大屋地爵士のJAZZYな生活

和紙の美しさ、蕎麦の美味さ

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               こんな話をご存知だろうか? 毎年、ある小学校6年生が卒業式が近い冬になると、自分の卒業証書ための和紙を自分で漉くということを ・・・。そんなことを実践しているのが、京都府福知山市、酒呑童子で知られている大江町である。この地は古くから紙漉きの村として大変栄え、一時は200戸余りが和紙造りを生業としていたが、今ではたった一軒が「手漉き丹後和紙」の伝統を守り続けている。その一軒が手漉き和紙の技術や伝統を教える「和紙伝承館」に隣接する「田中製紙工業所」である。今日も子供たちがバスで体験学習に来ていた。何年か前にこの辺りをドライブしていて、偶然に知ったこの店の和紙の美しさに魅せられて、ランチョン・マットやらインテリアなどに妻が使うため求めたが、さすが丈夫な和紙も破損してきたので再び求めるために訪れたのである。さりげなくとても広いとは言えない店の棚に積み上げられているが、大江山周辺で栽培された良質な楮(こうぞ)を原料とし、地区を流れる宮川の水で晒し、一枚一枚丹念に漉き上げられ、山野の草木等によって色づけされた染紙は本当に美しい。五代目となる若い夫婦が伝統を受け継いでいる。遊びの山に「みつまた(三椏、三又)」が生えているので、私も「和紙を一から漉いてみたい」という思いがあるが、あの工程を考えると、二の足を踏むような大変な作業である。我が家から車で2時間ほど。「八重の青垣」といわれるほど美しい山並みを縫ってのドライブであった。

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       さて昼食はといえば、「蕎麦」。この辺りには蕎麦屋が多くあるが、前回来たときも訪れた「鬼ヶそば」でと決める。失礼ながら、古民家というよりは、廃屋に近いような古びた家で、老夫婦が蕎麦を打っているが、これが滅法美味いのだ。「ざる」を注文する。色は黒く、太目で、しっかりした腰がある。故郷信州松本の蕎麦に似ているなと感じた。そして屋号がいい。「鬼ヶそば」。老夫婦の蕎麦に対する心意気をあらわしているような屋号である。昔はこのあたりでも多くの家が蕎麦を栽培していたが、高齢化に伴い、栽培をやめる農家が相次ぎ、今では新潟の方から眼鏡にかなう蕎麦を取り寄せているそうだ。昼をちょっと過ぎた時間だったが、客は我々夫婦二人だけ。蕎麦の話やら和紙の話を聞かせてもらう。帰りには、家の畑で採れたという大好物の「万願寺ししとう」をお土産にまで頂いてしまった。「美しい」、「美味い」、「楽しい」という、「じじばば遠足」の大前提、大原則にかなった「おやじの遠足」であった。

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さあ、秋の夜長のnightシリーズ、とんがったところや引っかかるところはどこにもなく、だからといってイージーに流れるのでないギターなんぞどうでしょうか。「アール・クルー/Earl Klugh」。フュージョン界?、スムースジャズ界?の大御所ギタリスト。ナイロン弦を張ったクラシック・ギター(ガット・ギター)と同じアコースティック・ギターを情感豊かに華麗に奏でる。もちろんピックなどは決して使わないのです。だからと言って、弾けるようなリズム感や躍動感がないわけでは決してありません。私もギターの入り口がクラシック・ギターであったため、「アールクルー風」に弾けたらと思ったことが何回もあります。真夜中に聴いても苦情も出ず、違和感なく聴けるお手本のような演奏で私は好きである。

代表的なアルバムで、ジャズのスタンダードを弾くきっかけになったといわれるアルバムは、「真夜中のギター/Late Night Guitar」(1980)。「煙が目にしみる/Smoke Gets In Your Eyes」、「Like A Lover」、「さらばジャマイカ/Jamaica Farewell」、「Tenderly」、「モナリサ/Mona Lisa」など親しみやすい曲を、MJQのリーダーで知られる「デヴィッド・マシューズ/David Matthews」編曲指揮のストリングス編成のオーケストラをバックに切なく聴かせる。手漉きの和紙のような肌触り ・・・。

Late Night Guitar

Earl Klugh / Blue Note Records



続編ともいえるのは「ナイトソングス/Night Songs」(1985)。

Nightsongs

Earl Klugh / Mosaic Contemporary



アルバム「真夜中のギター」からお馴染みの2曲ほど ・・・・。

「Smoke Gets In Your Eyes - Earl Klugh」

          

「Earl Klugh - Jamaica Farewell」

          
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by knakano0311 | 2012-09-28 21:15 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)
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