「お久しぶりピアニスト」。今宵は、「カレル・ボエリー/Karel Boehlee」。「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/Europian Jazz Trio (EJT)」の初代ピアニストとして知られた男。EJTは、1984年、オランダの若手ジャズ・ミュージシャン3人で結成されたジャズ・ピアノ・トリオ。結成されて30年以上が経つEJTだが、たび重なるメンバー・チェンジにより、デビュー時のメンバーはいまや一人も残っていない。1995年に現在の「マーク・ヴァン・ローン/Marc Van Roon(p)」、「フランス・ホーヴァン/Frans Van Der Hoeven(b)」、「ロイ・ダッカス/Roy Dackus(ds)」に定着した。要のピアニストが交代をしたというのにEJTのサウンドは殆ど変わっていないように思える。「哀愁漂うリリカルなサウンドとヨーロッパの気品」というこのトリオの「売り」を受け継いでいるのだ。そんなEJTの原点を強く感じさせるのが、「カレル・ボエリー・トリオ」である。