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大屋地爵士のJAZZYな生活

聖夜のジャズ・コンサート

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私が会員になっている兵庫県立芸術文化センターでは、毎年この季節、「ひょうごクリスマス・ジャズ・フェスティバル」を開催している。地元、西宮の白鶴酒造がスポンサーとなっているので、いつも入り口のホワイエでは大吟醸が振舞われることが慣わしとなっている。残念!私は車で来ているのです。さて、2010年、「ジャズを感じる8日間」を飾るアーティスト達は、関西の誇るビッグバンドと人気ボーカルの「アロージャズオーケストラwith阿川泰子」、ストリングスによるJAZZバンド「カルテット・サンフランシスコ」、1928年生まれ、今年復刻盤がヒットした「シーラ・ジョーダン」、毎年常連となった「寺井尚子」、さらに「北村英治」、「山本剛」などであったが、私が選んだのは「ウラジミール・シャフラノフ・トリオ/Vladimir Shafranov Trio」。会場は、私のお気に入りの総木張りドーム、席数400人ほどの芸術文化センター小ホール。

「ウラジミール・シャフラノフ」といえば、ヨーロッパJAZZ紹介の草分け、関西のレーベル、「澤野工房」の看板ピアニストの一人である。1948年レニングラード生まれ、現在はフィンランドに移住し、ヘルシンキを中心に活躍している円熟の欧州ジャズ・ピアノの中心人物。今回のトリオは「ペッカ・サルマント/Pekka Sarmanto (b)」、「レイスカ・ライネ/Reiska Laine (d)」とのコンビネーション。

とにかくよく歌うピアノである。まるで水が流れるように、小鳥が舞い遊ぶように、指が鍵盤を縦横に走る。そのスイング感とリリシズム、情熱的な演奏は冒頭の一曲、「you And Night And Music」から観客の心をあっという間に虜にしてしまった。演奏は繊細であるが、際立つスイング、誰もが知っているようなスタンダードであるが決してイージーには流れない。観客層も幅広く、広いファン層から愛されるジャズだということがよくわかる。誰もが楽しくなるジャズ、ジャズはこうでなくては ・・・。スタンダードを中心にその美しいピアノ、ほとばしるスイングは最高、至福の2時間であった。

思わず会場で求めたCDはコンサート会場限定発売の一枚、「「LIVE IN HELSINKI」」。どうも私も「限定盤」には弱いようである。サインをもらおうかとも思ったが、終演は9時を超え、しかもサインをもらうファンで長蛇の列。早々に家路へと車を走らせた。

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LIVE IN HELSINKI  ウラジミール・シャフラノフ・トリオ/澤野工房


イヴとあって、クリスマス・ソングもたっぷりサービス。コンサートの休憩時間にデッキへ出てみると、前庭には光のデコレーションが輝いていた。そしてこのブログを書いている窓の外は雪が舞い踊っている。White Christmas、この冬初めての雪である。

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参考までにコンサートの演目は以下のとおり。

1.You And Night And Music   2.Emily   3.I'll Close My Eyes   4.Radames y Pele   5.Estese Olhur   6.The Christmas Songs   7.The Days Of Wine And Roses   8.Ruby My Dear   9.Round Midnight   10.Blue Monk   11.White Christmas   12.Rythm-a-ning
  ~~~~ 休憩 ~~~
13.Hush-a-bye 14.I Remenber Cliford 15.Minha Saudade 16.Minority 17.Beautiful Friendship     (アンコール)  18.Blue Bossa  19.A Chid Is Born
 
アンコールで演奏され、エンディングは「きよしこの夜」で締めくくったクリスマスにちなんだ曲、「A Child Is Born - Vladimir Shafranov Trio」を。  
 
          
 
 
 
by knakano0311 | 2010-12-26 00:11 | 音楽的生活 | Comments(0)
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