今月号をもって休刊する「スイングジャーナル7月号」にこんな記事を見つけて、びっくり。「加護亜依(かご あい)」。そう、元「モーニング娘」の「加護亜依」、あの「加護ちゃん」である。その彼女が、JAZZに初挑戦し、初アルバムを出したというのだ。天下のSJ誌の「ボーカル精選2010」という記事に取り上げられているのである。しかも「・・・・ ミュージカル女優が演じ、歌い踊っているかのような光景。そこには豊かで多彩な表情を見せるシンガーがいた。 ・・・ 」と、高評価なのである。ホンマかいな。耳、いやぁ目を疑いましたね。いくら何千倍ものオーディションをくぐりぬけ、合格してきたとはいえアイドルである。JAZZボーカルや英語発音の基本的トレーニングができているのであろうか?そもそもアーティストとしての要求されるレベル、基準がアイドルとはちがうはずである。CD紹介を見てみたが、「キュートなヴォイシングで、ウィスパーかつsexyに熱唱」とコピーにあるし、しかも歌っている曲は、「how high the moon」、「night and day」、「you'd be so nice to come home to」、「fly me to the moon」など、超有名スタンダードがずらり。こうなると「新し物好き」なだけに食指がちょっとだけ動く。しかし、怖いものみたさで、聴きたくもあり、聴きたくもなし、と迷っていた。