う~~ん、森にちなんだ曲 ・・・。伝説のスーパー・ライブがある。世界最高のテクニックを持つ3人のギタリスト、「アル・ディ・メオラ/Al Di Meola」、「パコ・デ・ルシア/Paco De Lucía」、「ジョン・マクラフリン/John McLaughlin」が、1980年、サンフランシスコで行った「スーパー・ギター・トリオ・ライヴ」である。このライヴのCDを聴いた時には驚愕した。そのテクニック、その迫力、インタープレイの極致ともいえる3人の白熱のプレイが展開されていたからである。フュージョンのアル、フラメンコのパコ、ジャズ&ロックのジョンと、それぞれのホーム・グランドは違うが、まさにギター版異種格闘技というべき熱い闘いであった。そのアルバム「フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ~スーパー・ギター・トリオ・ライヴ」から「チック・コリア/Chick Corea」が作曲した「黒い森/Short Tales Of The Black Forest 」が、冒頭の「地中海の舞踏~広い河」と並んで圧巻。これは、「ジョン・マクラフリン」と「アル・ディ・メオラ」の二人の演奏であるが、互いに多彩なフレーズをこれでもかと出し合い、めまぐるしく曲想が変わっていく。「ピンク・パンサー」のフレーズが途中に出てくるのも遊び心たっぷり。