大屋地爵士のJAZZYな生活

記憶の中の赤

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燃えている炭の「赤」である。何という美しい「赤」であろうか。

我々の山遊びでは、いまや家庭ではあまり見ることもなくなった「七輪(しちりん)」を色々な場面で使っている。もちろん、炭はふんだんにある我々が焼いた炭を燃やすのである。この「七輪」、爺さんたちは湯を沸かしたり、餅を焼いたり、汁粉(しるこ)やぜんざいを作ったり、存外と重宝しているのである。

贅沢にも、燃料は我々が丹精込めて焼いた「菊炭」であるが、この炭は、その断面が菊の花のように美しいだけでなく、煙が出ない、爆(は)ぜない、火付がよく、火持ちもいい、また薫りがいい、といったところから、太閤秀吉の古来から格式のあるお茶席でも重用されているのである。

それにもまして、私が美しいと思うのは、この炭の燃える色、「赤」である。透明感のあるその一方で、柔らかさを感じさせる「赤」、それでいて神秘的な奥深さをも感じさせてくれるきれいな「赤」である。燃える「炭」を見ながら、古の人の知恵の深さと、自然が与えてくれた不思議さを感じ、いつまでもこの「赤」に見入ってしまうのである。

そして、子供の頃はどこの家にもあった「七輪」を囲んで、家族で餅を焼いたことを不意に思い出した。記憶の中の赤 ・・・。

1960年代後半、学生の頃から夢中になって読んでいた雑誌の一つが、青林堂の「月刊漫画ガロ」。1970年代初頭、そこに連載された作品に「林静一」の代表作「赤色エレジー」があった。漫画家を目指す駆け出しのアニメーター、一郎とトレーサーの幸子。ふたりの出口の見えない哀しく切ない恋を描いたストーリー。全共闘時代の閉塞した状況にあって、今は団塊世代となっている当時の多くの若者の支持を得た。すこしくすんだ赤が、ストーリーのイメージとして残っている。

私は観てませんが、その漫画を、原作者「林静一」が、自ら監督・作画を手掛けて、2007年に「画ニメ」化(映画化)された。そして、挿入歌は「あがた森魚(あがた もりお)」のあの「赤色エレジー」。歌い手は、「浜田真理子」。

もう一つの記憶の中の赤 ・・・。

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by knakano0311 | 2013-02-14 12:21 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)
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