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大屋地爵士のJAZZYな生活

もうチョッキリ虫が

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「すこし風が秋めいてきたか?」と感じながら、山作業へと向かう。たしか先週はなかったのだが、チョッキリ虫が枝を落とし始めているのに、今週気が付いた。この山に秋が忍び寄ってきている前兆である。まだどんぐりの粒は小さいが、チョッキリ虫は見事に穴をあけ、枝を切り落としている。(拙ブログ「剣豪 チョッキリ虫」、「技の冴え ~続・剣豪チョッキリ虫~」など参照)

この時期から、もうチョッキリ虫が活動を始めるということは、今年はドングリが豊作という事か? 昨年、一昨年と、子供たちの木工細工教室に使うどんぐりの大不作に悩まされた私としては、大変うれしい前兆である。コオロギ,バッタ,キリギリス、マツムシ、スズムシ、クツワムシ、赤トンボ ・・・、チョッキリ虫は本格的な秋の虫たちの登場までの脇役、前座というところか ・・・。さあ、9月になれば、もうどんぐりなど木の実集めの段取りを考えねばなるまい。

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そして、夏の虫の主役の座をチョッキリ虫に譲りつつあるのが、セミ(蝉)。あれほど盛んだったニイニイゼミの声がクマゼミ(熊蝉)に変わってきた。今、遊びの山もウォーキングの道筋も、「シャカシャカシャカ…」と、うるさいくらい一色に聴こえているのは、このクマゼミ。クマゼミは南方系のセミであるため、棲息数は西日本地域に多いという。そのため、故郷・信州で子供の頃は、クマゼミの声を聴いた記憶がないので、関西に来て、クマゼミが主役と聞いてちょっと驚いたことがある。黒っぽい体に透明の翅を持つ日本最大のセミであるが、昔は関西でもこんなに多くはなかったらしい。気候の温暖化のせいか、段々と北上し、最近は関東地方などにも分布を広げていると聞く。しかし気のせいか、今年は、クマゼミに混じってなつかしいミンミンゼミの声も多く聞こえているようだ。蝉の世界にも、少しパワー・バランスが戻ってきたのかもしれない

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夏から秋へとゆっくりながらも季節が移ろっていく。塀に咲く朝顔ももうしばらくは楽しめそうだ。部屋のCDラックのアルバムも秋モードに入れ替えをしようか? さあ、週末。お盆も過ぎ、いつものあわただしさが戻った都会の夏の終わり。街路樹で鳴く蝉の喧騒も消え、夜の帳が降りてくる。その闇の中にそうろっと身を沈め、ビール・グラス片手にJAZZYで最高の気分に浸りたければ、もうこのアルバムでしょう。人気ピアニストの「ビル・チャーラップ/Bill Charlap」が、ベースの大御所「ジェイ・レオンハート/Jay Leonhart」と同世代のドラマー「ビル・スチュワート/Bill Stewart」と組んだ「ニューヨーク・トリオ/New York Trio」の第2弾、「過ぎし夏の想い出/The Things We Did Last Summer」。チャーラップのピアノはスタンダード・ソング、いわゆる「歌」ものの解釈が抜群である。奏でる一音一音が、歌の情景を脳裏に描き出してくれる。洗練されたフレーズの流れの中に、都会性、哀愁、詩情が横溢する、まさにニューヨークJAZZ。

過ぎし夏の想い出 ニューヨーク・トリオ ビル・チャーラップ ジェイ・レオンハート ビル・スチュアート / ヴィーナスレコード



「New York Trio - The Things We Did Last Summer / How Long Has Been Going On ?」

    

同じアルバムからもう一曲、「ビル・チャーラップ」のピアノ・ソロで、「いそしぎ」のテーマ ・・・。

「The Shadow of Your Smile - Bill Charlap New York Trio」

          
by knakano0311 | 2012-08-25 10:05 | 炭焼き小屋から | Comments(2)
Commented by JAZZ好き団塊オヤジ at 2012-08-25 13:17 x
“爵士さん”、ご無沙汰いたしております・・といっても小生、貴方様のブログは欠かさず拝見させていただいておりますよ・・。
「New York Trio」ですか・・。このレーベルは録音もよく、もうすぐ過ごしやすい秋がやってきます、秋の夜長、じっくりと楽しみたい一枚ですね・・。
さて、このところ美人歌姫の話題が続いていましたが、その合間を潜って、“ジョー・コッカー ”が登場しましたね・・。
小生には、久しぶりに聞いた名前でしたが・・いやぁ~良いですね・・。
こんなオヤジのライブを見ると“爵士さん”と同様、負けてはならんと、血が騒ぎます・・(笑)
ではでは・・。
Commented by knakano0311 at 2012-08-25 15:01
「JAZZ好き団塊オヤジ」さん  むかしとった何とやらで、もう一度バンドをやるとしたら、あの老いて少しカッコ悪くはなったが、あの「ジョー・コッカー」のステージが果たせぬ夢でしょうか。とはいえ、騒ぐ血と意気込みだけは満々ですが ・・・。
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