今日は、次男のお嫁さんの誕生日祝いを兼ねて、久しぶりに我が家に集まって昼食。1歳7か月になる孫娘が、さすが関西人、もうこの歳にして、饂飩(うどん)が大好物だというから、ひとつ饂飩を打ってやろうと思い立つ。打ち方はいたって簡単、山の遊び仲間から以前に教えてもらった方法である。
小麦粉(中力粉)200gに水90㏄。これが2人前である。スーパーなどで食品を入れるような薄いものでなく、普通の厚さで、あまり小さくないポリ袋に小麦粉を200gを計量して入れる。そこに水90㏄を計量して入れ、ポリ袋を風船状にしつつ、均一に水がまわってフレーク状態になるまで、シェイクというか、上下にゆっくりとゆする。そして、十分にフレーク状態になったら、今度は手のひらで腰のある餅状になるまで、まんべんなくしっかり捏ね、円盤状に形を整える。
麺を延ばすためのスペースと麺棒(ホームセンターで買ってきた丸棒)を用意し、袋から麺生地を取り出す。この際、餅状になった生地同志が引っ付かないように、片栗粉をまんべんなく振っておく。麺棒で形を整えながら適当な薄さに延ばし、畳んでから、包丁で細く裁断すれば生麺の出来上がりである。茹で上がりに時間がかかり、ムラが出るのでできるだけ細く均一に裁断するのがコツである。
少し寝かせてから、たっぷりのお湯で茹で、表面がやや白くなって、うどん特有のつるつる感と腰がでて、芯まで茹で上がれば、掬って水で締める。あとは好きな食べ方でどうぞということであるが、今日は、刻み葱、温泉玉子、竹輪天、辛子明太子などをトッピングし、出汁しょうゆをかけ、ぶっかけ饂飩風にして食した。
孫娘も含め、全員が美味しいといって瞬く間に完食、打った爺も甲斐があったと大満足 ・・・。以上、「爺いのための料理教室」でした。山遊びを通じて、本当にいろいろなことを教えてもらっている。これも「わが音楽的生活」のひとこま。
とても饂飩をすすりながら聴くようなアーティストでも、アルバムではないのだが、記事との違和感は承知の上で、「料理」つながりで ・・・。
我がJAZZディーヴァの一人が、「カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」。彼女は思うがままに素材を選び、自分のイメージする世界に料理してしまうことができる、まさに現代の「歌い部」、或いは「巫女」、「シャーマン」といえる。そんなイメージから、私は彼女を、「千手観音」になぞらえている。(参照拙ブログ
「Black Beauties ~孤高の歌姫たち~」 )
その彼女の名盤に、「ブルー・ライト/Blue Light Til Dawn」というアルバムがある。ミシシッピ州ジャクソン生まれのカサンドラにとってブルースは、彼女自身のアイデンティティそのものであり、ルーツでもある。その彼女の親しんできた愛唱曲を集めたアルバムが、「ブルー・ライト」。その中に、1930年代後半に活躍したブルース歌手「ロバート・ジョンソン/Robert Johnson」のカントリー・ブルース「Come On in My Kitchen」を収録している。彼女の力強い歌声と自分の世界を創りあげてしまう天才的な表現力は、まぎれもなく、最高のジャズ・ディーヴァである。
ブルー・ライト
カサンドラ・ウィルソン / EMIミュージック・ジャパン
「Come on in my Kitchen - Cassandra Wilson」 from album Blue Light 'Til Dawn.
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