大屋地爵士のJAZZYな生活

night lights

b0102572_2305852.jpg

(写真はいずれも神戸の夜景/NETより拝借)

夜、出かけなくなってしまってから大分久しい。電車で人ごみの中に出かけるのがまず億劫である。酒を飲むのはまだいいとしても、帰宅のことを考えると更に億劫である。車での生活に慣れてしまったため、近くの繁華街や街中以外も含め、夜出かけたり、夕食を外で食べるということがほとんどなくなってしまった。したがって、都市景観の重要な要素の一つである「夜景」の美しさも忘れかけていた。

b0102572_23255966.jpg

夜7時のNHKニュースの前に、NHK神戸放送局からのローカルニュースが流れるが、その最後は決まって放送局の屋上あるいは明石海峡大橋の橋塔などのTVカメラからの俯瞰ショットである。つい最近までは、夕焼け、夕暮れのショットであったが、日が短くなった今ではネオン輝く夜景のショットとなっている。真っ暗な中に、あちこちで火の手が上がっていた「阪神・淡路大震災」直後のあの夜景も目に焼き付いているが、よくここまで復興したものだという感慨を覚える。

日本には、ヨーロッパの都市のように、景観保存の観点から、建物や建造物などの規制をするという都市計画の考えがあまり浸透していなかったため、昼間は無秩序に立てられたビル群、林立するアンテナ、電柱、看板、広告が、とても美しいとは言えない姿をさらしている。しかし、その全てを覆い隠して都市の夜景は美しい。東京からの久しぶりの夜のフライト。眼下に広がる東京、横浜、そして大阪の夜景をみて、「美しい」、そう思った。そして、神戸の夜景は、「100万ドルの夜景」とも呼ばれている。六甲山、諏訪山公園、ヴィーナスブリッジ、北野町あたりからの夜景は本当に美しい。しばらくぶりに思い切って出かけてみようか ・・・。

「夜景」というと頭に浮かぶいくつかのアルバムがあるが、「ジェリー・マリガン/Gerry Mulligan」の「ナイト・ライツ/night lights」もその一つ。ここで繰りひろげるJAZZはスマートで上品な夜のイメージ。ボサノヴァ曲「カーニヴァルの朝」、ショパンのクラシック曲「プレリュード:ホ短調」、それにスタンダード。ちょっとスムース・ジャズ的だけど、スムース・ジャズとはひと味違う極上のジャズである。

ナイト・ライツ

ジェリー・マリガン / ユニバーサル ミュージック クラシック



b0102572_23523353.jpg
「ジェリー・マリガン」。1927年4月、ニューヨーク市生まれ。7 歳からピアノを弾き始め、その後クラリネットを手にし、やがてサックスを吹くようになる。1949年に「マイルス・デイヴィス(tp)」の9 重奏団の参加し、後に名盤「クールの誕生/Birth of the Cool」が生まれた。1952年にウエスト・コースト(西海岸) に移り、「チェット・ベイカー」等とピアノレス・カルテットを結成。マリガンが麻薬で対されるまでのわずか1年間の活動であったが、ウエスト・コーストを中心に絶大な人気を誇った。った。リズムセクションに鍵盤楽器を使わないというジャズの世界に於いては画期的な出来事であり、白人アーティスト中心のアメリカ西海岸におけるいわゆる「ウエストコースト・ジャズ」の先駆け的存在であった。1996年1 月20 日、ランニングで痛めた膝の手術の外傷が元でコネチカット州ダリエンの自宅で死去。享年68 歳。

1963年には「アート・ファーマー/Art Farmer」等をメンバーに迎えて、発表したのが代表作のひとつである「ナイト・ライツ」。アルバム冒頭のタイトル曲のマリガンの抒情性あふれるピアノに驚いてしまう。

「Gerry Mulligan - Night Lights」 (1963)  Gerry Mulligan - piano, baritone sax/Art Farmer - trumpet and fluegelhorn/Bob Brookmeyer - trombone/Jim Hall - guitar/Bill Crow - bass/Dave Bailey - drums

          

ショパンの曲を見事にボッサにチューンアップした「プレリュード:ホ短調」。

「Gerry Mulligan - Prelude In E Minor」

          
[PR]
by knakano0311 | 2012-09-19 09:54 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://oyajijazz.exblog.jp/tb/19003744
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by JAZZ好き団塊オヤジ at 2012-09-19 23:04 x
久しぶりのコメントとなります。
このアルバム、秋の夜長に似合う一枚ですね・・。
アート・ファーマーのフリューゲルホルンは心に沁みます・・。
Commented by knakano0311 at 2012-09-19 23:59
JAZZ好き団塊オヤジさん   素敵な小旅行を重ねられているようですね。フリューゲル・ホルン独特の哀調を帯びた音色は私も好きです。アート・ファーマー、ヨーロピアン・ジャズトリオとのコラボにもいい演奏がありました。
<< Night and The City 六十の手習い    >>