大屋地爵士のJAZZYな生活

神戸栄町通り界隈をあるく   ~多彩な個性が集うレトロな街~

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(写真;神戸市営地下鉄海岸線のみなと元町駅。明治41年(1908年)竣工の旧第一銀行神戸支店(辰野金吾設計)の外壁を利用。Wikipedia より。)



日増しに暖かくなるにつれ、コートを脱ぎ、スニーカーでの街歩きが楽しくなる季節になりました。今回の「おやじの遠足・街歩き」は、最近ちょっと気になっていた街、個性的なオーナーショップが多く集まっていることで評判の神戸・栄町通り界隈の散策。少し小雨模様でしたが、しっかり楽しんできました。

栄町通は元町の南側、旧居留地の西側に隣接するエリアで、元町商店街に平行する形で位置しています。明治時代、神戸港ともほど近いため、このエリアは、銀行や証券会社などが立ち並ぶなどして、神戸随一の金融街として、とても栄えていたそうです。「東洋のウォール街」とまで呼ばれていたとか。戦後、三宮に中心が移ってしまったが、近年まで銀行や保険会社等の重厚な近代建築が並んでいたという。しかし、1995年の阪神淡路大震災の発生でその大半が被災し、解体されてしまった。跡地は、マンションやパーキングとなって沿道の風景が一変して現在に至っているが、古い建物の一部は残され、写真のように当時の名残を伝えています。

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栄町通りの一筋南の「乙仲(おつなか)通」。ここには、神戸港がにぎわっていた時代に海運業者などが入居していた重厚でレトロなビルがまだ多く点在しています。また再開発の波が及ばなかったので、路地裏なども当時のままです。そしてここ数年、そのレトロなビルを再利用した個性的なショップやカフェが続々と登場し、新たな文化発信エリアとして、注目されている地域。レトロでまったりした街全体の雰囲気をうまく利用した、雑貨店、ブティック、など個性的なオーナーショップが集まっています。一歩ビルへ入ると、一階は輸入雑貨店、2階はカフェ・ダイニング、チェコの絵本屋、隣りは古道具屋など、「次は何のお店かな?」と探訪したくなるような、「びっくり箱」、「おもちゃ箱」みたいな楽しさ一杯の個性溢れる街だった。ウィーク・デイながら結構若いカップルや女性客が多く、トアロードの西側エリアと並んで、新しい賑わいを創りだしているように感じた。とはいえ、我々シニアでも決して場違いな街ではありませんよ、念のため。そして、オーナーは、多分若い人たち。その元気や感性、個性、起業精神にすっかり共感、うれしくなってしまった。

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そんなとあるビルの地階で見つけたオシャレな音楽セレクト・ショップ「disques dessinee(ディスク・デシネ)」。普通のレコード・ショップとは違って、アナログ・レコードやCDを白木の棚にならべギャラリーのようなお店。JAZZやロックなどジャンルを問わず、メロディ重視の視点から、スタッフがセレクトしたアルバムが並ぶ。そういえば、アナログレコード全盛の時代はジャケットを飾ることも楽しみの一つだったっけ。お客さんと対話し、お客さんの好みを聞いてお薦めしてくれるというお店の対応も感じがよかった。ヨーロッパ・ピアノ・ジャズに入れ込んでいる私へのお店の女性のおすすめで買ったアルバムは、以前『ティレグィナン』を、このブログでも紹介したスエーデンの女流ピアニスト、「モニカ・ドミニク」の極上のワンホーン・カルテット・アルバム「Bird Woman」。自由に空を飛ぶ鳥のようにゆったりと緩やかに、時には伸びやかにスインギーに演奏する「モニカおばさん」。何と言っても興味深いのは、前述のトリオ作品「Tillagnan(ティレグイナン)」の冒頭でも演奏している「Dedication (Tillagnan)」が、このアルバムでは、ソプラノ・サックスを加えてより切なく淡く優しく奏でられていること。

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Monica Dominique Quintet - Bird woman

こちらはトリオの方ですが ・・・・。

「Tillagnan I (Dedication I) - Monica Dominique Trio」

          

モニカ・ドミニクのアルバム「ティレグィナン」が、このお店からリリースされていることを、帰宅してジャケットをみて初めて知ったのだが、この「ディスク・デシネ」といい、「澤野工房」といい、良質の音楽を提供しようと、頑張って関西から発信していることに心からエールを送りたい。

寺嶋靖国著「JAZZピアノ・トリオ名盤500」(だいわ文庫)、と「播磨屋本店」のせんべい「はりま焼き」を耳だけでなく、眼と口へのお土産に買い、帰宅。時折小雨まじりの日であったが、大満足の「おやじの街歩き」であった。
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by knakano0311 | 2009-03-08 10:29 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(2)
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Commented by ディスク・デシネ at 2009-03-09 21:33 x
こんばんは、先日はお店に足を運んで頂いてありがとうございました!
また、ステキな文章と共にBlogに紹介して頂き、嬉しい限りデス....
モニカおばちゃまのCD、気に入って頂けてホントに良かったです!
是非、またお店にふらりを足を運んで下さい♪
あっ、"デシネ"はフランス語で"デザイン"という意味合いがあります。なので、パッケージ・デザインも含めた音楽を大切にしてます、モニカさんのジャケットのように....
それではまた、ステキなお話を聞かせて下さいね!!
ディスク・デシネ / 橋田 純
Commented by knakano0311 at 2009-03-09 22:45
橋田さんコメントありがとうございます。お店のコンセプトもユニークで素敵です。これからもあまり知られていないかもしれないけれど良質の音楽家を紹介してください。またよってみます。
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