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大屋地爵士のJAZZYな生活

わが愛しのロリータ・ボイス ~さようなら、ブロッサム・ディアリー~

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キュートなウィスパリング・ヴォイスで人気のシンガー、ピアニスト、「ブロッサム・ディアリー/Blossom Dearie」が2月7日にマンハッタンの自宅にて亡くなりました。享年82歳。

かって我が愛しのミューズの一人だった「ブロッサム・ディアリー」。「ジャネット・サイデル」、「ステイシー・ケント」、「ダイアナ・クラール」に続いてのミューズでした。ちなみに5人目は日本人枠と言うことで、暫定的に「伊藤君子」がなっています。しかし、ブロッサムは、お年のためコンテンポラリーな歌手活動をしていないこともあって、「カサンドラ・ウィルソン」に代わってもらった経緯があります。

1926年4月28日ニューヨーク州イースト・ダーハム生まれ。一時フランスに渡り活動、その後の活動は、米国とヨーロッパで行なっており、N.Y.で自らダフォディル・レーベルを設立するなどの意欲的な活動をしたという。

ピアノ弾き語りの女性ボーカルというスタイルの先駆者。そして「風邪をひいたような声」と称された、いまではウィスパリング・ボイス、或いはロリータ・ボイスとよばれる「鼻にかかったような甘い声」の歌唱スタイルの先駆者でもある。こんな声で歌う女の子が近くにいれば、私はたちまち胸キュンになってしまっただろう。ちなみに、「ブロッサム」と言う名前、本名で彼女が生まれたとき、お兄さんが父親のもとへ満開の桃の花を持ってきたことにちなんでなづけられたとか。ちょっといいエピソードですね。

頬杖をつく愛らしい姿が似合う彼女らしいジャケットも小粋な、1958年録音のアルバム。彼女のささやくような胸キュンボイスでうたう歌が粋なジャズを作り上げる。

ワンス・アポン・ア・サマータイム

ブロッサム・ディアリー / ユニバーサル ミュージック クラシック



メガネを掛けたディアリーは小学校の先生のようだが、声は、一聴してすぐ彼女と分かるロリータ・ボイス。ジャズの名門レーベル・ヴァーヴに残した名盤である。

ブロッサム・ディアリー+3

ブロッサム・ディアリー / ユニバーサル ミュージック クラシック



これから、「ブロッサム」を聞いてみようという方には、29曲収録された次のベスト盤がおすすめ。スタンダードのほか、ボサノバなども収録されています。「Yesterday When I Was Young」、「Tea For Two」など胸キュン・ボイスの本領発揮のアルバム。

ブロッサム・ディアリー・フォー・カフェ・アプレミディ

ブロッサム・ディアリー / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Yesterday when i was young - Blossom Dearie」

          

そしてブロッサム同様、ピアノを弾き語り歌う、我がミューズ「ジャネット・サイデル」がブロッサムに捧げたアルバムを献じ、わが永遠の名誉ミューズとしようではないか。
さようなら、ブロッサム・ディアリー・・・・。

ディア・ブロッサム

ジャネット・サイデル / インディペンデントレーベル


by knakano0311 | 2009-02-22 17:55 | 訃報を聞いて | Comments(0)
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