さて今回の聴きたい歌は「ジェームズ・ブラウン」の「It's A Man's Man's Man's World」。1966年のヒット曲である。「Man's World」と「Men」ではなく単数形になっている。権力、政治、事業などかって男の独占であった社会を象徴して単数形にしているのだろう。ラストの「He's lost ・・・・」という叫びがいつまでもいつまでも耳に残る歌。
「ジェームズ・ブラウン/James Brown」(1933年5月3日 - 2006年12月25日)は、アメリカ合衆国のソウルミュージックシンガー・音楽プロデューサー・エンターテイナーで通称JB。「オーティス・レディング」亡き後の「ソウルの帝王」として永年君臨し続けた。「The Godfather of Soul」 などとも称され、1960年代から常にポピュラーミュージックに影響を与えつづけ、20世紀の最も重要なシンガーの1人に数えられている。
「マイルズ・デイヴィス」や「マイケル・ジャクソン」、「プリンス」にも大きな影響を与え、彼の代表曲は「Get Up (I Feel Like Being A) Sex Machine」(1970年)。彼の父はインディアン・アパッチ族で、母はアフリカン・アメリカンとアジア人の系統であり、彼の血の4分の1は日本人の系統であるという。
【 It's A Man's, Man's, Man's World 】 作詞・作曲: James Brown
「♪ This is a man's world この世界は男の世界
This is a man's world この世界は男の世界
But it would be nothing でも意味のない世界になってしまう
Nothing without a woman or a girl 女たちがいなければ
You see man made the cars 男は車を作った
To take us over the road どこまでも行けるように
Man made the train 男は列車を作った
To carry the heavy load 重い荷を運ぶために
Man made the electric lights 男は電灯を作った
To take us out of the dark 我々を暗闇から解放するために
Man made the boat for the water 男は船を作った
Like Noah made the ark ノアが箱舟を作ったように
This is a man's man's, man's world この世界は男の、男のための世界
But it would be nothing でも意味のない世界になってしまう
Nothing without a woman or a girl 女たちがいなければ
Man thinks about the little baby girls 男は幼い娘を想い
And the baby boys 息子を想う
Man make them happy 男は子供たちを幸せにする
'Cause man makes them toys 玩具を作ってやるから
And after man makes everything, 男は作れるものはすべて作った後で
everything he can
You know that man makes money 男は金を作った
to buy from other man 他の男から買うために
This is a man's world この世界は男の世界
But it would be nothing, nothing でも意味のない世界になってしまう
Not one little thing 小さなかけらほどの意味もない世界になってしまう
Without a woman or a girl 女たちがいなければ
He's lost in the wilderness 男は荒野で道に迷い
He's lost in the bitterness 男は苦しみの中で自分を見失い
He's lost, lost somewhere 男はどうしていいか途方にくれてしまう ♪」