大屋地爵士のJAZZYな生活

終わりに近づく夏

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 夏も終わりに近づいてきた。咲く「アサガオ(朝顔)」も、なんとなく寂しげに見える。今年もいろいろあったが、71回目の夏もいつものように終わりに近づいてゆく。

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 71回目の夏の終わりに聴く曲は、「桑田佳祐」作詞・作曲の、「夏をあきらめて」。ちょっとアンニュイでほろ苦く感じそう。歌姫は、いまや「寺嶋レコード」の看板女性ボーカル、「MAYA」。インディー・レーベル時代、コロンビア時代に随分と聴いていたシンガー。ハスキーがかった声で、ジャズ、ラテン、ポップスを自在に歌いこなす。その中でもラテンのフレーバーが抜群で、小悪魔的な独特の魅力を持つ。

 彼女に、インディ・レーベル時代から魅かれていた。まっ、彼女の振り撒く「恋の特効薬」、「ラブ・ポーションNo.9/Love Potion No.9」(2005)というアルバムから。

Love Potion No.9

Maya 松尾明 TAKE TEN フェビアン・レザ・パネ 吉野弘志 岩瀬立飛コロムビアミュージックエンタテインメント


「MAYA ー 夏をあきらめて」

          

 同じアルバムから、もう一曲。「ある恋の物語/Historia De Un Amor」。

「MAYA ー ある恋の物語」


          <
  


  
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# by knakano0311 | 2017-08-20 10:33 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(178) ~ 屁糞葛も花盛り ~

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 この時期、いたるところで見かけるのが、この「ヘクソカズラ(屁糞葛)」。わたしの住んでいる住宅地でも、手入れができず、ほったらかしになっている実家の庭でも。蔓性多年草で、刈っても刈っても、毎年生えてくる雑草。葉や茎に悪臭があることからその名があるが、ひとつだけでもえげつないのに二つもそれが重なるとは、なんたる不幸。名付けた人は相当な恨みでもあったのか ・・・。しかし、花は意外と可愛らしい。ところが花言葉は、その臭いが人を寄せつけないことから、「人嫌い」。花言葉までもがネガティヴで、ここまで来ると、いささかかわいそうな気さえする。

    「屁糞葛も花盛り」

 その臭いからあまり好かれない「ヘクソカズラ」でも、こんな愛らしい花を咲かせる。「不器量な娘でも年頃になればそれなりに魅力がある」という意味の諺(ことわざ)であるとか。

 また、万葉集(巻十六)に、

    「かわらふじに 延ひおほとれる屎葛 絶ゆることなく宮仕えせむ」 (高宮王)

 別名、「カワラフジ(河原藤)」、「ジャケツイバラ(蛇結茨)」の木にしがみつくように、まとわりつく「クソカズラ(屎葛)」。そんな葛のように、臭いと嫌われても、いつまでもしがみついて宮仕えをしたいものだ。そんな意味か。なにか、先の国会での答弁を行う官僚たちを見ているみたいで、もう哀れというか、けったくそ悪いというか ・・・。

 「図書館戦争」や「阪急電車」でも知られている「有川浩」の恋愛小説、「植物図鑑 (幻冬舎文庫)」の第1章にこの花が出てくる。ひょんなことから、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクで、イケメンの「樹(イツキ)」と奇妙な同棲生活を始めた女の子の話。そこには、「花の姿の愛らしさは雑草の中でもかなり上位に入る」と弁護するように書かれている。

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

有川 浩 / 幻冬舎



 さて、今宵、「花はどんな花でも愛らしい」という意味を込めて、「A Flower Is A Lovesome Thing」。「A列車で行こう/Take The ”A” Train」の作者として知られ、アメリカのジャズピアノ奏者、作曲家、アレンジャーであった、「ビリー・ストレイホーン/Billy Strayhorn」の有名な曲。訳はいりませんね。(luscious;薫りがいい)

「♪ A flower is a lovesome thing
   A luscious living lovesome thing
   A daffodil, a rose, no matter where it grows
    Is such a lovely lovesome thing ・・・  ♪」

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 歌姫は「フェイ・クラーセン/Fay Claassen」。1969年生まれのオランダのジャズ・シンガー。最初はダンスとバレーを学んだが、1990年頃からアムステルダムの音楽学校でジャズ・ボーカルを学び始めた。天賦の才は隠せないらしく、在学中に2つの賞を獲得したという。やがてプロ歌手としての活動を始め、多くのジャズ・フェスなどで著名なミュージシャンたちとのコラボも重ね、もうベテランといってもいい30年近いキャリアが積み重ねられ現在に至っている。」。そのハスキーな声は、「アムステルダムのため息」などとも呼ばれているという。

Sing!

Fay Claassen / Challenge



「Fay Claassen / A Flower Is A Lovesome Thing」

          
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# by knakano0311 | 2017-08-19 13:21 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

お盆にヒサカキを伐る

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 お盆の山作業。みんな高齢者、熱中症を警戒しながら、あまり無理をせずに、山頂までのぼり、軽い伐採作業で終える。いつもは植生の多様性を妨げているため、伐採の対象となっている、常緑広葉樹の「ヒサカキ(非榊、柃、姫榊)」を伐る。仲間の何人かは、持って帰り、墓や仏壇に備えるそうだ。「サカキ(榊)」が手に入らない場合、「ヒサカキ」を代わりとして、墓・仏壇へ「仏さん柴」として供え、また玉串として利用することが多いと聞く。我々も新年、炭窯の「窯開き」の時に玉串として奉じている。間伐の対象木であるが、お盆のこの期間は役に立っているようだ。

 英語で、「alternative(オルタナティブ)」というと、「代わりとなるもの、代替物、代替案」、「選択肢」などの意味で使われるが、最近では、トランプ政権が、黒を白と強弁する手段として、「オルタナティブ・ファクト/alternative fact(もうひとつの事実)」と言葉を使ったことでも話題となった。

 音楽のジャンルを表す言葉としても、「alternative」、「alternative music」が使われることがある。「従来の音楽の型やジャンルにはまらない」、あるいは「既存のポップ・ミュージックの概念を打ち壊す」という意味で「alternative」が使われているようだ。そんな、「alternative music」としてカテゴライズされている二人が今宵の歌姫。

 なにが従来の型にはまらないかって? 講釈無用。聴いていてだければ、直ぐにわかります。最初に聴いたときは、結構、衝撃的でした。「ガブリエラ・アンダース/Gabriela Anders」のアルバム、「Wanting」(1999)と「スザンヌ・ヴェガ/Suzanne Vega」のアルバム、「Solitude Standing(孤独 ひとり)」(1987)から。

Wanting

Gabriela AndersWarner Bros.



 ボッサ・ユニット、「ベレーザ/Beleza」のリード・ボーカルだったアルゼンチン出身の歌姫の歌う「イパネマの娘」。

「Gabriela Anders - The Girl From Ipanema」

          

 ア・カペラが衝撃的だった、「トムズ・ダイナー/Tom's Diner」。NYの雨の朝。カフェで一人朝食をとる女性の目に映った情景を通じて、大都会に生きる人々の孤独を歌い上げている。
  
【 Tom's Diner 】   by Suzanne Vega

「♪ I am sitting  In the morning  At the diner  On the corner
   I am waiting  At the counter  For the man To pour the coffee
   And he fills it  Only halfway  And before   I even argue

   He is looking  Out the window  At somebody  Coming in

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

Solitude Standing

Suzanne Vega / A&M



「Suzanne Vega - Tom's Diner (original version) 」

          
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# by knakano0311 | 2017-08-18 10:02 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

きな臭くなってきた

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 夏休みも半分を超えたが、山の遊び場、水の流れには相変わらず多くの子供たち。そんな平和な風景をよそに、妙にきな臭くなってきた。異様なほどエキセントリックなふたりの指導者の脅しあい、舌戦が、チキン・レースへとエスカレートしている。独裁、圧政、権力世襲がつづく隣国、北朝鮮からあのような指導者が出てくるのは、至極当たり前と思うのだが、わからないのはその対極にある米国。自由、人権擁護、民主主義のお手本のような国から、あのような大統領が選出されたこと。選挙中も、就任当初からもその行動や手腕が危ぶまれていたものの、ここに来て露骨に危惧されたとうりの正体を現してきたように思える。結局、国の体制などとは関係なしに、どこの国でも、出るときはとんでもない指導者は出てくるということか。「アメリカ・ファースト」を実践すれば、この危機が戦争になり、結果大きな被害を受けるのは韓国と日本である。我々はただ黙って、愚かなふたりの繰り広げる、この馬鹿げたチキン・レースを見守るしかないのか。
   
 かって、高校の名画鑑賞会で見た映画に、「渚にて(原題:On the Beach)」(1959)がある。第三次世界大戦が勃発し、世界全土は核攻撃によって放射能汚染が広がるという核戦争後の恐怖を淡々と描いた、「スタンリー・クレイマー/Stanley Kramer」監督、「グレゴリー・ペック/Gregory Peck」主演の映画である。有名になったその主題歌が、オーストラリアが発祥の歌で、同国を代表とする歌、「ワルチング・マチルダ/Waltzing Matilda」。「Waltzing」は「当てもなくさまよい歩く」という意味らしく、身寄りのない貧しい放浪者が、「マチルダ」と名付けた毛布とともに、オーストラリア大陸を彷徨うという歌だという。

渚にて [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン



「On The Beach - opening scene - Waltzing Matilda」

          

 その「ワルチング・マチルダ」を自分の歌の中で効果的に活かしきったのが、「トム・ウェイツ/Tom waits」。1976年に発表したアルバム、「スモール・チェンジ/Small Change(小銭)」の1曲目、「トム・トラバーツ・ブルース/Tom Traubert's Blues」で、「放浪の旅」の隠喩として「Waltzing Matilda」の一節が使われている。また、このブルースが、フジテレビのドラマ、「山崎豊子」の「不毛地帯」でもエンディング・テーマとして使われたことが記憶に残っている。

【 Tom Traubert's Blues 】   by Tom waits

「♪ Wasted and wounded,          疲れ果てて傷ついてしまったんだ
    it ain't what the moon did       でも、それは月のせいではないんだ 
  I got what I paid for now         今になって昔の報いを受けてるだけさ
  See ya tomorrow             また明日会おうよ
    hey Frank can I borrow         ヘイ、フランク、金を貸してくれないか
  a couple of bucks from you        2、3ドルでいいんからさ
  To go waltzing Matilda, waltzing Matilda, ワルチング・マチルダさ、放浪の旅に出るんだ
  You'll go waltzing Matilda with me     お前もいっしょに俺と行こうぜ
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

Small Change

Tom Waits / Elektra / Wea



「Tom Waits - Tom Traubert's Blues "Waltzing Matilda" 」

          
  


  
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# by knakano0311 | 2017-08-17 13:37 | 想うことなど・・・ | Trackback | Comments(2)

叱られる日々

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 叱られる毎日が続いている。いや、新しい電脳鉄馬のことである。電脳というだけあって、色々な情報を教えてくれたり、警告もしてくれる。中でもありがたいのが、車線をはみ出し時に警報を出す車線逸脱警報システムと、車線変更時に、車の斜め後方の死角の車の有無を教えてくれるブラインド・スポット・モニタリング などなど。あまり付けると、それに頼ってしまうことが怖いので、最低限標準装備のものしかつけていない。

 そして、目立たないほどの小さなインジケータがあって、それが点いたり、点かなかったり、色が変わったりしている。マニュアルを調べてみたら、運転の仕方やエコ運転の評価インジケータらしい。本当に目立たないほど小さいが、ドライバーの真正面に付けられている。これがまた、時々「荒っぽい運転だ」というのである。免許歴50年、運転歴40年も形無しである。主張しすぎてもドライバーに失礼だし、そうかと言って、エコで安全なドライブをしてもらいたいという、控えめで遠慮がちな電脳鉄馬の配慮が垣間見られる。

 まだ1週間。機能や表示を熟知していないため、警報音が鳴って、表示が出ても、何を叱られているのかわからないこともある。これも困ったものであるが、私の状況判断力が以前に比べ、急激に変わったわけでもないし、一応ゴールド免許である。しかし、安全に超したことはない。もう若くもないシニア。このアシスト機能、とりあえず素直に聞いておこう。電脳鉄馬に叱られる日々が続く。

 今宵、大御所二人、「B.B.キング&エリック・クラプトン/B.B. King & Eric Clapton」のノリのいいゴキゲンなアルバム、「Riding With The King」(2000)から。

ライディング・ウィズ・ザ・キング

B.B.キング&エリック・クラプトン / ワーナーミュージック・ジャパン


 

「Riding With The King - B.B. King & Eric Clapton」


          
  


  
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# by knakano0311 | 2017-08-16 10:07 | マーケッターとしてのシニアから | Trackback | Comments(0)

まだまだ未熟者です

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 ボランティアの活動日ではないのだが、新車のドライブを兼ねて、一庫公園まで車を走らす。急な坂道を1500回転ぐらいで、いとも簡単に登ってゆく。やはりディーゼル・エンジンのトルクの大きさが故か。いつもは山作業、めったにないことだが、今日は自然観察路をゆっくりと散策する。

 「チョッキリムシ」が活動を開始したようだ。まだ小枝であるが、小さな「ドングリ(団栗)」のついた「クヌギ(椚、櫟)」の枝が落ちている。「チョッキリムシ」が伐ったのである。かなり細い枝で、切れ味もイマイチ。そして「ドングリ」にはまだ孔を開けていないところを見ると、成虫になったばかりの練習、試し切りといったところか。まだまだ未熟者。そのうち、秋の訪れとともに、あの鋭い切れ味と穿孔の冴えを見せてくれるだろう。(参照拙ブログ「剣豪 チョッキリ虫」「技の冴え ~続・剣豪チョッキリ虫~」「剣豪チョッキリ虫の試し斬り」 など)

 里も山も空は秋の気配が濃くなって ・・・。
 
 深い青。秋の空を感じさせる曲がいいですね。今宵の曲は、まず、ボッサの名曲、「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」の「Look To The Sky」。アルバムは、1967年に録音の「Wave(波)」から。「クリード・テイラー/Creed Taylor」がプロデュースしたCTI/A&Mシリーズの作品で、1頭のキリンがサバンナを駆けてゆくというジャケが詩的で印象的。「クラウス・オガーマン/Claus Ogerman」編曲指揮のストリングス入りオーケストラとの共演によるイージーリスニング調の心地良いインストゥルメンタル。

WAVE

ANTONIO CARLOS JOBIM / A&M




「Antonio Carlos Jobim - Look to the Sky」


          

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 2曲目は、「ブルー・イン・グリーン/Blue in Green」。ジャズにおける「モード(旋法)奏法」がこれで完成したといわれる、「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」の1959年のアルバム、「カインド・オブ・ブルー/Kind of Blue」に収録されている。それを、個性派の代表的歌姫、私は、現代の巫女、あるいは千手観音と思っている「カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」で聴いてみます。アルバムは、マイルスへのトリビュート・アルバム、「Traveling Miles」(1997年、1998年録音)から。ちなみにこの曲の作曲は、マイルスか「ビル・エヴァンス/Bill Evans」か、あるいは共作かという議論があったが、「ビル・エヴァンス」だったと認められているという。歌詞は、「カサンドラ・ウィルソン」自身による。そういえば、「ティアニー・サットン/Tierney Sutton」もアルバム、「Blue In Green」(2011)で、マイルス自身による歌詞でうたっている。ゲスト・プレイヤーの「デイヴ・ホランド/Dave Holland(b) 」と「パット・メセニー/Pat Metheny(g) 」のイントロも素晴らしい。(参照拙ブログ「最後の桜と見頃の躑躅を楽しむ」

【 Sky And Sea (Blue In Green) 】
         Music by: Miles Davis/Bill Evans  Lyrics by: Cassandra Wilson

「♪ Tossed between the sky and sea     空と海の狭間に投げ出されてしまったから
  We'll sail until we find the harbor lights   私たちは港の灯をめざして航海する
  Our life is but a dream of blue in green  私たちの命は緑の中の青のように儚い
  Although it seems the end draws nearer  たとえ終わりが近づいていようとも
  With each passing day           情熱の日々が続く限り
  We'll always sail this way         私たちはずっと航海を続ける
  Until we find our home           安住の地を見つけるまで

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

トラヴェリング・マイルス+1

カサンドラ・ウィルソン / ユニバーサル ミュージック


  

「Cassandra Wilson - Sky and Sea (Blue in Green) 」


          
  


  
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# by knakano0311 | 2017-08-15 13:20 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

神戸開港150年、終戦記念日を前に思う

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 今年は、神戸港が開港して150年。神戸では、色々な行事が行われている。ということは、来年2018年(平成30年)は、明治維新から150年を迎える年だということでもある。ここ2、3年、なんとなく明治維新を肯定的に評価するキャンペーンめいたものを感じている。例えば、NHK大河ドラマ。一昨年、2015(平成27)年は、「花燃ゆ」。「吉田松陰」を中心とした長州の話。来年は「西郷隆盛」だという。明治維新に主導的な役割を果たした「薩長土肥」(鹿児島、山口、土佐、佐賀)の4県に加え政府でも、大々的にイベントやキャンペーンを計画しているという。さもありなん、首相は長州出身。そして、明治維新150年=平成30年で平成を区切りよく終え、2019年元日から新しい元号になるという。

 森友学園問題で明らかになったように、「教育勅語」を礼賛する私学や政治家があり、また明治憲法への回帰をゴールとして憲法改正を目指す団体がクローズアップされている。明治という時代、それを産み出した明治維新を、私なりに再評価せねばと感じている。150年のうち、ほぼ半分を占める戦後、そしてそれは私の人生の長さにほかならない。大日本帝国憲法下での時代、日本国憲法下での時代がほぼ半ばに達したのである。その比較評価を多面的に冷静にすることが憲法改正論議にもつながると思う。
   
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 昔から、日本の近代史に関して、ずっと疑問に思っていたことがある。
1)子供心に、「鞍馬天狗」や「月形半平太」は正義で、「新撰組」は悪であると思っていたが、それは刷り込みではなかったのか?
2)「勤皇の志士」というが、彼らがやった歴史的事実を今見ればどう考えても、テロであり、彼らはテロリストで、「大政奉還」、「江戸城無血開城」と強調されているが、実態はある種の暴力革命ではなかったのか?
3)「尊皇攘夷」だったはずなのだが、明治になるやいなや、「文明開化・富国強兵」と欧米文化・制度への急激な傾倒へ傾いたのはなぜか?
4)20歳そこそこの若者に本当に倒幕の資金の準備、武器調達、倒幕後の具体計画立案、新政府の運営ができたとはとても思えない。
5)国民愛読小説ともいえる「司馬遼太郎」著、「竜馬がゆく」は、なぜ「龍馬」ではなく「竜馬」なのか?  などなど。

 歴史に「if」はないのであるが、そんな疑問を解消してくれる本を最近いくつか読んだ。そして、海軍の通信兵だったが、同期が殆ど戦死する中、奇しくも生き延び、10数年前に他界した親父。戦争については殆ど語ることのなかった親父に、戦前・戦後の評価を一度聞いてみたかったと今思う。

明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕 (講談社文庫)

原田 伊織 / 講談社



明治維新の正体――徳川慶喜の魁、西郷隆盛のテロ

鈴木 荘一 / 毎日ワンズ



石の扉―フリーメーソンで読み解く世界 (新潮文庫)

加治 将一 / 新潮社



 さて、夕日が美しい神戸港。懐かしい「プラターズ/The Platters」の歌で、「夕陽に赤い帆/Red Sails in the Sunset」。

オンリー・ユー~プラターズ・ベスト・セレクション

ザ・プラターズ / ユニバーサル インターナショナル



「The Platters – Red Sails in the Sunset」

          


  
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# by knakano0311 | 2017-08-14 09:30 | 想うことなど・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(177) ~ ご近所の極楽 ~

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 ご近所の泥沼に「ハス(蓮)」の花が咲いている。この猛暑の中で、そこだけが清々しく、静謐な雰囲気が漂う。そして、お盆が近づく。

 さて今宵の曲は、「蓮の花、Lotus Blossom」。昔、学生時代、ジャズ喫茶でよくかかっていたのを思い出します。「ケニー・ドーハム/Kenny Dorham」の最もよく知られているアルバム、「クワイエット・ケニー(静かなるケニー)/Quiet Kenny」(1959)から。パーソナルは、「Kenny Dorham (trumpet)」、「トミー・フラナガン/Tommy Flanagan (piano)」、「ポール・チェンバース/Paul Chambers (bass)」、「アート・テイラー/Art Taylor (drums)」。

Quiet Kenny (Reis)

Kenny Dorham / Prestige



「Kenny Dorham Quartet - Lotus Blossom」

          

 わたしは、「ケニー・ドーハム」の方が馴染みが深いのですが、同名の有名な曲があります。「デューク・エリントン/Duke Ellington」の「Lotus Blossom」。こちらのオリジナルは、「ビリー・ストレイホーン/William Thomas "Billy" Strayhorn」ですが、「ウラジミール・シャフラノフ/Vladimir Shafranov」の演奏で。アルバムは、「East To Love」(2007)

EASY TO LOVE

ウラジミール・シャフラノフ・トリオ / 澤野工房



「Vladimir Shafranov Trio ー Lotus Blossom」

          

 1967年に白血病で他界した「ビリー・ストレイホーン」に捧げた、「デューク・エリントン」の追悼アルバムからの「Lotus Blossom」がアップされていました。アルバム、「And His Mother Called Him Bill」(1967)から。「デューク・エリントン」の片腕であったといわれる「ビリー・ストレイホーン」への切々たる想いも伝わってきます。

His Mother Called Him Bill

Duke Ellington / RCA Victor Europe



「Duke Ellington ー Lotus Blossom」   

          
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# by knakano0311 | 2017-08-13 10:14 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

夏の雲、秋の雲

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 入道雲、積乱雲と巻積雲、うろこ雲が同居する空。空の高いところでは、秋の風が吹いている。もう八月も半ば ・・・。

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 今宵は、最近も取り上げた歌姫、「キアラ・シヴェロ/Chiara Civello」。デビュー当時、かなり期待した新人だったが、ちょっとカテゴリーが違うような気がして、その後はご無沙汰していた歌姫。しかし最近ブログ友から紹介された最新作を聴いてみて、また関心が首をもたげた。

 1975年、ローマ生まれ。16歳で本格的に歌を学びはじめる。94~98年はアメリカの「バークリー音楽大学」に在学し、当時、「トニー・ベネット/Tony Bennett」の孫娘と学生寮の部屋をシェアしていたことがきっかけで、トニーのアルバムでデュエットする機会を得る。バークリーを卒業後は、NYに移り住み、自身の地中海的ルーツに目覚めて、ラテン/ブラジル音楽に没頭し、作曲や演奏活動に明け暮れる。2005年、「ラス・タイトルマン/Russ Titelman」と出逢い、「ラスト・クォーター・ムーン/Last quarter moon」でアルバム・デビューにすることになる。

 今作も、ラテンやボッサテイストに溢れたイタリア的情熱と愛が感じられる内容のアルバム。目を引いたのは、懐かしい「ミーナ/Mina」の歌う「太陽はひとりぼっち/Eclisse twist」や、「ダリダ/Dalida」と「アラン・ドロン/Alain Delon」のデュエットで大ヒットした「Paroles. paroles. paroles/邦題:甘い囁き」。こんな選曲になにか懐かしさを感じるアルバムであった。

Eclipse

Chiara Civello / Imports



 その中から哀愁のラテンと地中海を感じさせる明るいPOPSを。

「Chiara Civello - Come Vanno Le Cose」

          

「Chiara Civello - Cuore in tasca」

          

 映画「太陽はひとりぼっち/イタリア語: L'eclisse/英語: The Eclipse;日蝕)」(1962)は、
「ミケランジェロ・アントニオーニ/Michelangelo Antonioni」監督の「愛の不毛3部作」の一つで、「アラン・ドロン/Alain Delon」、「モニカ・ヴィッティ/Monica Vitti」主演の映画。高校の名画鑑賞会で観たと思うが、高校生にはまだ早かったんでしょう、正直言ってなんのことやらさっぱりわからなかったという映画のように記憶している。しかし、ツイストのリズムに乗った「ミーナ/Mina」が歌うこの歌は、今でも私に鮮烈な印象を残している。

 「キアラ・シヴェロ」の「Eclisse Twist」もアップされているのですが(クリックしてみてください)、ライブで音質が最悪なので、ここはオリジナル、「ミーナ」の歌唱をアップしてみます。

「L'eclisse twist - Mina」

          
  


  
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# by knakano0311 | 2017-08-12 09:12 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

生存競争の夏

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 いつもは吹き上がってくる麓のダム湖からの心地よい風が全くない。直射日光がない分まだましであるが、それでもジメジメと蒸し暑いことこの上もない。山頂まで上がり、各自1、2本伐ってから、3日前の台風による影響がないか、自然観察路の安全点検に向かう。

 セミがいつもと鳴き方とは違う。断末魔のように聞こえる。よく見ると、なんと蜂に攻撃されている。ハチの種類まではわかりませんが、黒いハチが自分より何倍も大きなセミを地面に押さえつけている。森の中で繰り広げられている厳しい生存競争、弱肉強食の世界。そして、1m20cmほどの蛇の抜け殻を見つける。「人間もこうだったら ・・・」と考えると、こちらはなんとなくユーモラス。たしか「手塚治虫」の漫画にあったような? ・・・。

 今宵の曲は、「モア/More」。原爆実験で方向感覚を失って海に戻れなくなった海亀のシーンが印象的だった、映画「世界残酷物語(原題:Mondo Cane, 米題:A Dog's World)」(1962)のテーマ音楽。高校生の時に観たと思いますが、イタリアの映画監督、「グァルティエロ・ヤコペッティ/Gualtiero Jacopetti」による、世界の野蛮で残酷な奇習・風俗を描いたドキュメンタリー映画でしたね。ただし「ドキュメンタリー」と銘打ってはいるものの、実際には演出ややらせも含めた、捏造された題材が多数仕込まれているという。

ヤコペッティの世界残酷物語<ノーカット完全版> [DVD]

ジェネオン エンタテインメント



 しかし、このテーマ曲の「More」、美しい曲です。英語の詩をつけた物も含めて、大ヒットし、その後、「アンディ・ウィリアムズ/Andy Williams」や「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」といった超人気歌手もレパートリーに入れたことで、さらに楽曲の知名度は高まり、今や超スタンダードといっていい曲ですね。

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 今宵は、私の定番アルバムから、「ゲイリー・マクファーランド/Gary Mcfarland」です。1933年、ロス・アンジェルス生まれの作曲家、編曲家、ヴィブラフォン奏者でヴォーカリスト。1960年代に活躍したが、1971年、若くして亡くなってしまった。定番アルバムは、「ソフト・サンバ/Soft Samba」(1964)。学生時代によく通ったグリルのマスターから教えてもらって以来、このアルバムは、50年来の愛聴盤となっている。この軽やかさがいいですね。まさに人生のBGM。このアルバムには、「She loves you」、「And I Love Her」、「A Hard Days Night」、「抱きしめたい」と「ビートルズ/The Beatles」のカバーが4曲入っている。1964年といえば、ビートルズ絶頂期時代。その時代に、「こんなしゃれたアレンジのカバーとは!」と驚いたものである。クロスオーバー、フュージョン、フェイク・ボッサの先駆者的アルバム。

ソフト・サンバ

ゲイリー・マクファーランド / ユニバーサル ミュージック



フル・アルバムがアップされていました。トラックリストと演奏開始の時間を上げておきます。「モア/More」は6番目。
Tracklist
A1 00:00 Ringo, Won't You Marry Me
A2 01:45 From Russia With Love
A3 04:23 She Loves You
A4 06:40 A Hard Day's Night
A5 09:44 The Good Life
A6 11:52 More (Theme From The Film "Mondo Cane")
B1 14:10 And I Love Her
B2 18:07 The Love Goddess
B3 20:06 I Want To Hold Your Hand
B4 23:20 Emily
B5 25:12 California, Here I Come
B6 27:06 La Vie En Rose

「Gary McFarland ‎– Soft Samba (Full Album)」

          
  


  
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# by knakano0311 | 2017-08-11 09:23 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)