わが団地の西の端、猪名川に面した谷の斜面に樹齢40~50年の「エドヒガンザクラ」が70本ほど群生している。このエドヒガンの群生、兵庫県のレッドデータブックに記載されている絶滅危惧種であるが、3年ほど前から地元の有志の皆さんが、この谷の整備を始め、放置されていた粗大ごみを片付け、雑木やつるなど伐採をして光を林にいれ、弱っていたエドヒガンを再生させた。そして整備が進むにつれ、ツツジなどの低木やスミレ、ハクサンハタザオなどの群生やフデリンドウ、キンランなどの貴重な草花も出現し、植生の多様化も進んだという。遊歩道などもつけ、見違えるようになったこの谷を、エドヒガンが咲くこの季節に市民に一般公開している。
今年は、寒のもどりの影響で寒かったので開花が遅れていたが、今日観たら開花し、3分咲きほどになっていた。「ソメイヨシノ」とは違って、こぶりの花で霞がかかったような独特の風情である。猪名川の川べりまで降りてみると、むかし鉱山師(やまし)は鉱脈を発見する目印にしたともいわれる「ハクサンハタザオ」の群生(写真左)や可憐な花をつける「タチツボスミレ」の群生(写真右)も見ることができた。
震災の影響で花見の自粛ムードがあるが、東電、東北電力地域でも煌々と電気をつける夜桜ではなく、昼間の花見はどんどんやったらいいと思う。明るさや日本という国への思いや日本人のアイデンティティ、絆を取り戻せるから ・・・ 。明日は山遊びの仲間と花見をしようか。
前にも紹介しましたが、今年イチオシの櫻の歌をもういちど。
「ふくい舞」の「いくたびの櫻」。