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大屋地爵士のJAZZYな生活

路傍の花、樹々の鳥 (18) ~秋深まれば~

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さあ、11月。秋も深まり、歩く山道にも相当落ち葉がたまってきた。もう少し経てば、深々とした落ち葉の絨毯となる。そんな落ち葉や灌木の間から、この時期可憐な顔を出すのは「コウヤボウキ/高野箒」である。白い筒状花だけが十数個房状にかたまった花。名前の由来は、高野山でこの枝を束ねて箒を作ったことからつけられたという。

コウヤボウキ/高野箒、フジバカマ/藤袴、ワレモコウ/吾亦紅、ホトトギス/不如帰、ムラサキシキブ/紫式部、ヨメナ/嫁菜に代表される野菊  ・・・、など道の傍らの秋の草花に自然に目が行く。かっては名前すら知らなかったのだ。山遊び、ウォーキング、地域のどこの道の傍らにも咲いている、ごく普通の花たち。この年になって名前を知ってこれらの花を見ると、一層秋の深まりを実感できるようになった。人としてはこれが自然なのだろう。

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そして、秋深まれば、あちこちで音楽祭、ジャズフェスティバルが開催されている。わが街や近隣の町でも、地域住民の交流、地域おこし、町おこしのためだろう、そんな音楽の催しが多く開催されている。11月は、「文化の日」の影響もあり、日本各地が芸術、カルチャー行事一色に染まる月でもある。そんな中で、各地の音楽フェスからお呼びがかかるのが、若い人に人気のJAZZデュオ、「フライド・プライド/Fried Pride」だという。

バンド名からしてユニークであるが、類まれなる歌唱力を持つボーカリスト「Shiho(本名:金沢志保)」と超絶技巧のギタリスト、「横田明紀男」の2人からなるジャズユニットである。2001年9月、日本人初の米国コンコード・レーベルからアルバム「Fried Pride」でデビュー。そのユニークな「FRIED PRIDE」という名前には「つまらないプライドは油であげて捨ててしまえ」という意味があるという。「つまらないプライドをどんどん脱いで、枠組みにとらわれないジャンルのない音楽というものを追及していきたい」という意味を込めていると、横田はあるインタビューで答えている。米国に「タック&パティ/Tuck & Patti」という同じ組み合わせの人気夫婦デュオがあるが、彼らにテイストが似ないように独自の演奏スタイルを確立するまで、相当苦労したようである。

スタンダード、POPS、J-POPとジャンルを問わず、彼ら流のJAZZアレンジのパフォーマンスは、「JAZZはしきいが高い」と感じるような若い人たちにも、新鮮でスタイリッシュで親しみやすいと、圧倒的に支持されているようだ。そんな支持を受けているジャンルを超えたアルバムの代表作は「ミュージックリーム/MusiCream」。

ミュージックリーム

Fried Prideビクターエンタテインメント



そのアルバムから、「井上陽水」のカバーで、「リバーサイド・ホテル」。「自分の基本はライブパフォーマンスにあると考えていて、来てくださったお客様とのコミュニケーションは非常に大事なことだと思っています。」と語る「Shiho」。めいほう高原音楽祭(岐阜県郡上市)でのライブから。

「Fried Pride - リバーサイド・ホテル」  

     


 
 
 
by knakano0311 | 2011-11-04 00:44 | 地域の中で・・・ | Comments(0)
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