大屋地爵士のJAZZYな生活

ご近所の古刹 高代寺

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(写真;色づき始めた公園から見る高代寺山)

我が山遊びのフィールドから谷越しにいつも見ている山がある。高代寺山(488.7m)である。山頂にNTTのアンテナがそびえる優美な姿を持つ。山頂近くには古刹「高代寺」があり、そこまでは車で行けると聞いていたので、いつかは登ってみようと思っていたが、その機会はなかなか来なかった。たまたま時間があり、不意に思い立って行ってみた。車で行けるとは聞いていたが、やっと一台通ることができる大変な山道。二度と車では来るまいと思いながら、こすらないようにと慎重に登っていった。少し開けたところに、「高代寺(七宝山 高代寺 薬師院)」は木立に囲まれ、ひっそりとあった。

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この寺は名前の通り「高野山」にお参りが出来ない信者に、代わりにお参りすれば同等の御利益があるという寺で、810年「空海」が「高野山」を開く9年前に、この山に立ち寄り、閼伽井(あかい)神泉を発見し、「薬師如来像」を祀り、草庵を建てた事が始まりと伝承されている。その後、960年、「源満仲」が、父「経基公(清和源氏の祖、六孫王)」の霊廟として、薬師如来像を本尊に創建したと伝えられる真言宗御室派の寺院。最盛期には37の大伽藍、12の支院、1200石の寺領を有する有数の寺院であったという。多田源氏の勢力が弱まり、寺運も衰退、秀吉の頃には廃寺となった。その後、江戸時代初期(1650年頃)に再建され、今に至るという。(豊能町史料などによる)

訪れる人もさほどないらしく、境内は静まり返っている。そんなにも広くもない境内には本堂、元禄時代に建てられたという鐘楼、伝承の閼伽井神泉、推定樹齢1050年の高野槙(コウヤマキ)や菩提樹(ボダイジュ)の神木、そして参道には町石、六地蔵、万霊塔などが今に残る。かって、あの良寛和尚も訪れたらしく、その時詠んだ歌と伝えられる歌の歌碑も境内にある。まったく人気のない境内を散策しながら、しばし憩う。あの山道、日が翳る前にと早々に下山。

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(写真は「パリナビ」より拝借)

深まりつつある秋。「枯葉/Autumn Leaves」という曲が一世を風靡したせいか、日本人は「秋」というと、「枯葉」、「シャンソン」という連想になってしまうようだ。10月の下旬にパリを訪れたことがあるが、シャンゼリゼに美しく色づくマロニエの並木に息を呑んだことがある。確かにパリの街は秋が似合う。そしてJAZZの名曲としても知られる「枯葉」は、「ジュリエット・グレコ/Juliette Gréco」の出世作。1949年、パリに滞在していた「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」は彼女とつかの間の恋に落ちた。帰国したマイルスの演奏によって有名になり、JAZZスタンダードとなったのが「枯葉」であった。

過去から今に至るまで、多くのJAZZアーティストが移り住んだくらい、JAZZとパリ、シャンソンは縁が深いのであるが、ゴスペル、ソウルといった音楽的背景を色濃く持つアメリカのジャズ歌手「ニーナ・シモン/Nina Simone」もその一人であろう。2003年4月、南フランスにある自宅で70歳亡くなったことに、彼女のフランスへの想いが窺える。JAZZ、POPS、ソウルなど、あまりジャンルにこだわらなかったが、彼女の歌うジャズ的シャンソン?が好きで、昔よく聞いた。その曲は、「Ne Me Quitte Pas(Don't Leave Me)」、英訳詩では「If You Go Away(行かないで)」。アズナブール、ピアフ、フリオ・イグレシアス、Sting、バーブラ・ストレイサンドなど幅広い多くの歌手からカバーされているシャンソンの名曲。アルバムは、「I Put a Spell on You」(1965)。

I Put a Spell on You

Nina Simone / Verve


 
「Nina Simone - Ne Me Quitte Pas」

          
 
 
 
 
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by knakano0311 | 2011-11-17 00:05 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)
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