大屋地爵士のJAZZYな生活

隠れ切支丹の里でお茶を飲む

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(写真;キリシタン遺物史料館)

歴史ブーム、それも戦国武将だそうだ。戦国武将をアイドルのごとく愛する歴史好きの若い女性を称して「レキジョ(歴女)」なんて言葉もできているという。多分、若手のイケメン俳優を多数起用する流れになったNHKの大河ドラマの影響であろう。今、住んでいる所は近畿だけに、戦国武将にまつわる史跡は多く、隣町の伊丹には、摂津国を任されたが、信長の怒りをかい、一族が根絶やしにされた「荒木村重」の居城、有岡城址がある。その村木攻めを担い、後に丹波を任された「明智光秀」の領地、福知山、亀岡も近くである。そんな戦国武将でキリシタン大名「高山右近」の居城は高槻市であり、そこにほどちかい茨木市の山中にある、「隠れ切支丹の里」として有名な千提寺(せんだいじ)に「キリシタン遺物史料館」を秋の気配が少し出てきた里山ドライブを兼ね訪れてみた。

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(写真;キリシタン遺物史料館向かいの住宅から発見された聖フランシスコ・ザビエル像)

この付近はかつてキリシタン大名として有名な高槻城主・高山右近の領地であった影響で、当時キリスト教信者となった領民が多く、秀吉と家康によるキリスト教禁制後も、隠れキリシタンとなり、山奥のこの地で信仰を密かに守りつづけた人々がいた。1919年にキリシタン研究家の藤波大超が、千提寺の通称クルス山からキリシタン墓碑を発見し、この地が隠れキリシタンの里であることを突き止めた。それをきっかけに付近の多くの家から、キリスト磔刑木像など、隠れキリシタン遺物が発見されたという。ある旧家は信仰の品々を入れた「あけずの櫃」を長男にのみ伝承して誰にも見せなかったそうだ。こうした中から、現在、神戸市立博物館蔵の重要文化財で、教科書などで皆さんよくご存知の「聖フランシスコ・ザビエル像」もこの地の旧家で発見されている。「千提寺」という地名も、十字(クルス)をカモフラージュする「(二支十字ともいう)」と「菩を弔う」を組み合わせた様にも思える。

キリシタン遺物史料館は、これら発見された資料を広く公開することを目的に、地元千提寺地区から土地の提供を受け、茨木市によって建設された施設で、1987年9月に開館した。なお、普段の管理は地区の人々のもちまわりによって行われているという。規模や展示品の数は決して大きくはないが、殆ど無宗教の私のようなものにも、「信仰とは何か」を問うてくるような気がする。かくれ里、千提寺地区の周囲には天主堂址、発見のきっかけとなった墓碑などの隠れキリシタン遺跡も点在している。


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今日は、レキジョならぬレキジイ(歴爺)の半日であったが、「午後のお茶」は資料館近くの、まだま村という奇妙な名前のカフェで。このカフェは、外観もかなり異色で、写真のように円錐形で、縄文式竪穴住居を模したものである。どうも、オーナーのこだわりらしく、200年前の古民家20軒分の柱を使い、屋根は琵琶湖の葦で葺いているとのこと。中に入ってみるとびっくり、直径12m、高さ11mの大空間。地面から1mほど掘り下げた土間には囲炉裏や舞台があり、広々とした、懐かしく、ほの暗くて暖かな空間が拡がっていた。「まだま村」という名前は、「磨魂=魂を磨く」という意味が込められているらしい。大きな昔風のストーブがおいてあり、竪穴式でもあるので、多分冬でも暖かそうな感じ。食材はすべて地元で採れたての野菜を使ったメニュー。また一つお気に入りの場所を見つけた・・・。
  
ドライブのお供は「ソフィー・ミルマン/テイク・ラヴ・イージー」。ダイアナ・クラール、ホリー・コールなど優れた女性ジャズ・ヴォーカルを輩出してきたカナダの出身。デビュー作が、世界中のジャズファンを唸らせた期待の新人の2ndアルバムである。今回は、「デューク・エリントン」、「コール・ポーター」などのジャズ・スタンダードに加え、「ジョニ・ミッチェル/Be Cool’」、「ポール・サイモン/50 Ways To Leave Your Lover」、そして、「ブルース・スプリングスティーン/I’m On Fire」のカバーにも挑戦。 その可憐な美形と、ハスキーな歌声が新鮮で、デビュー作同様、ジャズ・ボーカル・ファンのみならずすべての音楽ファンを虜にする彼女の魅力がたっぷり詰まった極上のアルバムに仕上がっている。

テイク・ラヴ・イージー

ソフィー・ミルマン / ビクターエンタテインメント



「Sophie Milman - Take Love Easy」

          
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by knakano0311 | 2009-08-29 13:10 | おやじの遠足・街歩き | Trackback(1) | Comments(0)
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