大屋地爵士のJAZZYな生活

シーボルトのあじさい・・・

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梅雨入りしたというのになぜかいい天気・・・。本格的な梅雨になる前にと、六甲山の神戸市立・森林植物園へと出かけてきました。六甲山系の山の上にあり、自然に近い形でと、1940年に創設された140haの広大な樹木植物園である。おめあての紫陽花(あじさい)園では、まだ25種、約5万株満開には少し早く、自生種の「コアジサイ」、ヤマアジサイのひとつ「クロヒメ」が見頃でした。園内の半分を1時間半かけて散策、下界とちがって、爽やかな空気ですっかりリフレッシュ。
園内の中央にある長谷池では、純白の睡蓮や、おなじスイレンの仲間である黄色のコウホウが、まるでモネの絵のように水面いっぱいに咲いていました。

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さて、今回のもう一つのお目当ては、今日初めてその名前を知ったのですが、「幻のアジサイ」といわれた「シチダンカ(七段花)」を見ること。六甲山にしか自生しない「ヤマアジサイ」があるらしいということは、話に聞いて知っていましたが、その名も知らず、実物を見ることもなく、まして手に入れることなど思いもしませんでした。園内に群生する「シチダンカ」はまだ開花していませんでしたが、園内の売店には開花した「シチダンカ」が並び、売っているではありませんか。写真のように、外側の花弁が大きい楕円型で、内側に行くほど小さく、「可憐で清楚な星」という表現がピッタリの「幻のアジサイ」を思いがけなく手に入れることが出来ました。

「シチダンカ」は、兵庫県の六甲山系に自生する「ヤマアジサイ」の一種で、江戸時代末期に長崎にやってきた「シーボルト」が発見し、その著書『日本植物誌(フローラ・ヤポニカ)』で紹介して、その名が知られるようになったが、実物や標本を見たという日本人が現われず、長らく『幻のアジサイ』と呼ばれていました。昭和34年(1959)に神戸市立六甲山小学校の職員が、六甲ケーブルの沿線で偶然、発見し採取しました。シーボルトの発見以来、実に130年あまり「幻の花」であったのです。

その後、「シチダンカ」は、神戸市立森林植物園などで、さし木されて増やされ、各地で植えられるようになりました。ぼってりとした大型の「セイヨウアジサイ」とは違い、装飾花の萼片が重弁化し、小さな星がきらめくように咲くシチダンカは、どことなく気品のある清楚なたたずまいで、六甲山を代表する花としてぴったり。さっ、来年は自宅でこの花が楽しめるわけです。

さて、ドライブのお供は、「オランダ/シーボルト~日本~JAZZ」つながりで、「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ(EJT)」の新作アルバム「ジャパネスク~日本の詩情」。
「見上げてごらん夜の星を」、「花」、「与作」、「いい日旅立ち」、「川の流れのように」など収録されている曲を一見すると一種キワモノ企画かと思うかもしれない。モネ、ゴーギャン、ゴッホなど19世紀ヨーロッパ印象派を代表する画家たちの作品に、日本の庶民文化であった浮世絵が大きな影響を与えた史実になぞらえ、世代を超えて歌い継がれている日本の名曲を日本人が選び、EJTが現代感覚でアレンジし演奏するEJTのデビュー20周年記念作品という大真面目な企画。EJTには曲のタイトルの意味や、歌詞の内容などをまったく知らせず、譜面だけを渡してアレンジ、レコーディングに取り組んでもらったそうである。私はあまり違和感は感じず素直にBGMとして楽しめましたが・・・。
しかし、この企画でEJTが日本音楽に影響を受けたかどうかは定かではありません。

ジャパネスク~日本の詩情

ヨーロピアン・ジャズ・トリオ / M&I Company,LTD.(PC)(M)



「European Jazz Trio -yosaku (与作)」

          

今は居酒屋は言うに及ばず、割烹、蕎麦屋などでもBGMとしてJAZZが流れている時代。和の文化を楽しむ術を教えてくれるNHK-TV「美の壺」のBGMがブルーノートのJAZZであることにまったく違和感を覚えない。日本の普通の生活のなかに、JAZZがすっかり定着したということだろうか・・・。あるいは、JAZZは、かっての様な異物なカルチャーではなくなり、JAZZが持っていた毒はすっかり中和されてしまったということだろうか・・・。
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by knakano0311 | 2009-06-14 09:40 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)
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