大屋地爵士のJAZZYな生活

廃墟でどんぐりを採る

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月に1回ほど地域の子ども達に「遊び」を教える自治会のボランティア活動を続けているが、年間最大のイベントが近づいてきた。自治会の文化祭の一つのコーナーであるが、子ども達に木工、木の実細工、手編み、折り紙、飛行機作りなどを楽しんでもらうイベントである。いつも大変な人気で、二日間にわたって行われるので、延べ300人を超える子ども達が参加する。そこで、大変なのは、材料の準備である。木の枝、木の実、牛乳パックなどは、すぐには集まらないからである。数ヶ月前から手分けして準備するのであるが、特に大変なのはどんぐり、木の枝。山遊びをするようになったので、「それは、まかせておけ!」と大見得を切ったのはいいが、さて今年はどんぐりが不作で、ウォーキングをするいつものコースには殆どないし、遊びの山にもあまり落ちていない。 

新しい穴場を開発しようと、国道を隔てた向かいの山へ向かった。そこは、宅地開発に失敗し、最近まで自然が無残にも破壊されたままになっていたところであるが、まだ多くの自然が残っている場所でもある。しかし第2名神高速道路の建設予定地になっているので、何年か先にはどうなることやら ・・・ 。

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山際まで住宅が密集しているとこををぬけ、一歩山に踏み込むと、そこは別世界であった。水路、ため池、クヌギ林 ・・・、かって里山だったであろうと思われる痕跡が残っている。さらに奥へ行くと、廃墟にぶつかった。石垣などは残っているが、建物は破壊されて瓦礫と化している。しかし、自然の回復力はすごいもので、廃墟は大方、雑木林、草むらに呑み込まれてしまっている。ここは何の廃墟だろうか? それはすぐにわかった。地面に散弾の薬莢が散乱しているのである。「クレー射撃場」だったのだ。廃棄されてから何年ぐらい経っているのだろうか? 確か、地図で「クレー射撃場」の表記を見た記憶があるが、バブルの終焉期かもしれない。「クレー射撃」なんてお金のかかる遊びをする人が少なくなったのか、住宅地がすぐ近くまで押し寄せたためか、多分そんな理由であろう。

人間の営みや建造物の痕跡なんぞ、たかが知れている。射撃場をすっかり呑み込んでしまった林や草むらには、「すすき」が背高く生い茂り、ここには鹿がこないのか、アベマキには大きな「どんぐり」がいっぱいに実っていた。うん、新しい「どんぐりの穴場」発見である。

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クレー射撃で使う銃は「ショット・ガン」、「I Shot The Sheriff (俺はシェリフを撃っちまった)」と歌うのは、レゲエの神様、「ボブ・マーレイ/Bob Marley」。 その曲をカバーして大ヒットさせたのが、スローハンド、ギターの神様、「エリック・クラプトン/Eric Clapton」。「I Shot The Sheriff」は、ソロとなって初の全米1位を獲得した1974年のアルバム「461 Ocean Boulevard」に収録されている。サンフランシスコのダウン・タウン、名物のケーブル・カーの起点となる広場で、抜けるような青空の下、ストリート・ミュージシャンが演奏していたのが今でも印象に残っている。

461オーシャン・ブールヴァード

エリック・クラプトン / ユニバーサルインターナショナル



いくつもの演奏がYOUTUBEにアップされているが、ここではもっともエキサイティングな、多分近年のライブと思われる映像を紹介しておきましょう。スローハンドといわれるギター・ソロがたっぷり聴けます。「Eric Clapton - I Shot the Sheriff」。

           
 
JAZZ畑でこの曲を見事にアレンジしたのが、「デオダード/Deodado」。アルバムは「Very Together」。「フュージョン」という言葉もなかった時代に、クラシック作品をJAZZYにアレンジした「ツァラトゥストラはかく語りき/Also sprach Zarathustra」で、全世界をあっといわせたブラジル生まれのこの鬼才、「I Shot The Sheriff」にも巧みなアレンジを施している。

ヴェリー・トゥゲザー(紙ジャケット仕様)

デオダート / ユニバーサル ミュージック クラシック



主に1970年代に活躍し、91年に事実上活動を停止していたアメリカの人気フュージョン・グループで、2002年再結成された「クルセイダーズ/The Crusaders」。その再結成アルバム「ルーラル・リニューアル/Rural Renewal」にずばり、「Shotgun House Groove」という曲がある。これぞまさしくあの懐かしいクルセイダーズ・サウンド。しかも、なんと「エリック・クラプトン」が2曲でブルージーなギター・ソロを聴かせるではないか ・・・ 。

Rural Renewal

Crusaders / Pra Records



これぞファンク、これぞグルーヴ。 「Crusaders - Shotgun house groove」
 
          
 
 
追記) 読者の方からの情報で少し調べてみました。この「猪名川クレー射撃場」は、1964年開業したが、都市伝説として流布されているような銃乱射事件や経営者射殺事件などではなく、銃の盗難事件によって1989年閉鎖に追い込まれたようである。その後、火災事件発生によりまったくの廃墟状態となり、サバイバルゲーム愛好家などのフィールドとして使われたり、都市伝説が流布されたようである。その後2007年に完全に取り壊され、現在のような完全な瓦礫の状態になっている。この射撃場は、山崎豊子の小説「華麗なる一族」にも登場するという。 
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by knakano0311 | 2010-10-24 09:29 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)
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