻発するようになった。まず起こったのが、インターネットとの接続中断。ローディングが頻繁に起こり、やがては接続エラーに。初めは我が家の「Wi-Fi」環境が悪いのかと思い、中継器を設置して一応解決したかのように見えたが、その後、信号強度が「最強」でも接続エラーが頻発する。特にひどかったのが、配信データを切れ切れに取り込むため、映像・音声ともコマ落とし、ブツ切れ状態となってしまう。同じルーターやモデムを使っているパソコンは、まったく正常にインターネットに接続できるし、「Hulu」の受信もOKなのに、「ルーターやモデムを再起動しろ」というメッセージがTV画面にでる。これはもう端末、「Fire TV Stick」がおかしいと思い、原因を調べ、対策を講じようと思い立った。(参照拙ブログ 「爺、トラブル・シューティングに戸惑う」 写真は対策前の接続状態)

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 まず調べたのが、ネットでのTV Stickトラブル情報。しかし、すでに知っている情報ばかりで、私のトラブルに役立つ情報はない。Stick端末に触れてみると、表面がかなり熱くなっていることに気がついた。過剰な温度上昇、熱暴走による誤動作の可能性がある。しかも夏場で部屋の温度は30°近い。そこで扇風機を端末に向けると、温度が下がり、トラブルが解消したのである。なんというアナログ、なんというローテク!! 「TV Stick」には、元々電源SWはない。一定時間受信や操作をしないと自動的にスリープ・モードになるという。確かめると、たしかにスリープ・モードにはなるが、温度が下がらない場合がある。コンセントから電源アダプタを抜けば、確実に電源オフとなり、温度が下がるが、その度にアダプタを抜き差しするのは手間である。そこで、いろいろ試行錯誤した結果、こんな対策をにたどり着いた。
    
 1)見終わったらリモコンを操作して、確実にスリープ・モードにしてから、電源OFFにする。
 2)電源SW付きのコンセントから電源をとり、SWのON/OFFで端末の立ち上げ、切断をする。ただし、都度ホームページから「Hulu」を立ち上げる手間が必要であるが ・・・。
 3)アルミ製のヒートシンクを、Stick端末の表面に取り付ける。もし次の夏もダメだったら、USB接続の小型ファンで常時送風できるようにする。

 まっ、小型ファンまでは必要なかったが、この対策によって、一応、熱暴走は回避でき、トラブルは解消された。と思ったのも束の間、ふたたび、ローディングと接続エラーが頻繁に発生し始めた。こちらの原因はすぐわかった。HDMI(High-Definition Multimedia Interface/高精細度マルチメディアインターフェース)端子の接触不良である。TVのHDMI端子に直接Stickを差し込んで使うことができるとあるが、端子の機械的品質が甘いのである。こちらの対策は、以下の対策で解消した。

 4)TV端子に直接接続するのを止め、Stickの付属品であるHDMIアダプタを介して、しっかりとした端子付きのHDMIケーブルでTVのHDMIポートに接続する。

 いまのところ、たいしたトラブルもなく、快適に配信を楽しめている。まれにホームページがフリーズすることがあるが、これはコンセントの電源SWを入れ直せば、再起動され、解消する。

 要するに設計、使用する部品の仕様決め、品質確認が甘いのである。先の「スマイル・カーブ」に基いて、利益の少ない「ものづくり」の部分は、新興国、有り体に言えば中国に全て丸投げしてしまっているからである。特に海外のグローバル企業においては、それが顕著ではないかと思う。利益率が低いから中国メーカはコストカットに走る。そして、日本で、超薄型ノートPCや携帯電話などでかって繰り返し発生し、克服したメカニカルな品質トラブルを、いままた繰り返しているのである。

 以上、長々とトラブル顛末を書いたが、アマゾン売れ筋No.1というのだから、多くのユーザーがトラブルで困っていると思われるのに、「Fire TV Stick」のサイトにはそんな情報は載っていなかった。いつの間にか、幅を広くし、熱放散をが良くなったと思われる新型モデルが発売されていることに驚く。しかしそんなトラブルのことは新製品情報には書いてない。最近検索したら、あるブロガーのブログに、私がたどり着いた結論、原因と対策とほぼ同様な内容の記事が推奨対策として載っていた。アマゾンの関係者が無関係な第三者を装って情報を公開しているのではとも疑いたくなる。

 「IoT」時代といっても、現場でネットワークとの情報のやり取りを支えるのは、取るに足らないような端末という小さなハード機器、「モノ」である。しかも、「Hulu」のサービスは有料なのである。そのサービスの品質を著しく損なうトラブルへの対策の情報公開をおろそかして、「IoT」時代なんかありえないと思うのだが ・・・。年始から元メーカー技術者の長々とした愚痴、ご容赦あれ。
  
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 心を揺さぶられる女性シンガー・ソングライターがいる。「メロディ・ガルドー/Melody Gardot」。彼女の4枚目のアルバム、「カレンシー・オブ・マン~出逢いの記憶~/Currency of Man」(2015)から、「Burying My Troubles」を聴く。彼女本来の持ち味であるブルージーでダークなジャズ、ブルースとR&Bの世界への回帰、改めて心を揺さぶられた。

 「メロディ・ガルドー」。1985年生まれ、フィラデルフィア出身のシンガー・ソングライター。16歳の頃、ピアノ・バーでアルバイトとして歌い始めたという。しかし、19歳の時、自転車で帰宅途中、ジープに跳ねられ、背骨を含む数箇所の複雑骨折、神経、頭も怪我をするなどの瀕死の重傷を負い、一年間寝たきりの生活を余儀なくされ、しかも生涯後遺症として背負った視覚過敏より、サングラスを手放せなくなる。リハビリとして医者に音楽セラピーを勧められ、曲を書き始める。病室でみずから録音した6曲入りのEP、「SOME LESSONS:The Bedroom Sessions」を2006年に発表。

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 その後、フィラデルフィアを中心にフェスやライヴにも出演し、静かな中に熱いハートの感じられる彼女の音楽はたちまち評判となり、2006年にインディーズからリリースしたアルバムも話題となり、やがて、ユニバーサルと契約し、「Worrisome Heart(意味;くよくよする心)/邦題;夜と朝の間で」が世界デビュー・アルバムとして2008年8月にリリースされた。

 ビジネス・ウィーク誌は評していわく、「トム・ウェイツの詩に出会ったビリー・ホリディ・・・、或いはニーナ・シモン、初期のリッキー・リー・ジョーンズ、コール・ポーターの洗練さすら思い起こさせる・・・。」

【 Burying My Troubles 】 by Melody Gardot

「♪ Burying my troubles     葬り去ってしまおう 私のトラブルを
  In another glass of wine    もう一杯ワインを飲んでさ
  Swallowing my worries away  そうすりゃ私の不安も消えてしまうのさ

  Bear in mind tomorrow      明日はちゃんとしようと思っても
  Is another day of sorrow       過去の私を振り返ってみれば
  That only makes me think of yesterday  すぐに後悔に落ち込んでしまう

  So I'm burying my troubles    もう、葬り去ってしまいたいよ 私のトラブルを
  In another cup of gin         もう一杯ジンを飲んでさ
  Throwing down like water in the road  水を道路にぶちまけるようにさ
  Running over memories        思い出なんか押し倒してしまいたい
  Falling down upon my knees      わたしのひざで

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

Currency of Man

Melody Gardot / Verve



「Melody Gardot - Burying my troubles」

          
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# by knakano0311 | 2018-01-05 10:25 | マーケッターとしてのシニアから | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(192) ~ 遠いバブルの名残り ~

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 雑草が一面に生い茂る原っぱ。吹き抜ける冷たい風に、なんとなくうら悲しさが漂う。ここはかってのフェア・ウェイ。元旦に登った山の脇は、何年か前まではゴルフ場だった。しかし、その下を通る新名神高速道路のトンネル工事のため、ゴルフ場は閉鎖されたのだ。高速道路開通後は、ゴルフ場も再開されるという噂もあったが、ゴルフのマーケットがこれだけシュリンクしている中で、莫大な投資をしてリニューアルをし、再開するだろうか? ティー・グラウンドに立ってみた。私の目には、遠いバブルの名残りとしか映らなかった ・・・。まだゴルフを続けている山の仲間は一人もいない。

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 ウォーキングの道筋にある溜池。ことしも水鳥が集まりだしたようだ。一時期、まったく見かけない年もあったのだが、ここ2、3年前から戻ってきたようだ。「カイツブリ(鳰、鸊鷉〈へきてい〉)」かなとも思うのだが、遠目なので種類はよくわからない。まだ数は少ないが、元気に潜っては魚を採っているようだ。

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 さて、新春の宵、初ピアノトリオは、透明感のある美メロのピアノ、「ミシェル・ビスチェリア・トリオ/Michel Bisceglia Trio」。ベルギーのピアノ・トリオです。 

 「ミシェル・ビスチェリア」。1970年生まれ。一家の出自はイタリアだという。6歳の時にはもう電子キーボードを始め、その後クラッシック・ピアノを習ったが、ほどなくジャズへ転向、19歳の時にはシンセサイザーなどで演奏ツアーに参加したという。「ウェルナー・ラウシャー/Werner Lauscher (bass)」、「マルク・レーハン/Marc Léhan (drums)」と自身のトリオを結成したのは26歳の時。その後、世界各地のジャズ・フェスティバルへの参加でキャリアを積み重ねている。

 そんな彼が日本で注目されたのが、3作目のアルバム「Inner You」(2007)。その中の1曲を「寺嶋靖国」氏が「Jazz Bar 2007」で取り上げたからであろうか。この人のピアノは、音数がとても少ない印象がある。戸惑いながらポツポツと弾いているといった感じすらある。しかし、その少ない音を紡ぎながら、透明感と哀愁に満ちた独自のピアノ世界を目の前に展開して見せてくれる。

 久しぶりに聴くアルバムは、鳥と子供の青いジャケが印象的な、「Blue Bird」(2015)。その中から、「Dry Water」を ・・・。
  
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Blue Bird CD, Import
Michel Bisceglia
Prova Records




「Michel Bisceglia trio - Dry Water (Official Video) 」

          
  
  
  
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# by knakano0311 | 2018-01-04 14:20 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

家族が集まり、祝い膳を囲む

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 関西在住の次男家族、三男が集まり、正月の祝い膳を囲む。今年は戌年、私は歳男。強がり半分であるが、そんなに老いたという実感はまだない。親父が他界した歳には、まだ14年もある。まだまだ何かできそうだし、何かをしたい。そんな充実した一年、家族が安寧で健やかな一年を祈念して、みんなで乾杯。

 さて、新春の歌姫は、「アガ・ザリアン/Aga Zaryan」。ポーランド出身。ポーランドの歌姫といえば、大のご贔屓の「アンナ・マリア・ヨペック/Anna Maria Jopek」が思い浮かぶが、ここ数年トップの座を占める若きジャズ歌姫が、「アガ・ザリヤン」であるという。

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 1976年、ポーランドの首都ワルシャワ生まれ。父親はクラシック・ピアニスト、母親は英語教師であり作家で、彼女は幼い頃から両親とともにヨーロッパ中を広く旅し、イギリスのマンチェスターの小学校にも通学したという。クラシック音楽とともに、アガの両親は、「スティーヴィー・ワンダー/Stevie Wonder」、「ウェザー・リポート/Weather Report」、「ジミ・ヘンドリックス/Jimi Hendrix」、「ボブ・マーリー/Bob Marley」、「ビートルズ/The Beatles」などのポップス・アーティストの音楽にも、小さい頃から親しむ機会を与えたという。やがて、「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」や「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」を聴き、アガはヴォーカリストになることを決意、その道へと進んだ。2010年3月に発売された「Looking Walking Being」がデビュー・アルバム。

 「アガ・ザリヤン」本人による歌詞や、哲学的な米国詩人「デニーズ・レヴァトフ/Denise Levertov」の詩で綴られたアルバムで、ジャズだけでなく、ボサノバ、サンバ、アフリカン・リズム、ジャズ・ロックなどのサウンドがちりばめられたアルバムで、2010年、ポーランド国内で最も売れたジャズ・アルバムとなったという。

 今、ジャズが熱いというポーランド。「アナ・マリア・ヨペック」と共に、ポーランドを代表する現代感覚溢れる女性シンガーとして、更に世界から注目される存在。「Looking Walking Being」から、「For the New Year, 1981」を ・・・。

 前回取り上げた「カレン・ソウサ/Karen Souza」の歌う「New Year's Day」のオリジナルは、アイルランドのロックバンド、「U2」が1983年に発表したアルバム「WAR(闘)」に収録され、ポーランド民主化運動に捧げられたもの。それに続く今回のこの歌のタイトルの「1981年」は、ポーランド民主化運動のなかで、非合法化された「連帯」を合法化した民主化の出発点とも言える年。「For the New Year, 1981」は、これらのことを踏まえたうえでの曲のタイトルであり、内容であろうと思われ、アガがこの歌に込めた心意気が感じられる。

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Looking Walking Being
Aga Zaryan
EMIミュージックジャパン




【  For the New Year, 1981 】   Lyrics: Denise Levertov; Music: David Doruzka

「♪ I have a small grain of hope -   私はささやかな希望を抱いている
  one small crystal that gleams    その透明な結晶から澄んだ色を光らせる
  clear colours out of transparency.   小さな水晶のかけらのような

  I need more.             もっと欲しい

  I break off a fragment to send you.  その水晶を割ってかけらをあなたに届けたい

  Please take             どうぞ受け取ってね
  this grain of a grain of hope     このささやかな希望のそのまたかけらを
  so that mine won't shrink.      そうしても、私の希望が小さくなることはないわ

  so that yours will grow.       そしてあなたの希望が大きくなるように

  Only so, by division,         ふたりで分け合うことで  
  will hope increase,          希望はさらに大きくなるの

  like a clump of irises,           株分けしないかぎり 
     which will cease to flower      やがては咲くのを止めてしまう 
  unless you distribute            群生するアイリスのように  
  the clustered roots, unlikely source -   複雑に絡みあう根っこ、
  clumsy and earth - covered        不格好で想像もできないような源
  of grace.                 そして気品に満ちた大地    ♪」


「Aga Zaryan - For The New Year , 1981」

          
  


  
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# by knakano0311 | 2018-01-03 10:20 | 我が家の歳時記 | Trackback | Comments(0)

初ウォーキングは初詣もかねて

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 初日の出というには時間が遅かったが、天気もいいので、久し振りに近くの山まで登ってみた。名前がついているのかどうかもわからない小さな山だが、10年ほど前まで、まだ愛犬が元気で生きている時には、散歩がてらよく登った山である。頂上の鉄塔のある場所までのぼって見ると、眼下には昨年12月10日に、高槻JTから川西ICまでの間(延長26.2km)が開通したばかりの「新名神高速道路」のトンネルが見えた。工事中は立ち入り禁止になっていたので、初めて見る光景である。下の写真は開通後、1週間程たってから、「箕面とどろみIC」から「川西IC」まで、一区間だけを走ったときの写真。まだ一部しか開通していないこともあって、前にも後ろにも車がまったく見えなかった。写真の鉄塔が上の写真の場所である。この地に住んで25年。景色も随分と変わったものだ。

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 その足で、清和源氏の祖、「源満仲」らを祀ってある「多田神社」に初詣。市内で年間に訪れる人が最も多い場所だけあって、元旦、11時半にはもうこの人出。家族の安寧を祈願して、帰宅。2時間半ほどの初ウォーキング。いつもの倍ほどの時間とあって、足にいささか疲れを覚えたが、年初からいい運動となった。この調子で今年一年も ・・・。

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 さて、年明けの曲は、妖艶なアルゼンチンの歌姫、「カレン・ソウサ/Karen Souza」。1980年代のヒット・ソングを中心としたロックの名曲をジャズ・アレンジでカヴァーしたデビュー・アルバム、「エッセンシャル/Essential」(2011)から「New Year's Day」。この歌のオリジナルは、1983年に発表された「U2」。

 年明け早々、なんですが、この妖艶さというか、コケティッシュなお色気は、もう枯れている爺さんを引き戻すほどの「チカラ」がありますね。セカンド・アルバムの、彼女の名をつけた「ホテル・ソウザ/Hotel Souza」で知ったのですが、新しいアルバムが出るたびに気になるというより、聴かねばと思ってしまう歌手である。

【 New Year's Day 】

「♪ All is quiet on New Year's Day   全てが静寂に包まれた年のはじめの日
  A world in white gets underway   一面銀世界に覆われて年が明ける
  I want to be with you        あなたと一緒にいたい
  Be with you night and day      夜も昼も
  Nothing changes on New Year's Day 新年を迎えたからといって何か変わるわけじゃない
  On New Year's Day          新年を迎えたからといって
  On New Year's Day          新年を迎えたからといってなにも変わらない

  I will be with you again        もう一度あなたと一緒にいたい
  I will be with you again        あなたともう一度
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

Essentials

Karen Souza / Music Brokers Arg


   
「NEW YEAR'S DAY - Karen Souza」
  
          

  


  
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# by knakano0311 | 2018-01-01 16:11 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)