大屋地爵士のJAZZYな生活

スウィングしなけりゃあとがない! ~ 今、最も観たい映画「ソング・オブ・ラホール」 ~

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今、話題を集めているジャズ楽団とそれをドキュメントした映画があるという9月18日の朝日新聞記事。

パキスタン伝統音楽のベテラン音楽家たちで結成されたバンド、「サッチャル・ジャズ・アンサンブル/The Sachal Jazz Ensemble」と、彼らがニューヨーク・ジャズに挑戦する姿を追った音楽ドキュメンタリー映画、「ソング・オブ・ラホール/Song of Lahore」である。

楽団が生まれたのは、かつて芸術の都だったパキスタン・イスラム共和国の街、ラホール。軍事政権下でも歌や映画への活動が相当に制限されていたが、さらに「音楽はイスラムに反する」と、タリバンにより音楽を禁じられた。2000年以降の約10年間で国内のCDショップ約90店が襲撃され、歌手ら14人が殺されたという。今年6月にも「神への冒涜」を理由に国民的歌手がイスラム過激派に射殺された。

芸術が脅かされる現実に屈せず、ベテラン音楽家たちが、自分たちの音楽と聴衆を取り戻すため、立ち上がった。拠点はラホールの車修理工場の脇のスタジオ。最初の頃は国内で民族音楽を発表したが手応えはなく、2008年ころから畑違いのジャズに取り組みだし、海外のジャズ・ファンに映像発信を始めたという。やがてそれが話題に広がっていった。

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彼らが伝統楽器を用いてカバーし、YouTubeに投稿されたサッチャル版「テイク・ファイヴ/Take Five」のプロモーション映像は、その独創的な解釈と圧倒的な演奏力が受け、瞬く間に世界中に知れ渡った。その噂を聞きつけた、トランペット奏者の「ウィントン・マルサリス/Wynton Marsalis」の招待で、彼が率いる本場NYのビッグバンド、「ウィントン・マルサリス & ジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラ/Wynton Marsalis and The Jazz At Lincoln Center Orchestra」と共演することになる。

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居場所を失った芸術と観客を取り戻すため立ち上がった「サッチャル・ジャズ・アンサンブル」の超絶演奏が世界中を虜にするまでの紆余曲折を追うドキュメンタリーが、「ソング・オブ・ラホール」。監督は、本年2度目のアカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞したパキスタン人女性、「シャルミーン・ウベード=チナーイ/Sharmeen Obaid-Chinoy」。2013年11月、ニューヨーク、「リンカーン・センター」で再起をかけた音楽家たちの、奇跡の一夜が幕を開ける。(朝日新聞、公式サイトより)

「ソング・オブ・ラホール」。今一番観たい映画となった。

「映画『ソング・オブ・ラホール』予告編」

          

調べたら3枚ほどのアルバムがリリースされていたが、入手困難な様である。

サッチャル・ジャズ

サッチャル・ステューディオズ・オーケストラ / エル・スール・レコーズ・インポート



ライヴ・イン・コンサー ト(2CD)

サッチャル・ジャズ・アンサンブル / エル・スール・レコーズ・インポート



Song of Lahore

Sachal Ensemble / Wrasse



「The Sachal Jazz Ensemble - Limbo Jazz, Take 5, Blues Walk, Besame Mucho, Imagine and more 」

          
 


 
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# by knakano0311 | 2016-09-26 10:17 | 音楽のチカラ | Trackback | Comments(0)

記憶の中の月(1) ~ モニュメント・バレーの月 ~

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子供の頃、月に情緒的な関心を抱いたことはなかった。月ロケット、月食など科学的な関心しか抱かなかったように思う。長じてから、次第に文学や旅、音楽的な嗜好と月がだんだん結びつくようになっていったと思う。深まる秋。先日の「中秋の名月」の日、そんな月と私の音楽的な嗜好とのかかわりを思い出していた。

1997年、1998年ころだったでしょうか、アメリカのある会社と業務提携の話があり、アリゾナ州の州都フェニックスを訪れたときである。たまたま休日を挟んでいたので、北へと車を走らせた。

まず、フェニックスから車で2時間ほどの場所にある、ネイティブ・アメリカンの聖地で、最近超パワースポットとして人気があるという「セドナ/Sedona」を訪れた。そして、かつて国道66号線(ルート66)が通っていて、歌の歌詞にも出てくる「フラッグスタッフ/Flagstaff」を経由し、さらにその北にある「モニュメント・バレー(Monument Valley)」をめざした。

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「モニュメント・バレー」は、ユタ州南部からアリゾナ州北部にかけて広がる地域一帯の名称であるり、「メサ」と呼ばれるテーブル形の台地や、浸食が進んだ岩山「ビュート」が点在し、あたかも記念碑(モニュメント)が並んでいるような景観を示していることからこの名がついたという。

林立する様々な奇岩。日本ではまったく目にすることができない、宇宙的といってもいいくらいの圧倒されるスケールの景観。そしてそこから昇る月。今でも忘れることができない絶景であった。(Wikipedia参照、写真はNETから拝借)

「ウィンダムヒル・レーベル」のヒット・アルバム、「ジョージ・ウィンストン/George Winston」のピアノ・ソロ・アルバム、「オータム/Autumn」から「Moon」。

Autumn

George Winston / Windham Hill Records




「George - Winston Moon」


          
 


 
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# by knakano0311 | 2016-09-24 14:04 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(0)

ちょっと早いようですが

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ウォーキング途中、ちょっと早いようですが見かけたのは、「ハロウィン」のデコレーション。スパーなどの売り場も、「敬老の日」が終われば、ハロウィン一色。

「ハロウィン」は、ヨーロッパを起源とする2500年以上の歴史のあるケルト人の民族行事で、毎年10月31日の晩に行われる。ケルト人の行っていた収穫感謝祭が、他民族の間にも行事として浸透していったらしい。アメリカでは子供たちが魔女、ドラキュラ、幽霊、狼男など悪霊の仮装をし、「トリック・オア・トリート/Trick or Treat(ごちそうをくれないと、いたずらしちゃうぞ)」と言って近所の家を周り、お菓子を貰う習慣へと変わったという。日本では、1983年に「キディランド原宿店」でイベントが行われたことが始まりで、その後、1997年に「東京ディズニーランド」で「ディズニー・ハッピー・ハロウィン」などが行われたが、大々的に広まることはなかった。しかし2011年からは「ハロウィン」の市場規模が拡大し、バレンタインデーを抜き、クリスマスに次ぐ一大イベントとなったという。「ハロウィン」は世界中で行われているが、日本ほど仮装がメインで、盛大に行われている国はないという。(NETより)

私が子供の頃は、「ハロウィン」はおろか、「クリスマス」もした記憶はないので、近頃の海外からのイベントにはどうも馴染みが持てない。日本古来からの「二十四節気」に親しみを感じ、またその意味や意義の方が理解しやすい。業界主導の横文字のイベントにはやはり馴染めない。とはいえ、孫娘のも持ってくるバレンタインのチョコレートには目を細めてしまうのだが ・・・。

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海外映画などを見ていると、夜、子供たちが仮装して近所の家を周り、お菓子を貰って喜んでいるシーンを目にしますよね。そんなシーンには月がつきものだったような気がします。

「月の歌」、「ハロウィン」から連想して、「Old Devil Moon」。歌姫は、ジャズ・ボーカルの正統派という感じの、「ティアニー・サットン/Tierney Sutton」。アルバムは、「Blue In Green」(2001)から。

ティアニーは、1963年、米東海岸出身、バークリー音楽院を出た後西海岸に移り、現在はL.A.を拠点にアーティストとして活動する一方、大学などで学生の指導も行う。透明感あふれる歌声とずば抜けた歌唱力で、3度のグラミー賞ノミネートを誇る正統派ジャズ・ヴォーカリスト、「ティアニー・サットン」。

Blue in Green

Tierney SuttonTelarc



「Tierney Sutton - Old Devil Moon」

          
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# by knakano0311 | 2016-09-23 10:41 | マーケッターとしてのシニアから | Trackback | Comments(0)

秋のかたち、秋のうた(4) ~ この街が一番 ~

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遊びの山の「ヤマボウシ(山帽子、山法師)」の実が大きく色付いてきた。マンゴーに似た味が楽しめる。我が家の庭の「ムラサキシキブ(紫式部)」、あるいは「コムラサキ(小紫)」も ・・・。この地に引っ越してきてから20数年。生まれてから高校までは松本、大学生活を送った仙台、就職し結婚して大阪と何箇所か過ごしてきたが、この地が一番長くなってしまった。

都会と田舎、両方の良さを併せ持つこの地が気に入っている。このまま終の棲家となればいいが ・・・。誰しもがだろうが、住めば都。この街が一番。

秋の歌。今宵は、Autumn In New York(ニューヨークの秋)」。「そこで生まれて育ったわけでなないが、NYは私を受け容れてくれる。やっぱり大好き。この街が一番。」 そんな想いにあふれた曲。

随分昔に、ニューヨークを訪れたとき、ちょうど「ニューヨーク・シティ・マラソン」に出くわした。タイムなどは関係なく、夕暮れ近くなっても、ゴールの「セントラルパーク」に笑顔で帰ってくる参加者たち。そんな光景を見て、この街を走ることがすきなんだと感じたことを思い出した。

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作詞・作曲は、「ヴァーノン・デューク/Vernon Duke(1903 - 1969)」。「パリの四月/April In Paris」や「言い出しかねて/I Can't Get Started」などのスタンダードで知られている音楽家。本名を、「ヴラジーミル・アレクサンドロヴィチ・ドゥケーリスキー(ロシア語:Владимир Александрович Дукельский」といい、ロシア貴族の御曹司だったが、ロシア革命を逃れ、合衆国に家族で亡命、ガーシュインの勧めでポピュラー音楽の世界に入っったという。

そんな彼が、1934年、ミュージカル・ショー「Thumbs Up!」のために作曲した曲の中の1曲で、13年後、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」のレコーディングによりヒットした。

【 Autumn in New York(ニューヨークの秋) 】

「♪ Autumn in New York         ニューヨークの秋
   Why does it seem so inviting    どうしてこんなに魅力的なんだ
   Autumn in New York        ニューヨークの秋
   It spells the thrill of first-nighting  まるで初日の幕が開くようにワクワクする

   Glittering crowds and shimmering clouds きらびやかな人びと、キラキラ光る雲
   In canyons of steel          峡谷のような摩天楼に漂うそれらを見ると
   They're making me feel - I'm home  ああ、我が家に帰ってきたんだと実感する

   ・・・・・・・・・・・・・・・・

   Lovers that bless the dark      夜の闇に感謝し     
   On benches in Central Park     セントラルパークのベンチに座る恋人たち
   It's autumn in New York       それこそがニューヨークの秋
   It's good to live it again        やっぱりこの街が一番 ♪」

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さて、「ニューヨークの秋」。歌う歌姫は、「キャロリン・レンハート/Carolyn Leonhart」。1971年、ニューヨーク生まれのジャズ・ボーカリスト。父は、ベーシストとして名高い「ジェイ・レンハート/Jay Leonhart」。音楽一家に育ったため、早くからその音楽的才能の開花を期待されていたという。高校で音楽教育を受け、ゴスペル・コーラス・グループで歌い、ジャズへの傾倒を深めていった。やがて、「マンハッタン・ジャズ・クインテット/Manhattan Jazz Quintet(MJQ)」の「デヴィッド・マシューズ/David Matthews」に見出され、2002年、日本のレコード会社、「キングレコード」から自信名義のアルバム、「Autumn in New York」でデビューを果たした。

ニューヨークの秋

キャロリン・レンハート、 デヴィッド・マシューズ・トリオキングレコード



「Carolyn Lenhart - Autumn in New York」

          

続いてはかなり古くなりますが、「モダン・ジャズ・クインテット/Modern Jazz Quartet」の演奏で ・・・。アルバムは名盤の評価が高い「ジャンゴ/Django」から。

ジャンゴ

モダン・ジャズ・クァルテット / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Modern Jazz Quartet - Autumn In New York」

          

 


  
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# by knakano0311 | 2016-09-21 18:10 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

秋のかたち、秋のうた(3) ~ セレナーデとノクターン ~

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北摂地域は栗が特産品である。古来から北摂地域の名産品を「三白三黒」と呼んだ。「三白」とは、「米・寒天・高野(凍み)豆腐」、そして「三黒」とは、「栗・黒牛・(池田)炭」のことである。「能勢栗」は「銀寄せ」(お金を集めるの意味)とよばれ、大玉で今でも「丹波栗」と並んで人気が高い。団地の庭先にこの「能勢栗」を植えてある家も多い。

遊びの山でも、自生する「シバグリ(柴栗)(ヤマグリ/山栗とも)」も実をいっぱい付け、里の栗も山の栗も今年も豊作のようである。

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さて、秋の歌。ロマンチックに「セレナーデとノクターン」と参りましょう。まずは、「セレナーデ」。「オータム・セレナーデ/Autumn Serenade」は、作曲「ピーター・デ・ロウズ/Peter de Rose 」、作詞「サミー・ギャロップ/Sammy Gallop」になる曲で、比較的ジャズメンが多く採り上げられているスタンダード。「メル・トーメ/Mel Torme」や「ジューン・クリスティ/June Christy」の歌唱が知られているが、やはり最も知られているのは、歌心溢れるテナー・サックスの「ジョーン・コルトレーン/John Coltrane」と情緒豊かな「ビロードの声」と呼ばれたバリトン・ヴォイスを持つボーカルの「ジョニー・ハートマン/Johnny Hartman」の共演した傑作アルバム、「John Coltrane & Johnny Hartman」でしょう。

【 Autumn Serenade 】
               作詞: サミー・ギャロップ Sammy Gallop
               作曲:ピーター・デ・ロウズ Peter DeRose (1945)

「♪ Through the trees comes autumn with her serenade.
              木々の間を通り抜け、秋が彼女のセレナーデに乗ってやってきた。
   Melodies the sweetest music ever played.
              そのメロディが甘さは初めて聴くほど
   Autumn kisses we knew are beautiful souvenirs.
              僕達が知っている秋のくちづけは、季節の美しい記念品。
    As I pause to recall the leaves seem to fall like tears.
              歩みを止めて思い出すのは、涙のようにとめどもなく散ってゆく枯葉

   Silver stars were clining to an autumn sky.  
                    秋の夜空には星々が銀色に輝いていた
   Love was ours until October wandered by.   
                    でも、二人の愛は十月がやってくるまでだった
   Let the years come and go,               
                     新しい年がやってきて、やがて去っても
   I'll still feel the glow that time can not fade   
                     時はいまでも僕からは消し去ることができないでいる
   When I hear that lovely autumn serenade   
              あの可愛らしい秋のセレナーデを初めて聴いた時の熱い想いを ♪」


John Coltrane & Johnny Hartman

John Coltrane / Impulse



「John Coltrane and Johnny Hartman - Autumn Serenade」

          


  
そして、「オータム・ノクターン/Autumn Nocturne」。このスタンダードもスウィング時代にヒットした失恋の歌。作詞は、「キム・ギャノン/Gannon」、作曲は「ジョゼフ・マイロー/Josef Myrow」。

【 Autumn Nocturne 】

「 ♪ When autumn sings her lullaby   秋が子守歌を歌い
    And green leaves turn to gold   緑の葉が黄金色に変わるとき
    Then I remember last September  去年の九月を思い出す
    You and I said goodbye       互いに別れたあの九月を
    Whispering that we would be returning また九月が来たら
    When autumn comes again       逢おうと囁いたあの九月を

    Now autumn roams the hills once more いま、秋がまた山々にやってきたのに
    But you forgot your vow    君はあの約束を忘れてしまったの
    Now here am I with, alone with only memories  僕は今ここにたったひとりぼっち
    Only lonely memories, autumn memories of you  あの秋の思い出を抱いて

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・               ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」


最近ではニッキ・パロットNicki Parrott も録音しているが、今宵は、私がご贔屓とする大姉御、「カッサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」の独特の世界を聴いてみましょう。全曲スタンダードのアルバム、「ブルー・スカイ/Blue Skies」(1988)から。

Blue Skies

Cassandra Wilson / Polygram Records




「Autumn Nocturne - Cassandra Wilson」


          

この美しいバラード、演奏で聴くのも味があります。「ルー・ドナルドソン/Lou Donaldson」の演奏が知られていますが、今宵泣かせのテナー、「スコット・ハミルトン/Scott Hamilton」の演奏で ・・・。アルバムは、「ノクターン・アンド・セレナーデ/Nocturnes And Serenades」。

Nocturnes & Serenades

Scott Hamilton / Concord Records



「Autumn Nocturne - Scott Hamilton」

          

  


  
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# by knakano0311 | 2016-09-20 15:27 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

秋のかたち、秋のうた(2)  ~ どんぐりの歌が聞こえる ~

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今年は、遊びの山の「ドングリ(団栗)」が豊作のようである。こんな光景を見ると、秋が来たなと感じるのである。上から、「クヌギ(椚、櫟)」のドングリ、「コナラ(小楢)」のドングリ、そして「アラカシ(粗樫)」のドングリである。

さて、先だってのブログで取り上げた、「リオ・パラリンピック/Rio 2016 Paralympic Games」のドイツの義足の走り幅跳びの選手、「マルクス・レーム/Markus Rehm」であるが、8m21cmを跳んで、金メダルに輝いた(障がいクラス:T44)。この記録は、健常者の「リオ五輪」、第4位のアメリカの「ジャリオン・ローソン」の記録、8m25cmに次ぐ記録である。ニュースのコメンテイターの言葉にちょっとうなずけた。「眼鏡やコンタクト・レンズを着けても健常者の競技会に出場できるのなら、義足などでの出場についても、もう少し優しくあってもいい。」 (参照拙ブログ「スポーツ・スペクタキュラー・パラリンピック」

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秋の歌。「アーリー・オータム/Early Autumn」を選んでみた。オランダのおしどり夫婦アーティスト、「マリエル・コーマン & ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ/Marielle Koeman & Jos Van Beest Trio」。アルバム、「From The Heart」から。

1948年、「ラルフ・バーンズ/Ralph Burns」が「ウディー・ハーマン楽団/Woody Herman」に書き下ろした曲で、歌詞は1952年に、「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」が後付けで書いたもので、「次の秋は君と迎えることはないだろう」というせつない歌。


【 Early Autumn 】 
           作曲:Ralph Burns, Woody Herman 作詩;Johnny Mercer

「♪ When an early autumn walks the land and chills the breeze
   And touches with her hand the summer trees,
   Perhaps you'll understand what memories I own.
     初秋が大地を覆い、風を冷たくし、夏の木々にタッチする頃
     君はぼくが抱いていた思い出がなんだったかわかってくれるだろう   

   There's a dance pavilion in the rain all shuttered down,
   A winding country lane all russet brown,
   A frosty window pane shows me a town grown lonely.
     雨の中、公園のダンス場は閉鎖され、曲がりくねった田舎道は茶色になる
     霜の降りた窓ガラスを見ていると、街には人気がなくなっていることに気がつく

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   Darling if you care, please, let me know,
   I'll meet you anywhere, I miss you so.
   Let's never have to share another early autumn. 
     愛する人よ、もしまだ僕の気にかけているなら、どうぞ教えて
     僕は君に会いにどこへでも行くよ とても寂しいから 
     でも、きっと次の秋は君と迎えることはないだろう  ♪」


FROM THE HEART

マリエル・コーマン & ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ / 澤野工房



「Jos van Beest Trio featuring Marielle Koeman - Early Autumn」

          
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# by knakano0311 | 2016-09-19 10:07 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

秋のかたち、秋のうた(1)

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日本で広く園芸品種のひとつとして栽培されている、「キバナコスモス(黄花コスモス)」。この時期、私の団地にもいたるところに咲いている花。原産地はメキシコで、日本には大正時代の初めに輸入された記録が残っているという。

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さて、秋の歌です。「枯葉/Autumn Leaves」、「ニューヨークの秋/Autumn In New York」などはあまりにも有名ですので、ちょっと趣向を変えて、マイナーな秋の詩を特集してみます。まず、「ティズ・オータム/’Tis Autumn」。1941年に「ヘンリー・ニモ/が作詞・作曲した美しい歌。“'Tis” は、古語あるいは詩的な表現で、“It is” の略。

【 'Tis Autumn 】        作詞・作曲:Henry Nemo

「♪ Old Father Time checked, so there'd be no doubt, 
                 時の爺さんは、もう疑いを挟む余地がないほど確かめてから
  Called on the north wind to come on out,
                 北風さんに、来てくれるよう呼ぶんだよ              
  Then cupped his hands, so proudly to shout,
                 両手でメガホンを作り、誇らしげに叫ぶんだとさ
  "La-de-da, de-da-de-da, 'tis Autumn!".
                 「ラ・ディ・ダ、ディ・ダ・ディ・ダ、もう秋になったよぉ!」とね
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」


歌うのは我がミューズ、「ステイシー・ケント/Stacey Kent 」。寓話的なこの歌を、子供に語り聞かすような優しく愛らしい歌唱。サックスは、彼女のパートナーの「ジム・トムリンソン/Jim Tomlinson」。アルバム、「The Boy Next door」から。

The Boy Next Door

Stacey Kent / Candid



「Stacey Kent - 'Tis Autumn」

          

そして、雰囲気ががらりと変わり、「チェット・ベイカー/Chet Baker」のトランペットで。アルバムは、「Chet」から。都会的な気だるさが伝わってきます。

チェット+1

チェット・ベイカー / ユニバーサル ミュージック



「Chet Baker - 'Tis Autumn」

          
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# by knakano0311 | 2016-09-17 18:05 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

九月の花、九月の歌 (4) ~ Maybe September ~

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もう終わりかなと思っても、まだ次々と咲く「ゴーヤ」の花。しかし実をつける雌花はなかなか咲かず、咲くのは雄花ばかり。子供3人は皆男の子。「ゴーヤまでも ・・・」と愚痴る妻。

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さて、今宵の九月の歌は、「Maybe September」。歌い手は、「トニー・ベネット/Tony Bennett」。私は観たことがありませんが、映画界の内幕を描いた、1966年の「ラッセル・ロウズ/Russell Rouse」監督の映画「オスカー(原題:The Oscar)」の挿入歌だそうだ。出演は、「スティーヴン・ボイド/Stephen Boyd」、「エルケ・ソマー/Elke Sommer」らで、「トニー・ベネット」も歌手役として、この映画に出演していたという。

この曲、「パーシー・フェイス/Percy Faith」、「レイモンド・エヴァンス/Raymond Evans」、「ジェイ・リヴィングストン/Jay Livingston」の3人の合作で、「トニー・ベネット」の歌唱には、私が知っている限り、オーケストラとの共演盤「Movie Song Album」(1966)と、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」との共演盤「Together Again」(1977)の2種がある。

Movie Song Album

Tony Bennett / Sbme Special Mkts.



Together Again

Tony Bennett / Concord Records



【 Maybe September 】 作詞;Raymond Evans、Jay Livingston 作曲;Percy Faith

「♪ Maybe September I'll love again   九月になればまた恋をするかも
   Maybe a rainbow will catch me then  そうすれば虹色の気分に包まれるかも 
   This little boy's eyes          この少年の瞳も
   Will find his way once more       歩んでいく道を再び見つける
   Just like before             以前のようにね

       ・・・・・・・・・・・・・・                 ♪」   

まずは、オーケストラとの共演盤から。
 
「Tony Bennett ー Maybe September」

          

「Bill Evans & Tony Bennett」(1975年)に続く、2枚目のデュオ・アルバム、「Togeter Again」(1977年録音)から ・・・。

「Tony Bennett & Bill Evans - Maybe September」

          

  



  
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# by knakano0311 | 2016-09-16 10:39 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

十五夜に聴く月の歌

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今日、9月15日は「中秋の名月」、「十五夜」。お月見が始まったのは平安時代まで遡るという。「作物が月の満ち欠けとともに成長する」ことから、農作物の収穫、ものごとの結実、祖先とのつながりを連想し、それぞれに感謝し祈るようになったのが「十五夜」だという。実は「十五夜」はいつも満月ではなく、今年で言うと、「十五夜」は9月15日だが、満月は9月17日。月の満ち欠けを基準にしていた旧暦と、太陽の動きを基準にしている現在の暦にはズレがあるからである。

まっ、月見団子やススキを供え、素直に楽しんだらいいのでは ・・・・.今宵の天気の予想は、曇り。はたして見れますかどうか ・・・。

さて、月の歌。これは山ほどありますね。「ムーン・リバー/Moon River」、「ムーンライト・セレナーデ/Moonlight Serenade」、「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン/Fly Me To The Moon」、「ムーングロー/Moonglow」などなど ・・・。

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そんな中で、「十五夜」に聴くアルバムを一枚選べと言われたら、ジャジーな月と星のラヴ・ソングがぎっしりつまった「ダイアナ・パントン/Diana Panton」の「ムーンライト・セレナーデ~月と星のうた(原題:If The Moon Turns Green)」(2007)でしょうか。

「ダイアナ・パントン」。「ホリー・コール/Holly Cole」、「ダイアナ・クラール/Diana Krall」に続くカナダ出身の人気シンガー。オンタリオ州・ハミルトンに生まれ、カナダ・ジャズ界の重鎮「ドン・トンプソン/Don Thompson」のサポートを得て2005年に「Yesterday Perhaps」でアルバム・デビュー。その後、日本でも人気急上昇。

今回取り上げたアルバムは、曲名や歌詞に「月」や「星」がでてくるスタンダードばかり全16曲を集めた2枚目のアルバム。ダイアナののびやかな高音部における小刻みなヴィブラート、そっと囁きかけるような彼女の声は、キュートで切ない。サポートは、ピアノ、「ドン・トンプソン/Don Thompson」、ギター、「レグ・シュワガー/Reg Schwager」、ベース、「ニール・スウェイソン/Neil Swainson」。

ムーンライト・セレナーデ~月と星のうた

ダイアナ・パントン / MUZAK/fab.



月の歌御三家ともいえる、「ムーン・リバー」、「ムーンライト・セレナーデ」、「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」を ・・・。

「Diana Panton - Moon River & Moonlight Serenade」

          

「Fly Me to The Moon - Diana Panton」

          
  



  
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# by knakano0311 | 2016-09-15 14:19 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

九月の花、九月の歌(3) ~ September 13 ~

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「ツルハナナス(蔓花茄子)」。園芸店で、「ヤマホロシ(山保呂之)」の名で流通することがありますが、「ヤマホロシ」は、似ているが、日本に自生する種で、この名前は間違いだという。確か園芸店で求めたときは、「ヤマホロシ」の名札がついていたが ・・・。いずれにせよ、初夏の頃から今まで咲いて、長い間目を楽しませてくれた。

今宵は、リオ・オリンピック、リオ・パラリンピックにちなんで、ブラジルの「九月の歌」を ・・。「フュージョン」はおろか、「クロス・オーヴァー」という言葉さえ存在しない時代に世界の音楽シーンを席巻した風雲児とそのアルバムがあった。風雲児とは、「デオダード/Deodato」、そのアルバムとは、1973年にCTIよりリリースされた歴史的な一枚といっても過言ではない、「Prelude(邦題:「ツァラトゥストラはかく語りき)」。

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「エウミール・デオダート/Eumir Deodato de Almeida」。1942年生まれ。1964年、ブラジルでデビューした後、1967年頃からジャズレーベルCTIなどでアレンジャーとして、数々のアルバムの製作に携わる。そんなキャリアを積んだ後、1973年には、「デオダート」名義で、あのアルバム「Prelude」を発表した。クラシック作品をジャズ・テイストにアレンジした「Prelude(ツァラトゥストラはかく語りき)」は大ヒット。彼は一躍時代の寵児となった。1973年に発表した、「ジョージ・ガーシュウィン/George Gershwin」の「ラプソディー・イン・ブルー/Rhapsody in Blue」のカバーを含んだ「デオダート2/Deodato2」も大ヒットした。2001年には15年ぶりにコンサートを中心にソロ活動を始め、2008年8月には、「コットンクラブ東京」にて来日公演を果たした。

「Prelude」の中に収録されている「September 13(九月十三日)」という曲を「九月の歌」として取り上げてみます。「九月十三日」、この日になにか特別な意味があるのでしょうか? このアルバムが録音されたのが、1972年の9月12日から14日にかけての3日間。曲は前から出来ていたが、タイトルは決まっていなかったこの曲に、録音した日の「九月十三日」というタイトルを与えたという説がある。

ツァラトゥストラはかく語りき

デオダート / キングレコード



「Deodato - September 13」

          

ブラジルついでに、もう1曲。アルト・サックス奏者「リー・コニッツ/Lee Konitz」のアルバム、「ブラジリアン・セレナーデ/Brazilian Serenade」(1996)から、「September」。

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1927年、シカゴ生まれのアルト・サックス奏者で、50年代において「チャーリー・パーカー/Charlie Parker」の後を追わなかった数少ないアルト・サックス奏者。「クール」と呼ばれる独自のサウンドで、「ソニー・ロリンズ/Sonny Rollins」らと並び、いまだ現役として演奏を続けている数少ないジャズ巨匠のひとり。しかし、コニッツが「クール」だったのは、せいぜい50年代初頭までで、その後は次第にアルトの音色も温かみを増しているという。ロマンティックにパッション溢れる「Wave」、「Dindi」、「Meditation」など、ボッサ・クラシックを聴かせてくれる。タイトル曲「Brazilian Serenade」は、コニッツの、「September」は、トランペットの「トム・ハレル/Tom Harrell」の曲。

ブラジリアン・セレナーデ

リー・コニッツ / ヴィーナス・レコード



「Lee Konitz - September」

          

  


  
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# by knakano0311 | 2016-09-13 11:29 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)