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大屋地爵士のJAZZYな生活

被災ピアノ シンディの贈り物

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8月28日朝日新聞朝刊の記事。

『9月に診療を再開する石巻市立病院で、津波で壊れたピアノが音色を取り戻す。被災ピアノの修復に取り組む楽器店経営者の姿に打たれた米国の歌手シンディ・ローパーさん(63)らがお金を出し、寄贈した。再生の象徴として親しまれてゆく。

ピアノは病院の2階ホールに置かれている。新品と見間違うほどの輝きだが、側面や脚にいくつもの傷が残る。市中心街の楽器店「サルコヤ」の経営者、井上晃雄(てるお)さん(87)が3カ月余りかけて修復した。

サルコヤは津波で1・7メートル浸水し、売り物のピアノ約30台が使えなくなった。廃業も考えたが、店が津波に耐えてくれたと考え、思い直した。「これは闘いだ。負けていられない」

震災の年の8月に店を再開した。翌年3月、被災地支援に来ていたシンディさんが、井上さんが被災ピアノを修復していると聞き、店に立ち寄った。その場で、修復した1台を市へ寄贈したいと申し出た。
(中略)
9月16日には、被災地で演奏活動を続けるピアニストの小山実稚恵さんによる院内コンサートで、患者にお披露目される。

井上さんは「廃墟からはい上がったピアノから再びきれいな音が出てうれしい。末永く患者さんを癒してほしい」。(朝日新聞より)

新病棟の真新しいフロアにグランドピアノの音色が響き渡る。そのピアノの側面には、「シンディ・ローパー/Cyndi Lauper」の名を刻んだプレートが貼り付けてあるという。「音楽のチカラ」。

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「シンディ・ローパー」。1953年、ニューヨーク市ブルックリン出身。12歳の時に、ギターの弾き方を学び、作詞を始める。学校では周りになじめず、授業を受けるかわりに、絵を描いたり、歌を歌ったりして過ごす。17歳の時、自分のおかれている環境に嫌気がさし、高校を退学しついに愛犬スパークルと共に家をで、生活のためウェイトレス、絵のモデル、競馬調教師の助手、空手教室の呼びこみ等様々な職につきながら、アートスクールに通ったり、トロント北部にある森でテントを張り、スケッチをしながら過ごしたという。やがて音楽活動を開始し、1980年、アルバム「Blue Angel」でデビューするも、商業的成功を収められず、バンドはその後すぐに解散。彼女は自己破産を申請し、小売店で働き始め、生活のためにまた歌い始める。やがて、1983年に「シーズ・ソー・アンユージュアル/She's So Unusual」でソロ・デビュー。シングルカットされた「タイム・アフター・タイム/Time After Time」が大ヒット、「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」らにもカヴァーされるスタンダードとなった。(Wikipediaによる)

シーズ・ソー・アンユージュアル30周年記念盤(DVD付)

シンディ・ローパー / SMJ



「Cyndi Lauper - Time After Time」

          

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ところで、彼女は大の親日家として知られるが、こんなエピソードもある。定職もなくブラブラしていた時に、ニューヨークの「ミホ」というジャパニーズレストランで働いていたことがあり、そこのオーナーの「鈴木サクエ」という日本人女性と出会い、「それじゃ駄目だから自分の店で働きなさい」と誘ってもらったという。鈴木は常にシンディに「いつか売れる日が来るから頑張りなさい」と激励をしていたという。この鈴木との出会いがシンディを日本贔屓にさせる切っ掛けとなった。ある番組では内緒で鈴木を探し出し、鈴木とシンディはスタジオで再会を果たした。シンディは感激のあまり歌う前に涙ぐんでしまったという。(Wikipediaによる) ・・ もうひとつの「音楽のチカラ」。

1986年、2枚目のオリジナル・アルバム「トゥルー・カラーズ/TRUE COLORS」を発表、大ヒットした。
 

トゥルー・カラーズ

シンディ・ローパー / エピックレコードジャパン



「Cyndi Lauper - True Colors」

          

そして私の好きなアルバムは、「アット・ラスト/At Last」(2003年)。スタンダード集。ロック系で賑やかな彼女がジャズ・スタンダードをじっくりと歌う。

アット・ラスト

シンディ・ローパーソニーミュージックエンタテインメント



 
「エタ・ジェイムス/Etta James」の歌唱によって有名になったスタンダード。オバマ大統領就任祝賀パーティーでオバマ夫妻のダンス曲に選ばれたで、その時歌ったのが、映画「キャデラック・レコード/Cadillac Records」 (2008 )で「エタ・ジョーンズ」を演じた「ビヨンセ/Beyoncé」でしたね。

【 At Last 】   by Harry Warren / Mack Gordon

「♪ my love has come along  私の恋がやっとかなう
   my lonely days over    一人ぼっちの日々にさようなら
   and life is like a song    まるで人生は歌のよう

  Ooh At last          やっとかなうのね
  the skies above are blue   空は青く澄み渡り
  well my heart was wrapped up in clover  私のハートは幸せな思いに包まれる
  the night I looked at you   あなたを見つめる夜はとくに

  I found a dream      夢をみつけたの
  that I could speak to    口に出して言える夢を
  a dream that I could call my own  これが私の夢と言える夢を
  I found a thrill        興奮しているわ
  to press my cheek to     私の頬をあなたに押し付けるなんて
  a thrill that I have never known  初めて知る興奮よ
  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・       ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ♪」 

「Cyndi Lauper - At Last」

          
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# by knakano0311 | 2016-08-29 13:28 | 音楽のチカラ | Trackback | Comments(0)

また始めようかな

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リオ五輪後もちょっとスポーツづいています。実は歩いて5分くらい、我が家のすぐご近所にある市民体育館が40年以上前の建物で、老朽化や耐震性アップするために、建て替え中だったが、完成し、8月1日から一般に開放されている。

物珍しさもあって、ちょっと見学してきたが、やはり新しいだけあって、新築特有の匂いもするし、なんといっても、最新の設備が整ってる。トレーニング・ジムにはズラッとマシンが並び、それを見て私は、7年ほど前に中断した、筋トレをまた始めたくなってきた。妻はヨガ教室にいたく興味を抱いたようだ。スポーツの秋も間近。ここから始めてみようか ・・・。

ということで、今宵のスタンダードは、「Where Do You Start ?」。「アラン・バーグマン&マリリン・バーグマン/Alan Bergman & Marilyn Bergman」作詞、「ジョニー・マンデル/Johnny Mandel」作曲の美しいメロディを持った曲。たしか、「トニー・ベネット/Tony Bennett」あたりが歌って一躍有名になったと記憶していますが ・・・。

【 Where Do You Start ? 】
 
「♪ Where do you start?     どこから始めるの?
  How do you separate the present from the past? どう過去から現在を切り離すの?
  How do you deal with all the thing you thought would last?
                  最後にしようと考えていたすべてのことにどう向き合うの?
  That didn't last         しかしそれが最後ではなくずっと続くのよ
  With bits of memories scattered here and there 
                   そこかしこに散らばっている思い出の欠片を見回しても
  I look around and don't know where to start
                   私はどこから始めたらいいのかわからないの

  Which books are yours?   どの本があなたの本?
  Which tapes and dreams belong to you and which are mine?
              どのテープがあなたのもの、どの夢が私のもの?
  Our lives are tangled like the branches of a vine that intertwine
              私たちの生活は絡み合う蔓の枝のように錯綜し
  So many habits that we'll have to break 私たちが壊さなければならなかった多くの習慣
  And yesterday's we'll have to take apart そして私たちが別れなくてはならなかった昨日

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

さて、最初は、カナダ出身、デビュー作で世界中のジャズ・ファンから一躍注目されたシンガー「ソフィー・ミルマン/Sophie Milman」の歌唱。2ndアルバム、「Take Love easy」(2009)から。ちょっとだけ秋の気配を感じた夜に、しっとりと響いてくる。

Take Love Easy

Sophie Milman / Koch Records



「SOPHIE MILMAN - Where do you start ?」

          

そして、ピアノ・トリオでも ・・・。「ブラッド・メルドー・トリオ/Brad Mehldau Trio」。アルバム・タイトルにもなっている、「Where Do You Start」(2012)から。彼は私とはあまり相性が良くないのだが、この曲はちょっと見直した。

ホェア・ドゥー・ユー・スタート

ブラッド・メルドー・トリオ / ワーナーミュージック・ジャパン



「Brad Mehldau - Where Do You Start 」

          
  



  
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# by knakano0311 | 2016-08-28 10:16 | マーケッターとしてのシニアから | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(131) ~ 美しい白百合がと言いたいが ~

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グランドの脇、石垣、公園、林の中、住宅の庭、道路脇、空き地、池の端 ・・・・。この時期団地のいたるところで見かけるのが、台湾原産で「タカサゴユリ(高砂百合)」という外来種。温暖化の影響か、今、日本のあちこちでものすごい勢いで増えているらしい。さらに始末の悪いことに、実の中にあるものすごくたくさんの種が、風によってまき散らされるという。だから、あっという間に広がってしまうらしい。見かけは美しい百合の花だけに、外来種、雑草と認識して抜く人もほとんどないので、広がりに輪をかけてるという。まっ、美人は得ですな。

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リオ・オリンピック。ブラジルでは全くの「懐メロ」と化し、その分野で新人やアルバムも出ず、開会式にも閉会式にも、歴史の一コマとしてしか取り上げられない。さすれば自分で取り上げましょうと、思い出したのが、「バド・シャンク/Bud Shank」。いわゆるウエスト・コースト・ジャズのの人気アルト奏者で、ボサノバが爆発的に世界中に広まった1960年代に、今で言えば、スムース・ジャズ的なボサノバ・アルバムをリリースした。私もよくLPで聴いていたが、それらは散逸してしまった。

1926年、オハイオ州デイトン生まれ。’50〜52年「スタン・ケントン楽団/Stan Kenton's Orchestra 」に加入。’50年代は自己のカルテットで活動し、’54年度のダウンビート誌批評家投票新人賞を受賞。その後、ブラジル出身のギタリスト、「ローリンド・アルメイダ/Laurindo Almeida」と出会い、南米の音楽に強い興味を持つようになる。そのエキゾチックなムードの漂う音楽は、後のJAZZボッサで人気を得た「LA4」の結成につながってゆく。「スタン・ゲッツ/Stan Getz」よりも以前に、ジャズとブラジル音楽を融合させた先駆者である。

能書きはこれまで。夏の宵に爽やかさを運ぶバドのJAZZボッサ、気楽にお聴きください。

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Bud Shank / Girl In Love




「Bud Shank - Summer wind」

          

あとはフルアルバムで ・・・。

ボサノバ・ジャズ・サンバ

バド・シャンク&クレア・フィッシャー / ユニバーサルミュージック



「Bud Shank & Clare Fischer - Bossa Nova Jazz Samba (1962)(Full Album) 」

          

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バド・シャンク&ヒズ・ブラジリアン・フレンズ

バド・シャンク&ヒズ・ブラジリアン・フレンズ / EMIミュージック・ジャパン




「Bud Shank And His Brazilian Friends - 1965 - Full Album」

          
  



  
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# by knakano0311 | 2016-08-26 09:45 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(2)

スポーツのチカラに期待したい

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リオ・オリンピックが終わった翌日、近くの小学校のグランドでは、少年サッカーチームが、この暑さの中、練習をしていた。きっと日本の選手の活躍に鼓舞されたのだろうか、明日の五輪アスリートを夢見ているのだろうか、いつもより大きな声で気合が入っていたように思える。

メダル総数41個。それ以上の数々の名場面、戦いが我々を感動させてくれたまれに見るオリンピックであった。バトミントン、卓球、柔道、レスリング、水泳、競歩、400mリレー ・・・・。

この子等も、きっと「TOKYO2020」を超えて、明日につなげていってくれるだろう。その「スポーツのチカラ」に期待したい。

「エヴァ・キャシディ/Eva Cassidy」の歌う「明日に架ける橋/Bridge Over Troubled Water」。「ブルース・アレイ/Blues Alley」でのライブ・アルバムから。

Live at Blues Alley

Eva CassidyEva Music



Nightbird

Eva Cassidy / Imports



【 Bridge Over Troubled Water 】

「♪ When you're weary feeling small
   When tears are in your eyes
   I'll dry them all, all
   I'm on your side
   Oh, when times get rough
   And friends just can't be found

   Like a bridge over troubled water
   I will lay me down
   Like a bridge over troubled water
   I will lay me down

   ・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

「Eva Cassidy ー Bridge Over Troubled Water」

          

 


 
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# by knakano0311 | 2016-08-25 17:01 | 想うことなど・・・ | Trackback | Comments(0)

宴は終わった ~ リオ五輪閉会式を観て ~

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リオ・デ・ジャネイロ・オリンピックが終わった。運営上の大きな不祥事やジカ熱などの問題はなかったようで、成功裏に終わったといえよう。私はいつも閉会式を観るのを楽しみにしている。その国のトップ・ミュージシャンのパフォーマンスが繰り広げられるからである。今回はサンバの国。ボサノバやブラジル音楽のレジェンドたちが出演するのでは ・・と期待していたが、残念ながらそれは叶わなかった。やはりブラジルではボサノバは「懐メロ」となっているようである。

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しかし、開会式には、A.C.ジョビンの「イパネマの娘」が流れ、閉会式のフィナーレには、同じくジョビンの「薔薇に降る雨(Chovendo Na Roseira)」が使われた。ボサノバの創始者「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antônio Carlos Jobim」。幼い頃にブラジルの大自然に囲まれ育った彼は、環境問題に対する関心が深く、アマゾンの熱帯雨林を保護するための活動を行っていたという。そしてジョビンの曲には自然を題材にしたり、自然に対する彼の思いを込めた曲が多くある。

閉会式、フィナーレのパフォーマンス。ブラジルの自然やアマゾンの森の多様性。それを象徴するような大きなネットの木。流れるジョビンの「薔薇に降る雨」。それを見ながら、ジョビンの言葉を思い出していた。アマゾンの熱帯雨林破壊については地球規模での気象に与える影響も懸念されている。単なる閉会式でのパフォーマンスで終わらねばいいのだが ・・・。

『この地上で樹が切り倒されるごとに、
 その樹はきっと別の場所で、
 どこか他の世界で再び成長するのだと、
 私は信じている。
 だから、死んだら、私はそこへ行きたい。
 森たちが平和に暮せるその場所へ。』  アントニオ・カルロス・ジョビン
 (青土社刊;「アントニオ・カルロス・ジョビン~ボサノヴァを創った男」より引用、写真も)


STONEFLOWER

ANTONIO CARLOS JOBIM / SONY



ここでは、「Children's Games」というタイトルに ・・・。

「Tom Jobim - Chovendo na Roseira」

          

「エドゥ・ロボ/Edu Lobo」と「トム・ジョビン」とのデュオ・アルバムから。私はこちらの方が好き。

エドゥ&トム、トム&エドゥ

エドゥ・ロボ&トム・ジョビン / ユニバーサル ミュージック



「Edu Lobo & Tom Jobim - CHOVENDO NA ROSEIRA」

          

  



  
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# by knakano0311 | 2016-08-24 13:22 | 想うことなど・・・ | Trackback | Comments(0)

ジャズ・ハーモニカのレジェンド逝く ~ トゥーツ・シールマンス ~

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ベルギーのジャズ・ハーモニカ奏者、「トゥーツ・シールマンス/ "Toots" Thielemans」氏が、22日、ベルギーの病院で死去、94歳。転倒で入院していたが、死因は老衰とされる。

1922年、ブリュッセル生まれ。3歳でアコーディオンを学んだ後、ハーモニカを始めた。1950年にクラリネット奏者の「ベニー・グッドマン/」の欧州ツアーに参加し、国際的にも知られる存在となった。1952年に渡米。「チャーリー・パーカー/Charles Parker」や「マイルス・デイビス/Miles Davis」、「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」らジャズ界のスターだけでなく、「ポール・サイモン/Paul Simon」、「ビリー・ジョエル/Billy Joel」 など、POS界のビッグ・ネイムとも共演し、ジャズ界の「伝説的なハーモニカ奏者」として不動の評価を得た。米国の子供向け番組「セサミストリート」のテーマ曲を演奏したことでも知られる。5年ほど前、最後の来日公演も行った。「ビートルズ/The Beatles」の「ジョン・レノン/John Lennon」はトゥーツの演奏を見て影響を受け、そのスタイルに憧れたひとりであるという。

ハーモニカという、地味で異色の楽器による演奏をジャズ界に広めた功績は讃えられよう。

合掌 ・・・・。

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さて、今宵は彼を偲んで、もうひとりのヨーロッパJAZZ界、大御所、JAZZヴァイオリンの先駆者として、また「ジャンゴ・ラインハルト/Django Reinhardt」の相方としても知られる「ステファン・グラッペリ/Stéphane Grappelli」とのコラボ・アルバム、「Bringing it together」を引っ張り出してきた。彼もまた、1997年に亡くなるまで、長年にわたって、ジプシー・スウィングとして特徴的な楽器で、ジャズ・ヴァイオリニストの第一人者で有り続けた。

ヴァイオリンとハーモニカ、ともに唯一無二の存在で、ヨーロッパ・ジャズのパイオニアにして大御所であるグラッペリとシールマンスのなんと初共演だというアルバム。1984年5月サンフランシスコ録音で、「ジプシー・スウィング」の薫りを色濃く宿しながら、アメリカン・ジャズとは一味も二味も違う雰囲気で、スタンダード・ナンバーを小粋にスウィングさせる。

Bringing It Together

Stephane Grappelli & Thielema / Lisem Records


   
「Stephane Grappelli & Toots Thielemans - As Time Goes By」

          

そしてなんといっても忘れられない演奏が、「高倉健」主演の映画、「夜叉」の全編を流れる哀切極まりない演奏。

夜叉

サントラ / ダブリューイーエー・ジャパン



「Toots Thielemans & Masahiko Sato - YaKsa Soundtrack (1984)」
 
         
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# by knakano0311 | 2016-08-23 14:06 | 訃報を聞いて | Trackback | Comments(0)

川沿いを歩いた夜は真夏のノクターンを

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車をメンテのためディーラーに預け、ちょっと暑いが、阪急川西能勢口駅までと、猪名川沿いに歩きはじめる。この近辺には、応神天皇の時代に、我が国に裁縫、機織、色染めの技術を伝え、現在も神社に祀られている二人の媛、「呉服媛(くれはとりひめ)・穴織媛(あやはとりのひめ)」にまつわる伝説、史跡、地名が多く残っている。「呉服媛」の所縁の橋、「呉服(くれは)橋」、媛たちの乗った船がついたといわれる「唐船ケ渕(とうせんがふち)」、「絹延橋(きぬのべばし)」などがそれで、その昔、養蚕技術や機織技術をもった朝鮮半島からの渡来人たちが、この近辺に住み着いていたことを推測させる。川面を心地よい風が吹き抜け、あまり暑さを感じない。 

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昔からの屋敷が立ち並ぶ住宅街の狭い道を行くと小さな森に囲まれた延喜式内社、「小戸神社(おおべじんじゃ)」の前に出る。兵庫県指定天然記念物、「大楠 」を過ぎるともう阪急川西能勢口駅。

買い物とランチを済ませ、車を引取りに来た道とは違った経路を戻る。市の中心部が再開発中で、更地となっただだっ広い土地や、建設用クレーンが目に付く。そんな都会の一角から、甘酸っぱい独特の香りがあたり一面に漂っている。川西市の名産で今が旬のいちじく畑である。

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さて、こんな真夏の宵には、真夏のノクターン。前回に続いて、最高のベーシスト、「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden 」と、ピアニストの「ゴンサロ・ルバルカバ/Gonzalo Rubalcaba」が、パーカッショニストの「イグナシオ・ベロア/Ignacio Berroa 」というキューバ出身のチームとトリオを組み、きら星のごときゲストたちを迎えてプレイしているアルバム、「ノクターン/Nocturne」。

うっとりとするようなこのアルバム、もはや説明不要。パーソネルは、「Charlie Haden(b)」、「 Gonzalo Rubalcaba(pf)」、「Ignacio Berroa(ds) 」、「Joe Lovano(sax)」、「David Sanchez(sax)」、「Pat Metheny(g)」、「Federico Britos Ruiz(violin) 」。録音は2000年、8月、マイアミのスタジオにて。

Nocturne

Charlie Haden / Umvd Labels



何曲かは何回も取り上げているが、今回は全11曲、トラックリスト順にアップしておきます。真夏のノクターン、たっぷりとお楽しみください。
1)En La Orilla Del Mundo (At The Edge Of The World)
2)Noche De Ronda (Night Of Wandering) ft;Pat Metheny
3)Nocturnal
4)Moonlight (Claro De Luna)
5)Yo Sin Ti (Me Without You)
6)No Te Empenes Mas (Don't Try Anymore)
7)Transparence
8)El Ciego (The Blind)
9)Nightfall
10)Tres Palabras (Three Words)
11)Contigo En La Distancia/En Nosotros (With You In The Distance/In Us)

「① Gonzalo Rubalcaba & Charlie Haden - En La Orilla Del Mundo (At The Edge Of The World)」

          

「② Pat Metheny, Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba - Noche De Ronda (Night Of Wandering)」

          

「③ Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba - Nocturnal」

          

「④ Charlie Haden - Moonlight (Claro de Luna) 」

          

「⑤ Gonzalo Rubalcaba & Charlie Haden - Yo Sin Ti (Me Without You)」

          

「⑥ No Te Empeñes Mas(Don't Try Anymore) - Charlie Haden」

          

「⑦ Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba - Transparence」

          

「⑧ Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba - El Ciego (The Blind) 」

          

「⑨ Nightfall - Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba」

          

「⑩ Charlie Haden - Nocturne - Tres Palabras (Three Words)」

          

「⑪ Charlie Haden - Contigo En La Distancia/En Nosotros (With You In The Distance/In Us)」

          
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# by knakano0311 | 2016-08-22 14:24 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

役者やのう ・・・

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私の住んでいる住宅地あたりでは、「クマゼミ(熊蝉)」と「ミンミンゼミ(ミンミン蝉)」の覇権争いが激しい。「クマゼミ」が勝利を収めているように思うが、遊びの山では、まだ「クマゼミ」の鳴き声は殆ど聞こえず、まだ圧倒的に「ミンミンゼミ」の天下である。「ミ~~ン、ミ~~ン」と、ひときわ大きな合唱が、森に響き渡っている。それに加えて、「ツクツクボウシ(つくつく法師、寒蝉)」の独特の鳴き声も始まった。

山遊びの途中で見かけた「ミンミンゼミ」。羽化したばかりであろうか、まだ緑色の頭から胸部にかけての紋様が、まるで惚れ惚れとする歌舞伎役者の隈取のように美しい。しかし、近年の急速な温暖化とあいまって、「クマゼミ」の北上・東進が目立っているというから、「クマゼミ」の天下になるのも時間の問題か ・・・。

森に響き渡るセミの鳴き声。一斉に鳴き止んだときに訪れる束の間の静寂。そんな間に音楽に似たものを感じる。

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さて、今宵のピアノ。惚れ惚れとする歌舞伎人気役者同士のデュオのよう。役者は2014年に逝去した最高のベーシスト、「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden」とキューバ出身の名ピアニスト「ゴンサロ・ルバルカバ/Gonzalo Rubalcaba」。アルバムは、「トーキョー・アダージョ/Tokyo Adagio」。2005年3月の「ブルーノート東京」公演のライブ・アルバム。

引っかかるところや尖ったところが何一つなく、さりとてもちろん凡庸な印象ではなく、静謐のなかに、研ぎ澄まされた二人の瑞々しい感性が見事に溶け合っている。拍手を聞くまで、とてもライブとは思えない静けさに満たされた空間。

トーキョー・アダージョ~ライヴ・アット・ブルーノート東京

チャーリー・ヘイデン / ユニバーサル ミュージック



「Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba - My Love and I 」

          

「Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba - Sandino」

          

  


  
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# by knakano0311 | 2016-08-21 10:22 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

剣豪チョッキリ虫の試し斬り

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お盆休み明けの猛暑の中、頂上付近の眺望を妨げているため、写真奥の先々週伐採したが、懸りになっていた「アラカシ(粗樫)」の大木をチルホールで倒す。枝を伐って処理をして今日の作業を終わる。長袖、長ズボン。汗ビッショリであるが、日差しはすこし柔らかく、ふもとのダム湖から上がってくる風がここちよい。お互いにニュースでも話題になっている「マダニ(真蜱)」の点検をして下山。

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途中、「アラカシ」や「コナラ(小楢)」の枝が切り落とされいるのに気がついた。周りを見ても、他には切り落とされた枝も見当たらないし、卵を産み付けるどんぐりもまだまだ小さい。さすれば、「ハイイロチョッキリ」、剣豪チョッキリ虫の試し斬りというところか ・・・。(参照拙ブログ「剣豪 チョッキリ虫」「技の冴え ~続・剣豪チョッキリ虫~ 」 などなど)

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剣豪チョッキリ虫に傚って、キレがよく抒情性にも満ち溢れているピアノ・トリオといえば、「アレッサンドロ・ガラティ/Alessandro Galati」率いるトリオ。

1966年、イタリア・フィレンツェ生まれのジャズピアニスト。「ビル・エヴァンス/Bill Evans」を敬愛し、独特の詩情と哀愁を持つ抒情派ピアニストである。6歳でクラシック・ピアノを始め、後にジャズに強い興味を持ち、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」や「キース・ジャレット/Keith Jarrett」などに強く影響を受け、内省的で微妙な感情に溢れ、抒情性と哀愁が見事に溶け合つた美しいインプロビゼーションを聴かせる。

2015年1月リリースの最新作は、「On a Sunny Day」は、前作「Seals」(2014年)と同じリズム・セクションを従えてのトリオ・アルバム。11曲中10曲がガラティのオリジナルで、しかもどれもが美しい。パーソネルは、「Alessandro Galati (p)」、「Gabriele Evangelista (b)」、「Stefano Tamborrino (ds)」。

On A Sunny Day

Alessan Galati Trio / Vi Ve



唯一のカバー曲は、「ヴィニシウス・ジ・モライス/ Vinicius de Moraes 」の作詞、「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」の作曲で名曲「Insensatez (How Insensitive)」終盤に差し掛かったリオ五輪、高・松ペアの金メダルに贈る。


「Alessandro Galati Trio - Insensatez」


          
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# by knakano0311 | 2016-08-20 09:52 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

他人の畑が気になる?

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今年になって、妻が家庭菜園らしきものを始めだした。もちろん初心者である。しかし他人の畑の生育度や、設え、手入れの仕方が気になるらしく、ウォーキングをしていても、車にのっていても、同じように野菜を植えてある他人の庭や、貸し農園、プロの農家の畑にも目も足も止まるのである。写真は、近くの農家の「オクラ畑」。さすが、プロの育てている「オクラ」は全然違う。

それでも何かしらの手入れのヒントを得たらしく、「ちゃんと追肥や適葉せねば ・・・」などと専門用語をつぶやくから驚き。しばらくは、「〇〇のやさしい育て方」などというNET検索を頼まれる日がつづくであろう。

それにしても、この辺はのどかな田園風景であったが、近くを走る予定の新名神高速道路の工事によって、景色がすっかり変わってしまった。

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さて、真夏の夜、オリンピックを見るのに忙しく、なかなか音楽を聴けていないのだが、お気に入りのデュオ・アルバムをかけてみる。「チャーリー・ヘイデン&ケニーバロン/Charlie Haden and Kenny Barron」の「Night and the City」。

1996年にニューヨークのジャズ・クラブ、「イリジウム/Iridium」でライブ録音されたアルバム。「・・・・ 静かな緊張感、それにときおり高揚感を漂わせる音楽が生まれている。ここにあるのは、街中であれどこであれ夜ふけに耳を傾けるには最高の音楽だ。」

パーソネルは、「Kenny Barron (piano)」、「Charlie Haden (bass)」。

Night & The City

Charlie Haden / Polygram Records

 

そこからスタンダード3曲を ・・・。 


「Charlie Haden and Kenny Barron - For Heaven's Sake」


          
  
「Charlie Haden and Kenny Barron - The Very Thought of You」

          

「Body and Soul - Charlie Haden with Kenny Barron」

          



   
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# by knakano0311 | 2016-08-18 17:33 | いもたこなんきん | Trackback | Comments(0)