「ほっ」と。キャンペーン

大屋地爵士のJAZZYな生活

スマートメーターへ

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 一週間ほど前、電力量計がいわゆる「スマートメーター」に取り替った。2016年4月からの小売電力の全面自由化になってからほぼ一年。我が家も「新電力」に契約を切り替えたからである。申し込んでから、一週間ほどでの切替工事。それもあっという間の工事であった。

 きっかけは、大阪ガスの電力供給事業に対抗し、関西電力がガス供給事業をはじめ、それに対抗して、大阪ガスが割安になる新たなガス料金契約メニューを打ち出し、同時に、併せればさらに割安となる電力需給契約を奨めに来たからである。年金生活者。毎日の生活のランニング・コストが安くなるのは大歓迎である。それが一番の理由であった。

 もうひとつの理由は、もちろん、自己満足に過ぎないということもよくわかっているが、ささやかながら、原発に対する私の位置を明らかにするという意味合いもあった。とにもかくにも、我が家の電力メーターは、デジタルで通信機能をもつ、「スマートメーター」に変わったのである。

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 さて春の歌。あまり知られていないスタンダードに、「♪ 今年は春の訪れがすこし遅くなるかも知れない。孤独なわたしの住むこの地にはちょっと遅れるかもしれない。 ・・・ ♪」 こんな歌いだしで始まる切なく美しいメロディを持つ歌がある。「Spring Will Be a Little Late This Year(今年の春の訪れはちょっとだけ遅いかも)」。

 「サラ・ヴォーン/Sarah Vaughan」、「リタ・ライス/Rita Reys」なども歌っているが、「カーリー・サイモン/Carly Simon」の優雅で美しいデュエットもいい。アルバムは、「フィルム・ノワール/Film Noir」。1997年リリースのアルバムで、タイトル通り'40~'50年代の古き良き時代の銀幕を彩った犯罪映画の映画音楽をカヴァーしたもの。「Spring Will Be A Little Late This Year」も、「サマーセット・モーム/Somerset Maugham」原作の映画「Chritmas Holiday」(1944年)のために書かれた曲らしい。「カーリー」は、この歌を「ジミー・ウェブ/Jimmy Webb」のピアノ伴奏による美しいデュエットで聴かせる。

【 Spring Will Be a Little Late This Year 】 
                   Words and Music by: Frank Loesser

「♪  Spring will be a little late this year    今年の春の訪れはちょっとだけ遅いかも
   A little late arriving, in my lonely world over here  孤独な私の所へはちょっと足踏み
   For you have left me               あなたが私から去ってしまったから
        and where is our April love old   あの恋した4月もどこかへ行ってしまった
   Yes you have left me and winter continues cold  だからまだ寒い冬が続いているの

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

Film Noir

Carly Simon / Arista



「Carly Simon & Jimmy Webb ー Spring Will Be A Little Late This Year」

          

 同じ曲をピアノトリオで。今は亡きオランダのピアノ・トリオ、「ピム・ヤコブス/Pim Jacobs」のトリオの大名盤、「カム・フライ・ウィズ・ミー/Come Fly With Me」(1982)から。叙情豊かで流れるようなピアノが美しい。「ピム・ヤコブス」は、「リタ・ライス」のパートナーでしたね。

カム・フライ・ウィズ・ミー(紙)

ピム・ヤコブス・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Trio Pim Jacobs - Spring will a little late this year」

          
  

  
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# by knakano0311 | 2017-02-22 17:54 | マーケッターとしてのシニアから | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(145) ~ 梅、水仙、春一番、そして花粉症 ~

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 春一番。しかし、春が来たと感じさせるのは、やはり梅、そして水仙である。しかし、妻などは、「また花粉症の春が来る」とため息混じり。関西ではもうすぐ「春告魚」である、「いかなご漁」も解禁される。

 そんな花粉症のあなたへの春の歌。「Spring Can Really Hang You Up The Most」。「Hang ~ up」というのは、「いやな気持ちにさせる」とか、「気を滅入らせる」という意味なので、直訳すれば、「春は私を最も憂鬱にさせる」。スタンダードには、「Spring Is Here(春が来たと云うけれど)」、それにちょっと切ない「Spring Will Be a Little Late This Year(今年の春の訪れはちょっとだけ遅いかも)」、春の訪れに浮かれたような落ち着かない乙女心を歌った、「It might as well be Spring(春の如く)」などストレートに春の喜びを歌った歌は少ないかもしれない。まっ、それにしても、長いタイトルの歌ですね。

【 Spring Can Really Hang You Up The Most 】
                     Lyric:Fran Landesman  Music:Tommy Wolf

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   Spring this year has got me feeling     今年の春は私をまるでレースに出られない
   like a horse that never left the post.     競走馬みたいな気分にさせる
   I lie in my room staring up at the ceiling.  部屋に寝転がって天井を見上げるばかり
   Spring can really hang you up the most.   本当に憂鬱な春

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   Spring is here, there’s no mistaking.      間違うことなく今年も春が来た
   Robins building nests from coast to coast.  こまどり達はあちこちで巣を作る
   My heart tries to sing so             私も心の傷を悟られまいと
           they won't hear it breaking.     歌を歌ってみようと努力してみる
   Spring can really hang you up the most.    なんて最悪で憂鬱な春

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

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 さて歌姫。北欧、デンマーク出身の若手イチオシのシンガー「シーネ・エイ/Sinne Eeg」。1977年デンマーク生まれ。1997年20歳の時に、国立音楽アカデミーで音楽を学ぶ。2003年に自身の名を冠したアルバムでデビュー。以後、2007年にリリースした、全曲オリジナル楽曲に挑戦したセカンド・アルバム「Waiting for dawn」、2010年の「Don’t Be So Blue」が、その年の「デンマーク音楽賞/最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム」を獲得したという。日本のジャズ界に大きな反響を巻き起こしたのは、第4作、「ブルーな予感」であった。バラードに彼女の力はいかんなく発揮されるが、バラード良し、軽快なスイングも良し、オリジナル良し。ときに哀愁が漂うクール・ビューティ。(参照拙ブログ「北欧美女シンガー図鑑(その6) ~神戸で見つけた美しきバラード唄い~」) 

 アコーディオン奏者、「マルク・ベルソウミュー/Marc Berthoumieux」をフーチャーした、「Spring Can Really Hang You Up The Most」は、 アルバム、「Remembering You」(2011)から。

Remembering You

Sinne Eeg / Red Dot Music



「Sinne Eeg - Spring Can Really Hang You Up The Most (Featuring Marc Berthoumieux)」

          

 続く歌姫。かって’80年代ロリータ・ヴォイスで人気を博したPOPS系の「リッキー・リー・ジョーンズ/Rickie Lee Jones」。アルバム、「Pop Pop」(1991)から。「花粉症の春の歌」ですから、こんな歌い方もアリと思います。

Pop Pop

Rickie Lee Jones / Geffen Records



「Rickie Lee Jones - Spring can really hang you up the most」

          

 インスツルメンツからも一曲。大御所サックス・プレイヤー、「ヒューストン・パーソン/Houston Person」と、やはりベースの大御所、「ロン・カーター/Ron Carter」とのデュオで。アルバムは、コンピですが「Jazz for a Rainy Afternoon」から。

Jazz for a Rainy Afternoon

Various Artists / 32. Jazz Records



「Spring Can Really Hang You Up The Most - Houston Person」

          
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# by knakano0311 | 2017-02-20 15:04 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

春の兆し、里は梅、山は馬酔木から

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 ポカポカ陽気の中での山作業は久しぶりである。炭焼きも終わり、炭材の「クヌギ(椚、椚)」を伐ったあとの林床整備を行う前に、山頂まで登る。春の訪れを告げるのは、里は梅、山は馬酔木。先週は雪で隠れていた馬酔木がいたるところで花を咲かせている。上を見上げると、すっかり葉が落ちた枝先に「スズメバチ(雀蜂)」。いまは、放棄されてはいるが、あの下で伐採をしていたかと思うと、ちょっと怖い。

 再生林の斜面を深々と覆っていたクヌギの枝や葉を取り除く。こうすることによって、台場クヌギの周りを取り巻く動植物の多様性が保たれる。作業を始めようとすると、はやくも敵情偵察なのか、3頭の親子連れの鹿がクヌギ林の斜面を、怖がる様子もなく、ゆっくりと横切っていった。

 ところで、今年の「ソメイヨシノ(染井吉野)」の開花予想、大阪は平年並みの3月29日だという。とすれば、この山の「エドヒガン(江戸彼岸)」もその頃か。周辺整備の予定を立てねば ・・・。

 今宵も春の歌。「Spring Is Here/邦題;春が来たと云うけれど」。1938年、「リチャード・ロジャース/Richard Rodgers」、「ローレンツ・ハート/Lorenz Hart」のゴールデン・コンビの手になる、古い時代のミュージカルの曲であるが、「春が来た。でも楽しくない、憂鬱なだけ」という、ちょっとグルーミーなムードの漂うクラシック・スタンダード。

【 Spring is here 】
            by Richard Rodgers, Lorenz Hart

「♪ Sprinh is here             春が来たって
   Why doesn't my heart go dancing   でも、私の心が浮き浮きしないのはなぜ
   Spring is here             春が来たって
   Why isn't the waltz entrancing     でも、ワルツを聴いても心が弾まないのはなぜ
   No desire no ambition leads me    欲しいものもやりたいことも何もない
   Maybe it's becaus nobody needs me  多分誰も私のことを必要としていないから

   Spring is here             春が来たって
   Why doesn't the breeze delight me  でも、そよ風に私の心が浮き立たないのはなぜ
   Stars appear              美しい星たちも
   Why doesn't the night invite me    でも、夜が私を誘わないのはなぜ
   But maybe it's because nobody loves me 多分誰も私のことを愛していないから

   Spring is here               春が来たって
   Spring is here               春が来たって
   Spring is here I hear           春が来たっていうけど ♪」

 「Spring Is Here」。「ミリー・ヴァーノン/Milli Vernon」です。 アルバム、「Introducing Milli Vernon」から。ミュージカル・ナンバーなのでヴァースから始まりますが ・・・。

イントロデューシング

ミリー・ヴァーノン / ミューザック



「Spring Is Here ー Milli Vernon」

          

 そして、この曲をリリカルに奏でるのは、ご存知「ビル・エヴァンス・トリオ/Bill Evans trio」。名盤「ポートレイト・イン・ジャズ/Portrait in Jazz」。1959年にリリースされた「ビル・エヴァンス(p)」、「スコット・ラファロ/Scott LaFaro(b)」、「ポール・モチアン/Paul Motian(ds)」からなるトリオのスタジオ・アルバム。

ポートレイト・イン・ジャズ+1

ビル・エヴァンス / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Bill Evans trio-Spring is here」

        
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# by knakano0311 | 2017-02-17 15:07 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

よくぞ育ってくれたと

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 孫娘が通っている保育園での「生活発表会」。この一年間で、集団行動、コミュニケーションなどの能力、リズム感や表現力などが、どれだけ身に付いたかを保護者にみてもらう発表会のようである。くわえて、孫娘は3月で卒園、4月からは小学校、3年間の成長ぶりの発表会でもあった。贔屓目もあるが、「よくできました」の「はなまる」印をあげていいくらい大変上手にでき、成長ぶりに保育園にも感謝。

 振り返ってみれば、0歳児の時に母親が手術を受け、長期入院。息子は「イクメン」、お嫁さんの実家も、我々も「イクじじ」、「イクばば」と大変な時期もあったのだが、ここまで無事で素直にすくすくと育ってくれたもんだと、自分の子供とはまた違った感慨。産まれたばかりのことを思い出して、ちょっとウルウル ・・・。

 さて、今宵は子守歌を選んでみました。「ハッシャバイ・マウンテン/Hushabye Mountain(お山の子守歌)」。「hushabye」という英語は、日本語で言えば、「ねんねんころりよ、ねんねしな」という意味らしいが、この「Hushabye Mountain(お山の子守歌)」の美しくやさしいメロディーは、ミュージカル映画「チキ・チキ・バンバン/Chitty Chitty Bang Bang」(1968年公開)の挿入歌として有名な子守歌である。今宵の「Hushabye Mountain」は、「ステイシー・ケント/Stacey Kent」のアルバム「Dreamsville」からの歌唱である。

【 Hushabye Mountain (お山の子守歌) 】 
               作詞・作曲: R.B.Sherman/R.M.Sherman

「♪ A gentle breeze from Hushabye Mountain ねんねん山から柔らかな風が
   Softly blows o'er lullaby bay       ララバイ湾をこえて優しく吹いてくるよ
   It fills the sails of boats that are waiting その風はね、帆を一杯に膨らますの
   Waiting to sail your worries away     嫌なことを吹き飛ばす航海へ旅立つ船のね
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・              ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   So close your eyes on Hushabye Mountain  さあ目を閉じておやすみ
   Wave good-bye to cares of the day      今日一日にさよならをして
   And watch your boat from Hushabye Mountain  夢の中で船をごらんよ
   Sail far away from lullaby bay      ララバイ湾から遠くへ旅立って行くんだよ ♪」


Dreamsville

Stacey Kent / Candid Records



「Stacey Kent - Hushabye Mountain」

          
  


  
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# by knakano0311 | 2017-02-15 10:26 | 想うことなど・・・ | Trackback | Comments(2)

ショコラの贈り物

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 バレンタイン・ディ。現役時代、義理チョコはたくさんもらったが、今は孫から。商業主義に乗せられていることは十分自覚しながらも、孫からもらうとなると、また格別。ということで、次男家族がチョコレートを持ってやってきた。孫からは鳥取の老舗の和菓子屋さんの、鳥取名物の「ふろしきまんじゅう」をチョコで包んだ「ふろしきチョコちゃん」。そして、お嫁さんからは定番、有名ブランドのチョコ。三男は、濃厚な神戸スウィーツのプリン。妻からは?って、さて今も昔も記憶にございませんが ・・・。 

 「マイ・ファニー・ヴァレンタイン/My Funny Valentine」が定番ですが、「贈り物」というタイトルを持つ曲がある。「リカ-ド・ボサノバ/Recado Bossa Nova」という名前でも知られる「イーディ・ゴーメ/Eydie Gormé」のヒット曲、「ギフト/The Gift」。もともとブラジル人の手になる曲らしいが、英語の詞がつけられ、「イーディー・ゴーメ」の歌や、「ハンク・モブレイ/Hank Mobley」の演奏で有名になった曲である。アルバムは、「恋はボサノバ/Blame It On The Bossa Nova」(1963年)。

【 The Gift 】

「♪ No strings have pearls          ベルベットの手袋に
           in a velvet glove         真珠の首飾りなんていらないわ
   The thing I long for is the gift of love  私が欲しいのは愛の贈り物
   No ring of gold              金の指輪なんていらないわ
           but a dream to unfold    私が欲しいのはいつか実現する夢 
   When all the stars have flown      すべての星々が流れ去り、    
          and we're alone         私たちが二人きりになっても叶う夢が

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ♪」 

Blame It on the Bossa Nova

Eydie Gorme / GL Music



「Eydie Gorme - The Gift (Recado Bossa Nova) 」

          

 そして、チョコレートといえば思い出す映画が、「ジョニー・デップ/Johnny Depp」の「ショコラ/Chocolate」(2000)。「チャーリーとチョコレート工場/Charlie and the Chocolate Factory」(2005)となんて映画も思い出します。ある母娘がつくるほんの一口のチョコレートが頑迷な村の人々の心を優しくし、村そのものを変えていくというお話。

 この映画の中で、「ジョニー・デップ」は「ジプシー・スウィング」のギターを弾くのであるが、調べてみたら、彼は俳優だけでなくギタリストとしての一面を持っていて、自分の率いるプロ・バンドのリード・ギタリストを務めているという。「ローリング・ストーンズ/The Rolling Stones」の「キース・リチャーズ/Keith Richards」は、「ジョニーは、自分で思ってるよりギターが上手くて、俺はたぶんジョニーが思ってるよりギターが下手だと思う」と語っているという。「へぇ~~~~」。

ショコラ [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ



「Johnny Depp - Minor Swing [Chocolat soundtrack ] 」
 
          
  


  
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# by knakano0311 | 2017-02-14 13:25 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

窯のぬくもりが伝わってくる

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 温かい。まだ窯のぬくもりがかすかに触れる手に伝わってくる。窯出しホヤホヤの炭である。早速、断面を確かめるために切ってみる。美しい漆黒の菊の花の文様が浮かび上がる。今年の炭焼きは、来年への課題を残して、これで終わり。また来年、より美しい菊炭をめざすチャレンジが始まる。

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 ぬくもりの感触。今宵の曲は、そんな「タッチ/touch」をテーマに。まずは、スタンダードから、「The Touch of Your Lips」。「チェット・ベイカー/Chet Baker」の歌唱が有名ですが、今宵は麗しの美女、「カラブリア・フォーティ/Calabria Foti」。

 ニューヨーク生まれ。音楽一家に育ち、幼い頃から回りには音楽があふれていたという。12歳になる頃には、もう両親たちとホテルやナイトクラブのステージにたっていたともいう。「エラ・フィッツ・ジェラルド/Ella Fitzgerald」、「ペギー・リー/Peggy Lee」、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」・・・などの大物シンガーの歌をよく歌っていたというが、すでにどうすれば彼らと同じように観客の心を掴めるのかということを意識して歌っていたというから、末恐ろしい12歳であったようだ。

 寡聞にして、彼女のアルバムは一枚しか知らないのだが、その育ちの良さ、品のいい色気を感じさせる容姿は、かっての「ジュリー・ロンドン/Julie London」を思わせる。アルバムは、「A Lovely Way To Spend An Evening(恋に過ごせし宵)」から。

【 The Touch of Your Lips 】  作詞・作曲:Noble Ray

「♪ The touch of your lips upon my brow  僕の額に触れている君の唇
   Your lips that are cool and sweet    それは冷たくて、そして甘い
   Such tenderness lies in their soft caress やさしくて柔らかなその感触に
   My heart forgets to beat         僕の心臓は止まってしまいそう
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・        ・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

恋に過ごせし宵

カラブリア・フォーティー / キングレコード



「Calabria Foti - The Touch Of Your Lips」

          

 ピアノ・トリオも一曲取り上げましょうか。ノルウェイ出身の「トルド・グスタフセン/Tord Gustavsen」。曲は、「Graceful Touch」。アルバムは、ECM、2003年リリースの「Changing Places」。この演奏もほっとするぬくもりを感じさせてくれる。

Changing Places

Tord Gustavsen / Ecm Records



「Graceful Touch -- Tord Gustavsen trio」
 
          

  


  
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# by knakano0311 | 2017-02-13 10:09 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(2)

路傍の花、樹々の鳥(144) ~ 春の兆しは梅の花 ~

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 この冬最強寒波の襲来という。まだ太陽が顔をのぞかせているうちにと、日課のウォーキングを始める。日当たりの良いご近所の家の庭には、梅の花がだいぶ咲き出した。山では、「アセビ(馬酔木)の花」、 里では「梅の花」が春の兆しである。さて明日は二回目の窯出し(炭出し)。なんとか雪が降らずにもってくれればいいが ・・・。

 さて、春を感じさせる歌、月並みですが、「It might as well be Spring(春の如く)」。1945年、映画「State Fair」のために、「オスカー・ハマースタイン2世/Oscar HammersteinⅡ」が作詞、「リチャード・ロジャース/Richard Rodgers」が作曲した有名なスタンダード・ナンバー。歌詞を見ると、「春の歌」というよりは、不定愁訴というか、春の訪れに浮かれたような落ち着かない乙女心を歌った、「春のような季節の歌」とでもいった方がいいかもしれません。歌詞だけ見ると、ひょっとしたら、「花粉症の歌」か ・・・。

【 It might as well be Spring 】

「♪ I'm as restless as a willow in a windstorm   強風に揺れる柳のように落ち着かないし
   I'm as jumpy as a puppet on a string     操り人形のように飛び跳ねたりして
   I'd say that I had spring fever         春風邪にでも罹ってしまったのかしら
   But I know it isn't spring        今は春ではないってことは分かっているけれど

   I am starry eyed and vaguely discontented, 物思いに耽ったりしてイマイチの気分
   Like a nightingale without a song to sing   まるで歌を忘れたナイチンゲールのよう
   Oh why should I have spring fever  どうして春風邪なんかに罹ってしまったのかしら
   When it isn't even spring...             まだ、春ではないっていうのに

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」

 数あるカバーの中で、今日の私のチョイスは、パートナーとのおしどりコンビで名高い二つのカップル。まず「マリエル・コーマン/Marielle Koeman 」。トリオでサポートするのは、パートナーのピアニスト、「ヨス・ヴァン・ビースト/Jos Van Beest」。アルバム、「Between You And Me」(2004)から。

BETWEEN YOU & ME

マリエル・コーマン & ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ / 澤野工房



「Marielle Koeman & Jos van Beest trio - It Might As Well Be Spring」

          

 続いては、「ステイシー・ケント/Stacey Kent」。アルバム、「In love again」(2002)に収録されています。ボーイッシュでコケティッシュなステイシーに惹かれ、ジャケ買いした彼女の最初のアルバムだったでしょうか。ボッサ・テイストで、春の日差しのように優しく 、ゆったりと ・・・・。もちろん、パートナーの「ジム・トムリンソン/Jim Tomlinson」のサックスも優しくサポート。

In Love Again

Stacey KentCandid



「Stacey Kent - It Might As Well Be Spring」

          

  

  
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# by knakano0311 | 2017-02-12 11:03 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

雪景色もまた ・・・

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 天気予報通り、朝から雪混じりの雨。活動日を年間予定に組み込んであり、急に休止になってもすることがないので、台風か積雪で上がれない限り、原則として山の定例活動は実施することにしている。道具の手入れや工作室の片付け、年寄り談議などすることはいくらでもあるのだ。トンネルを抜けるとすっかり雪に。積雪にまでは至っていないので、メンバーが次々と集まってくる。炭焼きで山頂まで登っていなかったので、雪景色を見ようと登る。この時期、一番手の「アセビ(馬酔木)」が咲き始めているが、美しい雪の華の陰にすっかり隠れてしまった。鹿はこの木が苦手。だから奈良公園は「馬酔木」の名所になったという話を聞いたことがある。雪景色を十分に楽しんだあとは、コーヒーを飲んで下山。

 深夜に深々と降り積もる雪をイメージさせるピアニストは、「トルド・グスタフセン/Tord Gustavsen」。ノルウェー生まれのピアニストで、このブログでも何回もとりあげている。雪に覆われるノルウェーの大地を彷彿とさせる曲でちりばめられている、第2作、「Ground」(2004)から、「Tears Transforming」。
 

Ground

Tord Gustavsen / Ecm Records



「Tord Gustavsen Trio - Tears Transforming」

          

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 2009年からは、トリオでの活動を離れ、カルテットやアンサンブルでのアルバムをリリースしているが、最新作は、ピアノ、ドラムスに女性ヴォーカルが加わった変則的なトリオ編成の「What Was Said」。ボーカルはドイツ生まれのアフガニスタン系女性、「シミン・タンデール/Simin Tander」を迎えたコラボ・アルバムである。「トルド・グスタフセン」の新たなプロジェクト、「Hymns and Visions」による本作は、彼が子供の頃から親しんだ賛美歌のパシュトー語訳と、13世紀に開基されたイスラム教のイスラム神秘主義(スーフィズム)の教団の一つの、「メヴレヴィー教団( トルコ語;Mevlevilik、英語;Mevlevi Order)」の始祖である「ジャラール・ウッディーン・ルーミー/トルコ語: Mevlânâ Celaleddin-i Rumi」の英訳された詩を取り上げているという。私は全く知らないが、「ルーミー」は、13世紀の教祖にて詩人、スピリチュアルな詩が印象的で、現代の今、米国を始めとして、世界で最も人気のある詩人という。

 「シミン・タンデール」は語るように歌う。静かに浮かび上がる声。神秘的なパシュトー語の響き。イスラムとキリスト教文化の融合。国境や国籍、文化、宗教など境界を越えたアイデンティティの複合性。まさにJAZZという開かれた精神が生み出したもの。そのJAZZを生み出した母国アメリカでは ・・・。

 「What was said」は2015年4月、オスロの 「Rainbow Studio」で録音され、ECMよりリリースされた。パーソネルは、「Tord Gustavsen(piano, electronics)」、「Simin Tander(voice)」、「ヤーレ・ヴェスペシュタ/Jarle Vespestad(drums)」。雪を思わせるようなジャケットも好ましい。

what was said

gustavsen/tander/ves / ecm


 

「Tord Gustavsen: What was said. With Simin Tander and Jarle Vespestad (Album EPK) 」


          


「Tord Gustavsen & Simin Tander - Journey Of Life (Norwegian Traditional)」


          


  
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# by knakano0311 | 2017-02-10 11:56 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

1/125,000 だった?

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 最近一気読みした本。『塩田武士著「罪の声」(講談社)』。

 1984年(昭和59年)と1985年(昭和60年)に、阪神を舞台として食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件で、多くの謎を残したまま未解決となった「グリコ・森永事件」をモデルにしたベストセラー小説。「週刊文春」ミステリーベスト10 2016国内部門第1位、「第7回山田風太郎賞」を受賞した。

 この「グリコ・森永事件」、社長の誘拐から始まり、会社施設への放火、菓子に毒物を混入し企業を脅迫。身代金取引の電話では子供の声が使われ「かい人21面相」などと名乗った挑戦状が送りつけられるという陰湿な事件だった。2000年(平成12年)2月13日に、全ての事件の時効が成立し、警察庁広域重要指定事件では、初の未解決事件となったという。

 「これは、自分の声だ」 京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった ・・・。

罪の声

塩田 武士 / 講談社



 この本を読みたいと思ったのは、私が当時この事件といささか接点があり、はっきり言うと、私がこの事件のローラー捜査の対象にされたと思われる節があるのである。今振り返ってもなぜ対象とされたのかは、依然として分からないのであるが、事件の舞台となった淀川近辺のマンションに住んでいたこと、E社長が監禁されていた水防倉庫、アベックが襲われた寝屋川の河川敷も近くで土地勘もあり、さらに、「レストランから、1号線を、南へ、1500mいったところに、ある、守口市、市民会館の前の京阪本通2丁目の陸橋の階段の下の空き缶の中」という、昭和59年の森永脅迫電話の子供の声の陸橋(歩道橋)は 目と鼻の先であり、電話の子供の年と同じくらいの子供がいたからであろうか。数回の接触後、警察からの接触はまったくなくなったので対象から外れたのであろう。今もってあれはローラー捜査の対象になったとしか考えられない。捜査対象者は12万5千人だったと言われる。(参照拙ブログ「わが「かい人21面相」事件」

 もちろんこの小説はフィクションであり、どこまでが事実で、どこまでが物語か判然し難い部分もあるが、綿密な調査に基づいていることはうかがい知れる。事件に巻き込まれた子供の視点、取材する新聞記者からの視点での推理と解明。ラストの感動。久しぶりに一気読みした。

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 今宵の曲。「嘘は罪/It's a Sin to Tell a Lie」。この歌、1936年に「ビリー・メイヒュー/Billy Mayhew」によって書かれたポピュラー・ソング。オリジナルは「ファッツ・ウォラー/Fats Waller」によって世に知られるようになったが、今宵は、「パティ・ペイジ/Patti Page」の甘美なワルツなんぞどうでしょうか。
       
 「テネシー・ワルツ/Tennessee Waltz」という最大のヒット曲で知られた「パティ・ペイジ」。1927年、オクラホマ州の出身で、アメリカのスタンダード・ポップスを代表する女性歌手の一人である。1950年代に女性アーティストとして最も多くのレコード売り上げ枚数を記録し、ポピュラー音楽からカントリー・ミュージックへのクロスオーバーを果たした先駆者の一人でもあると言われている。

【 It's a Sin to Tell a Lie 】  Words & Music by Billy Mayhew

「♪ Be sure it's true when you say       あなたが「愛している」っていう時
    "I love you"                     それは本気だと信じたい
   It's a sin to tell a lie            だって、嘘を言うのは罪なのだから
   Millions of hearts have been broken    そんな甘い嘘の言葉のおかげで 
   Just because these words were spoken  たくさんの人の心が張り裂けてきたのよ
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」
                           

テネシー・ワルツ~ベスト・オブ・パティ・ペイジ

パティ・ペイジ / ユニバーサル インターナショナル



「Patti Page - It's A Sin To Tell A Lie」

          
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# by knakano0311 | 2017-02-09 00:04 | JAZZ的トリビア | Trackback | Comments(0)

探検隊がやってきた!

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 雲一つない快晴、ぽかぽか日和。この気持ちよさ。そんな日、例年の「こども北摂里山探検隊」が公園にやってきた。総勢24家族80名ほどの参加者。この日はそのイベントのお手伝いである。探検のメニューは、飾り炭の材料採集や里山を知ってもらうための探検ツアー、飾り炭焼き、竈での火焚き、飯炊き体験、椎茸ほだ木作り、薪割り、ノコギリ体験などである。

 熱さに顔を火照らせながら、一生懸命火吹き竹を吹く。ノコギリをうまく使えず、なかなか木が切れない。葉っぱでもどんぐりでもなんでも、そのままの形で炭になるという驚き。子供たちにとっては、全てが新鮮な経験だったようだ。そして昼ごはんは、竈で炊いた古代米と豚汁。

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 さて、今宵の曲。バレンタイン・ディも近づいてきたことだし、黒人女性シンガー、パティと白人男性ギタリスト、タックの夫婦デュオ、「タック&パティ/Tuck & Patti」の「Adventures In Paradise」。アルバムは、「Paradise Found」(1998年)。

 1979年に結成というから、40年近いキャリアである。1984年に「モンタレー・ジャズ・フェス」に出演して絶賛を浴び、1988年に「ウィンダム・ヒル/Windham Hill」レーベルから「Tears of Joy」でデビュー。ビルボード誌のコンテンポラリー・ジャズ部門で半年に渡ってトップ10にランクされる大ヒットとなり、人気を獲得。以後も現在に至るまで、一線で活躍を続けている。オリジナルから、POPS、ロック、JAZZと幅広いジャンルで、そのアットホームで新鮮な歌唱は、いまでも人気を集めている。  

Paradise Found

Tuck & Patti / Windham Hill Records


  
「Adventures in Paradise - Tuck & Patti」

          
  


  
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# by knakano0311 | 2017-02-06 09:16 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(2)