大屋地爵士のJAZZYな生活

青春のシネマ・グラフィティ(2) ~金色の眼の女/マリー・ラフォレ~

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高校へ入学してから確か女子高の名画鑑賞会で見たのが、ルネ・クレマン監督「太陽がいっぱい」(1960年公開)であった。サスペンス一杯のストーリーといい、ニーノ・ロータの哀切極まりない音楽といい、アラン・ドロンの際立った二枚目ぶりといい、高校生の私がたちまち映画のとりこになってしまうには絶好の映画であった。
しかし、私はその映画のヒロイン、吸い込まれるような眼をもち、実在感が希薄な夢路が描く絵のような女性の「マリー・ラフォレ」に釘付けになってしまった。富豪の息子のプレイボーイ(モーリス・ロネ)と貧乏な野心家の青年(アラン・ドロン)の間で揺れるひとり立ちが出来ない、いつも誰かの庇護を求めているような女を演じていたのだ。この『太陽がいっぱい』が彼女のデビュー作であり、一躍フランスのアイドルとなった。
1960年にヌーヴェル・ヴァーグの映画監督ジャン=ガブリエル・アルビコッコと結婚、彼の監督作『金色の眼の女』(1961年公開)などに出演。1児をもうけるが1971年離婚。同年アラン・カーン=スクリーベルと再婚、3人の子供をもうけたそうである。

そして「金色の眼の女」を見たのは高校1年、多分「太陽がいっぱい」を見て、ノックアウトされた直後の頃であったろう。ただ、彼女見たさに映画館に行ったので、ストーリーなどはよく覚えていない。ドン・ファンの写真家の男が偶然会って魅かれた不思議な魅力を持つ娘を追いかけるが、彼の恋人とその女とが恋愛関係にあり、悲劇的な結末を迎える。そんなストーリーだったと記憶している。監督も彼女のあの「眼」に魅かれ(実際に結婚までしているのだが・・)、そんな彼女の魅力を映像にしたかったんだと納得するくらいのインパクトを当時の私に与えた。この映画はDVD化もビデオ化もされていないらしいので、私の中ではずっと「幻の映画」となっている。
そして、この「金色の眼の女」以後、マリー・ラフォレは、いくつかの映画に出演しているが、女優としての話題もあまり聞かないし、映画も見たことがない。私にとっては、「幻の女優」となってしまったのだ。

ある日、たまたま行った「TSUTAYA」で、シャンソン歌手として活躍し、何枚かアルバムを出していること知って、早速聴いてみると、あの実在感が希薄な、かぼそい囁くような歌声は健在であった。

Marie Laforet

Marie Laforet / Universal



「MARIE LAFORET- La playa(夜霧のしのびあい)」 

          

「Marie Laforet - Les jeux interdits(禁じられた遊び)」

          

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映画「金色の眼の女(原題;LA FILLE AUX YEUX D'OR)」のテーマ曲は、「ナルシソ・イエペス」作曲で彼自身が演奏していたと記憶しているが、どんな曲だったのかまったく覚えていない。そしてCDを探してみたが見つからず、ネット・オークションにEP盤が出品されていたのを見つけたが、すでにオークションは終了していた。したがって、レコード・ジャケットを写真で見て想像するのみと思っていたが、テーマ曲「LA FILLE AUX YEUX D'OR」の楽譜がネットで見つかったのだ。

ギターで爪弾いてみると、哀調を帯びたメロディにのって、あのマリー・ラフォレの「眼」に魅かれた頃の甘酸っぱい想いが甦ってきた・・・。

「Narciso Yepes - La fille aux yeux d'or (1961)」  短いですが ・・・。

          
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by knakano0311 | 2009-05-11 13:13 | シネマな生活 | Trackback | Comments(0)
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