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大屋地爵士のJAZZYな生活

炭焼き準備始まる

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わが里山クラブの最大のイベントである年明けの炭焼きの準備が昨日から始まった。我々が焼くのは秀吉の時代からこの地方の名産、「池田炭」、「一庫炭」として受け継がれている「菊炭」。まずはその菊炭の材料であるクヌギの伐採からその準備は始まる。炭焼きのためだけのクヌギ林ならば、皆伐してしまうのであるが、里山公園のため、公園として必要な木は残さなくてはならない。予め選別を行い、その印に従って、今年の伐採エリアのクヌギをチェーンソーで切り倒していく。切り倒すのは、炭焼きを生業としているプロの方に毎年お願いしているのであるが、我々と違って、やはり作業が早い。見る見るうちに切り倒されていく。そして、木が倒れる様は、かなり豪快である。伐採した後の切り株には、台場クヌギの特徴で、来年若木が生えてくる。そして、10年ほどたてば、また炭とするのに手ごろな太さにまで成長するのである。しかし、やわらかい若木の葉は鹿の大好物であるので、この対策も考えておかなくてはならないのである。

この近くの里山では、炭焼きがまだ生業として行われているので、クヌギを伐採した年の違いによって、若木の成長の程度が違うエリアが隣接しているので、見た目、まるでパッチワークのようである。これが活きた里山の証なのである。

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切り倒したクヌギを炭窯の大きさに合わせ、80cm程度の長さに切ってゆく。これが「窯木づくり」である。炭として使えないほどの太い部分やクヌギ、コナラ以外の雑木は割って薪とし、また細い枝はまとめて「バイタ」という窯の上部で使う燃料とするのである。そして葉や、葉のついた枝先は、「チップ」とし、腐葉土などと混ぜて、植樹などの際の肥料として使うのである。山から窯木をおろし、選別し、枝や雑木の処理やバイタのまとめなどを行うのが我々の準備作業である。 

まだ始まったばかりであるが、何本かの窯木が積みあがった。年が明ければ始まる炭焼きのための準備作業がまだまだ続く。3回予定している炭焼きが終わるまでは忙しくなるし、準備も含めて結構大変な作業であるが、仲間の皆の本心はわくわくしているのだ。

「きこり」を歌った名曲に「与作」がある。NHKの音楽番組「あなたのメロディー」に一般から応募した作品に少しアレンジを加え、「北島三郎」らが歌ったヒット曲。そんな「与作」がJAZZアレンジされている。「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ(EJT)」のデビュー20周年記念盤、「ジャパネスク~日本の詩情」に収録されている。

このアルバムは、新聞紙上やインターネット上で、リクエスト・キャンペーンを行い、EJTに演奏させたい日本の曲を公募し、約3,000曲に及ぶリクエストの中から、選りすぐりの12曲を選び抜いたという企画もの。

ジャパネスク~日本の詩情

ヨーロピアン・ジャズ・トリオ / M&I Company,LTD.(PC)(M)



「EJT/ジャパネスク~日本の詩情」から「Yosaku/与作」。 さて、どう聴こえますか?

          
 
 
 
by knakano0311 | 2010-12-03 09:44 | 炭焼き小屋から | Comments(0)
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