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大屋地爵士のJAZZYな生活

夏の収穫

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今日の山仕事は、樹齢40年ほどの枯れた松の大木の伐採処理。これが結構大変な作業である。うっそうと茂った森、加えて急斜面。できるだけ周りの樹を傷つけないために、一定の方向へ倒れこむよう、ロープでガイドしながら、チェーン・ソーをいれるのである。チェーン・ソーを扱うのは、ベテランのクラブ会員。上手く伐れたが、樹の上部が他の樹に引っ掛かって宙ぶらりん状態になってしまった。これでは玉伐り(短く輪切りにすること)の際に危険なので、ロープで引きずり降ろさなくてはならない。結果的にはうまくいったが結構な手間がかかってしまった。伐採そのものはチェーン・ソーであっという間にできるのだが、それだけではすまない周辺作業にも手が必要で、山仕事は本当に人手も手間もかかるのである。地域や村興しとしての「林業」が話題となっているが、いまの社会の中で再興させるには、いくつもの解決しなければならない課題があるようだ。

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さて、山仕事を終え、今日一番の楽しみは、熟れた「ヤマモモ」の収穫である。われわれの活動フィールドの里山公園には、何本ものの「ヤマモモ」が植わっている。毎年のように大粒の実を実らせている樹は、今年もかなり赤く色づいてきた。また、小粒の実を実らせる樹は、手が果汁で真っ赤に染まるほど、完全に熟しており、食べると甘酸っぱくて懐かしい味がする。シートを敷いて実を落とし、相当な量の「ヤマモモ」の収穫ができた。家に帰ってから、早速煮込んで「ヤマモモ・ジュース」を作ってみた。初めての経験であったが、甘味と酸味が程よいバランスで、美しいピンク色の天然濃縮ジュースとジャムができた。明日の朝食はこれで決まりである ・・・ 。

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「夏」は、ボサノバと並んで「フュージョン/Fusion」がよく似合う。「フュージョン」でオススメといえば、和製フュージョン・バンド、「ネイティブ・サン/Native Son」のこの2つのアルバムでしょう。日本のフュージョン・バンドとバンドいえば、「スクエア」、「カシオペア」などがすぐ浮かんでくるが、まだ「フュージョン」なんて言葉もない時代に、この「ネイティブ・サン」は先駆者的フュージョン・バンドとして大変人気があったのだ。「渡辺貞夫バンド」のピアニストでもあった「本田竹曠」を中心として1978年に結成されたのが、日本のフュージョン・グループのパイオニアといえる、「ネイティブ・サン」である。メンバーは、「本田竹曠(key)」、 「峰 厚介(sax)」、「大出元信(elg)」、「川端民生(elb)」、「村上 寛(ds)」。いずれも当時のJAZZ界を引っ張っていっていたバリバリの若手メンバーであった。活動期間は9年ほどであったと記憶しているが、そのデビューとその後の音楽活動は鮮烈で衝撃的であった。しかし川端氏は既に他界、脳梗塞などで半身麻痺となっても、リハビリをし、演奏活動を続けていた本田氏も2009年1月に亡くなってしまった。

79年のデビュー・アルバムは「NATIVE SON」。みんな髭面で、さほど年若くもない男盛りの男達が、青空の下の浜辺で、ホースを手に水を掛け合っているジャケット。新しい風、新しい音楽を予感させたこのアルバム・ジャケットを今見ると、その無邪気な表情や溢れる若さにかえって一抹の寂しさを感じるのは、思いすぎだろうか ・・・ 。
デビュー・アルバム「NATIVE SON」は、ジャズ系のレコードとしては異例の30万枚以上のセールスを記録したという。

ネイティブ・サン

ネイティブ・サン / ビクターエンタテインメント



今なお、若さと瑞々しさに溢れた彼らの感覚、センス、メロディ、リズムがほとばしってくる「サバンナ・ホットライン」。

サバンナ・ホットライン

ネイティブ・サン / ビクターエンタテインメント



聴いてみますか? 日本のフュージョンといえばこの一曲、「スーパー・サファリ」。それを含む貴重なライブ音源がアップされていました。

「ネイティブ・サン(Native Son)LIVE 1979 」

          
  
 
by knakano0311 | 2010-07-10 00:01 | 炭焼き小屋から | Comments(0)
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