大屋地爵士のJAZZYな生活

懐かしの田毎の月 ~長谷の棚田を歩く~

私の故郷信州は松本と長野を結ぶJR篠ノ井線に「冠着(かむりき)」、「姥捨(おばすて)」という変わった名前の駅がある(現、千曲市)。かって蒸気機関車の時代はスイッチ・バックを設けて越えたほどの急勾配。その付近に、姥捨て伝説のモデルとなった姨捨山(現、冠着山)の斜面には、「田毎(たごと)の月」と呼ばれ、江戸時代からたくさんの俳句に詠まれている「棚田」があることで有名です。

      『おもかげや 姨(姥)ひとりなく 月の友』   松尾芭蕉 

多分この棚田、水田で稲作が行われる東アジアの山間の地域に独特のものではないだろうか。台湾でも見た様な気がする。そんな棚田が今私が住んでいる北摂地方にもあります。黒川の里山と並んで「日本の里山100選」、「日本の棚田百選」にも選ばれた「長谷(ながたに)の棚田」です。今日のウォーキングはこの長谷地区を歩こうと思い、週末に出かけてきました。三草山の麓に茅葺き屋根が点在し、のどかな美しい里山の斜面に、水を張り、ほぼ田植えが終わった棚田が一望できる。田毎に水を引いていく「ガマ」と呼ばれる古来からの先人の智恵である灌漑用の石組みもしっかりと残っている。ゆったりした気分で畦に腰掛け、おにぎりを食べながら、聴こえるのは蛙の鳴き声、鳥の囀り、風の音のみ。そしてきっと夜になれば、田毎の月と「ヒメボタル」が楽しめるのでしょう。秋、黄金色の稲穂の季節にもういちど来よう ・・・ 。

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感傷でなく本当に美しいと思う。なにかDNAに訴えてくるような懐かしさ。だからこそ「原風景」といえるのかも知れない。残念なことに一部に休耕田が目立つところもある。貸し農園になっているところや、雑草生い茂るままに放置されているところもある。違和感がある。やはり、水田の状態で維持されてこそ美しい。減反という勝手な農業政策が日本の原風景を壊しているのである。

棚田の里を一回りウォーキングした後は、どういうわけか能勢の里山風景を気にいったフランス人がオーナーシェフとなって始めたカフェ・レストラン「delcook」で里山風景を眺めながらのお茶の一時を過ごす。フランス人のDNAもこの風景に共感するのかなあ ・・・ 。

秋の黄金色の景色を楽しみにして、スティングの名曲「フィールズ・オブ・ゴールド/Fields of Gold」を「エヴァ・キャシディ」のカバーで。

Live at Blues Alley

Eva CassidyEva Music



聴いてみますか? 繊細な情感を込めて歌うエヴァの「Fields of Gold」を。 


 
 
 
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by knakano0311 | 2010-05-24 09:46 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)
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