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大屋地爵士のJAZZYな生活

僕らのアメリカン・ヒーローたち(3)

7. Elvis Presley/エルヴィス・プレスリー(1935 - 1977)/世界を熱狂させた「ロックン・ローラー」

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(神戸・ハーバーランドのプレスリー銅像、彼の死後10周年に日本のファンたちによって、渋谷に建立されたが、2009年神戸に移設)

特に説明する必要もないくらいのアメリカ・ポップス界における最高のヒーローであり、アイドルである。「ビートルズ」に次ぐ歴代2位のヒット・チャート、No1.を獲得したヒット曲18曲をもち、32本の映画に出演している。多分、我々の世代では、20世紀のスーパー・スターといえば、「マイケル・ジャクソン」より、彼、プレスリーである。’50年代に登場し、黒人特有のブルース、R&Bにカントリー&ウェスタンを組み合わせて、白人にも通用する新しい音楽「ロックンロール」を創造し、世界中の若者に広めた。

私が初めてみたプレスリー映画は、「ブルー・ハワイ/Blue Hawaii」であり、初めて意識したラブ・ソングは、その中の挿入歌「好きにならずにはいられない/Can't Help Falling In Love With You」であった。

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聴いてみましょうか? 懐かしの「好きにならずにはいられない」を。




8. George Lucas(1944 - )/ジョージ・ルーカス/ハリウッドのヒット・メーカー

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「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」シリーズなどの世界的大ヒット映画の製作でよく知られた映画監督、プロデューサで、「スティーヴン・スピルバーグ」と並んで最も商業的に成功した映画作家の一人でもある。「スター・ウォーズ・フリーク」の私としても最も好きなハリウッド映画監督である。その真骨頂は理屈抜きの無類の面白さであり、特に「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」の2シリーズは、わくわく、どきどき、はらはら、エンターテイメントとしての映画に必要なものすべてを備えていた。それと彼の功績で忘れてはならないのは、映画館での音響品質の向上と映画制作のデジタル化とSFX技術への貢献である。

映画館の音響設備が整備されていなかった時代に、高品質の音響がそのまま映画館でも再生出来るように、THXプログラムを1980年代に立ち上げたり、「ルーカス・フィルム」傘下のSFXスタジオ、ILMに、80年代初頭にCG部門を開設してピクサーの母体を作り、配給の経費削減にも貢献するデジタル配信など、映画製作・配給のデジタル化も強力に推進し、「映画ビジネス」にも多大な貢献をしたのである。

今ではもう当たり前だが、当時そのSFX(特殊効果)に度肝を抜かれ、あっという間にとりこになった「スター・ウォーズ」シリーズ。

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長編監督第一作「THX 1138」の後、ルーカスは自らの映画制作会社「ルーカス・フィルム」を設立し、制作・監督した映画が「アメリカン・グラフィティ/American Graffiti」(1973年)。この映画が大ヒットし、ルーカスは一躍有名になる。

舞台は1962年。カリフォルニア北部の田舎町の高校を卒業する若者たちの、最後の一夜を描いた青春ドラマのの秀作。「ロック・アラウンド・ザ・クロック」など、当時の流行サウンドが全編に流れる手法を用いた先駆的作品でもある。ロックン・ロールで綴る、まだヴェトナム戦争もドラッグも青春とは無縁だったころの、アメリカへのノスタルジーである。
フロリダ・オーランドの「ユニバーサル・スタジオ」でみたカフェのスタッフによる「アメリカン・グラフィティ・パフォーマンス」は抜群のできばえで、アメリカのエンターテイナーの層の厚さと質の高さに驚嘆したことがある。

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映画で使われた曲をちょっとあげると、「ロック・アラウンド・ザ・クロック(ビル・ヘイリー&ザ・コメッツ)」、 「悲しき街角(デル・シャノン)」、 「煙が眼にしみる(プラターズ)」、 「リトル・ダーリン(ダイアモンズ)」、「ペパーミント・ツイスト(ジョイ・ディー&スターライターズ)」 、「グレイト・プリテンダー(プラターズ)」 、「ジョニー・B・グッド(チャック・ベリー) 」 ・・・・ 懐かしい曲の数々。あの時代の懐かしい気分に浸りたいなら、映画を観て、サウンド・トラックを聴く以外にもう手はないでしょう。

アメリカン・グラフィティ ― オリジナル・サウンドトラック

サントラ / ユニバーサルインターナショナル



ちょっと聴いてみますか? アメリカン・グラフィティ・メドレーを。 3曲目の「グリーン・オニオンズ」は我が学生バンドのレパートリーでもあった懐かしの曲。


 


  (続く)
 
by knakano0311 | 2010-06-05 09:31 | シネマな生活 | Comments(0)
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