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大屋地爵士のJAZZYな生活

恐るべき13歳 ~ニッキー・デビュー~

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ちょっと古い話であるが、大変な13歳(現在は16歳)が現れたものである。「10代のJAZZセンセーション」、「JAZZボーカルの神童」など様々な賛辞が贈られた「ニッキー・ヤノフスキー/Nikki Yanofsky」。1994年(平成6年)2月、カナダのモントリオール生まれのカナダの国民的美少女JAZZシンガーである。デビューは、2006年のモントリオール・インターナショナル・ジャズ・フェスティバル、なんと12歳のときである。「エラ・フィッツジェラルド」はじめ、「ステイービー・ワンダー」、「アレサ・フランクリン」などを歌い、1時間のショーを2回もこなして、10万人を超える観客を沸かせたという。世の中には「天才」という名に値する人間がいるものである。そして翌2007年、ニッキーが行ったのが、なんと大胆にも「エラ・フィッツジェラルド」へのトリビュート・コンサート。そのコンサートが、13歳のライブ・アルバムにして、デビュー・アルバムの、「ニッキー・デビュー~エラへ捧げるスウィング」である。このデビュー・アルバムのことは知っていたが、「たかがJAZZのうまいガキ」ぐらいに考えて、まったく興味は湧かなかった。それが、今年バンクーバー冬季五輪の開会式で カナダ国歌「Oh Canada」を歌う彼女を見て少し考えが変わったのだ。

そして、デビュー・アルバムを最近聴いてびっくりしたのである。そのスウィング感は大人顔負けで、JAZZの気分に溢れ、エラが歌った曲をも十分に歌いこなしているといえるのである。しかし、声質はまだ子供らしさを時折覗かせるので、バラードや恋唄には、まだ色気や歌唱力、気分、深みが不足している。しかし、恋や人生の挫折を経験し、あと10年、いや5年もすれば、「ダイアナ・クラール」をはじめ、「ソフィー・ミルマン」、「ホリー・コール」、「エミール・クレア・バーロー」など才能あるカナダ出身の女性ジャズシンガーと肩を並べる日も近いのではないかと思う。我がミューズ「ダイアナ・クラール」のもつ大人の女の域に早く達して欲しいと思う私を「ロリータ趣味」と笑うなかれ ・・・ 。

ニッキー・デビュー~エラへ捧げるスウィング

ニッキー / ユニバーサルクラシック



天性のスウィング感、キュートなルックス、ジャズ界のシンデレラ・ガール「ニッキー」は、つい最近、第2作目のアルバム「ニッキー~フォー・アナザー・デイ」をリリースした。16歳になった彼女、ジャケットをみるとすっかり大人っぽくなっているのが分かる。さあ中身の大人度はどうでしょうか?

ニッキー~フォー・アナザー・デイ

ニッキー / ユニバーサルクラシック




聴いてみますか? ニッキーの歌う「スイングしなけりゃ意味がない/It Don't Mean a Thing... 」。 スイング感、歌唱力、ステージ度胸 ・・・、当時12歳の女の子と信じられますか?



 
 
by knakano0311 | 2010-06-04 09:01 | ミューズたちの歌声 | Comments(0)
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