大屋地爵士のJAZZYな生活

路傍の花、樹々の鳥 (20) ~師走の花~

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毎日のウォーキングの道筋のあちらこちらに「山茶花(さざんか)」がまっ盛りである。まさに、師走の花。しかし、「椿」ほどの華やかさはなく、どちらかというと目立たない花である。「山茶花」と書いて「さざんか」と読むと知ったのは、高校生のころであろうか。それまでは、「やまちゃか」と読んでいたが、黒澤映画で、「山茶花 究(さざんか きゅう)」を知り、好きな俳優となったからであった。

大阪出身、戦後、「坊屋三郎」、「益田喜頓」と「あきれたぼういず」を再結成、「喜劇人」として一世を風靡したという。その後は、喜劇役者として舞台や映画で活躍。いわゆる「日本映画黄金時代」を通じて、140作品以上という多数の作品に脇役として出演している。「黒澤明」の「悪い奴ほどよく眠る」('60東宝)、「用心棒」('61東宝)、「天国と地獄」('63東宝)などにおけるシリアスな役や、「川島雄三」作品、ことに「女は二度生れる」('61大映東京)、「雁の寺」('62大映京都)、「しとやかな獣」('62大映東京)などに強いインパクトを残している。また、「社長シリーズ」、「駅前シリーズ」など喜劇映画で、本来の持ち味を発揮するなど、エラの張ったギョロ目の風貌で、悪役から善玉までこなす個性的な役者として天下一品であった。芸名は、「バスター・キートン」に由来する「益田喜頓」などと同じく、喜劇人らしく、九九の「さざんがきゅう(3×3=9)」をもじったものであるという。

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山茶花究(さざんかきゅう)。かっては「森繁久彌」、「伴淳三郎」、「渥美清」、「藤田まこと」、「いかりや長介」、「長門勇」、「三木のり平」、「藤山寛美」、「芦屋雁之助」 ・・・など、今なら、「伊東四朗」、「財津一郎」、「ビートたけし」など、綺羅星のごとく多数いた喜劇、お笑いから出発し、日本映画を支えた名役者、名脇役たち。今はお笑い全盛時代。映画に出演するお笑い芸人も数多いが、真の喜劇人、役者は減ってしまった。その他で残っているのは「小松政夫」くらいである。そして、今後期待を持てるのは、ギョロ目、エラ張りで同じような風貌を持つ、「原田泰造」ぐらいであろうか。

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「ビル・エヴァンス/Bill Evans」を支えた名脇役の訃報。ジャズドラマー、「ポール・モチアン/Paul Motian」が11月22日に80歳で亡くなった。これで全盛期の「ビル・エヴァンス・トリオ」のメンバー全員が逝ってしまった。彼は1950年代から1960年代にかけて、「ビル・エヴァンス・トリオ」の不動のドラマーとしてベースの「スコット・ラファロ/Scott LaFaro」と活躍、「ポートレイト・イン・ジャズ/Portrait in Jazz(1959)」や「ワルツ・フォー・デビイ/Waltz for Debby(1961)」、「エクスプロレーションズ/Explorations(1961)」、「サンデー・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード/Sunday At The Village Vanguard」などの名盤を残した。ピアノ、ベース、ドラムが対等に演奏するという革新的なエヴァンスの演奏スタイルの中で、先鋭的だが美しい響きを重視した精緻で冷徹なドラミングは、エヴァンスのピアノを一層美しく輝かせるとともに、自身の存在をも輝かせ、その後のジャズに大きな影響を与えた。   合掌 ・・・。

結成後、ライヴ活動を通じて互いの音楽的信頼感を高めてきた「ビル・エヴァンス・トリオ」は、結成後1年半たった1961年6月25日、ニューヨークの名門ジャズ・クラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード/Village Vanguard」に出演し、歴史的ライヴ録音を行った。

ワルツ・フォー・デビイ+4

ビル・エヴァンス / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Bill Evans - Waltz For Debby」

       
 
 
 
 
 
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by knakano0311 | 2011-12-07 10:13 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(2)
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Commented by nardis at 2011-12-07 18:56 x
大屋地爵士さん お久しぶりです。
あの奇跡的なトリオに繋がっていた最後の一人であったポール・モチアンの訃報は本当に残念ですが、ビレッジ・バンガードの録音が素晴らしいマスター・テープで残っていたことに感謝したいと思います。SHM-CD版の完全盤を聞いて追悼しています。
Commented by knakano0311 at 2011-12-08 10:55
nardis さん  こうして全員がなくなってみると、おっしゃるようにあのトリオは奇跡だったと思います。そして、すべてのピアノトリオの原点だと ・・・。
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