大屋地爵士のJAZZYな生活

春の五月山界隈を歩く

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車検前の点検のため、いつもの修理工場へ車を預けて、北摂・池田市の五月山界隈を散策した。まず修理工場の裏手、五月山公園へと向かう。この五月山公園は眼下に猪名川を一望のもとに収めることができ、また関西有数の桜の名所としても知られた公園でもある。1週間ほど前のこの時は、一部の早咲きの櫻を除いて、櫻はまだ咲き始めといったところであった。公園内にある入園料無料のミニ動物園には、ちょうど春休みが始まったということもあって、「ウォンバット」、「アルパカ」、「ワラビー」、「エミュー」などをお目当ての子供連れが多く訪れていた。1週間後は例年どうりに大変な花見客であろうと思いつつ、呉の国から渡来し、日本に機織技術を伝えたとされる、織姫・穴織媛(あやはとりのひめ)と、応神天皇、仁徳天皇を祀っている伊居太神社(いけだじんじゃ)の境内(拙ブログ「二人の媛へ ・・・」参照)を通り抜け、池田城跡公園へと向かう。

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池田城は室町時代から戦国時代にかけて、この地域を支配していた池田氏の居城であったが、「織田信長」の摂津入国により降伏、信長の家臣に組み込まれた。その後、「荒木村重」が池田城を支配することとなったが、村重が伊丹の有岡城を居城としたため廃城になったという。いまは、発掘調査に基づく遺構の復元と城をイメージさせる展望台、小ぶりの庭園が造られ、市民の憩いの場となっている。庭園には、早咲きの「十月桜」、「淡墨桜(ウスズミザクラ)」、「白木蓮(ハクモクレン)」などが満開であった。

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しばしの休憩と展望台からの爽快なことこの上ない眺望を楽しむ。猪名川が大阪平野に流れ込む、ちょうどそこに位置したこの城は、丹波や能勢へと続く街道の拠点でもあり、またそれらの地方からの特産物の集積地でもあった。景色を見ていると、猪名川から大阪湾を通じての水運の拠点であったことがよくわかる。それゆえ、かって池田の街は繁栄を極めたのであろう。

そんな池田と大阪・梅田をつないでいるのが、阪急電鉄のルーツというべき路線、阪急宝塚本線である。1910年(明治43年) に、梅田駅 - 宝塚駅間を開業させた「箕面有馬電気軌道」が始まりである。その阪急電鉄や宝塚歌劇団をはじめとする阪急東宝グループ(現・阪急阪神東宝グループ)の創業者が、「小林一三」である。

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「逸翁」と号した「小林一三」翁に所縁のいくつかの施設が、このあたりに集中しているので、この日は月曜日、多分休館であろうと思いつつも、巡ってみることにした。

まず翁の旧邸、「雅俗山荘」は、翁の逝去後、永らく翁のコレクションを収蔵展示する「逸翁美術館」として使用されてきたが、同館が新しい建物に移転したのを機に、「小林一三」の業績を紹介する施設「小林一三記念館」と趣のある洋館建築を活かした邸宅レストラン「雅俗山荘」として、2年ほど前にオープンされた。残念ながら休館であったが、咲き始めた長屋門前の桜が印象的であった。

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そして、坂を下り、「雅俗山荘」時代には訪れたことがあるが、移転後は訪れていない新しい「逸翁美術館」。それと隣接して建つのが、円形の特長的な外観を持つ「池田文庫」。ここには、演劇資料、宝塚歌劇に関する資料、阪急電鉄資料、民俗芸能資料など約22万冊の蔵書が収蔵されているという。予想はしていたが、残念なことにいずれも休館であった。のどかな春の日、狭い坂道の続く閑静な住宅街を歩き、ゆっくりとこれらの美術館巡りや、散歩を楽しむには絶好のコースである。近いうちに日をあらためて来てみよう ・・・。

(続く)

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今宵のピアノである。「カレル・ボエリー/Karel Boehlee」。「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/Europian Jazz Trio」の初代ピアニストである。オランダ出身。その特徴であるクラシックを基調とした気品とロマンにあふれる演奏は「EJT」を離れてからも変わらない。ブルージィで哀愁あふれるバラードを中心にしたアルバムは「ブルー・プレリュード/Blue Prelude」。櫻咲く宵に聴くにはふさわしい一枚。

ブルー・プレリュード

カレル・ボエリー・トリオ エムアンドアイカンパニー



「ブルーがつく曲にハズレなし」などと誰かが言ったような気もするが、いわれてみれば確かにそんな気もする。アルバム・タイトル曲「ブルー・プレリュード」。

「Blue Prelude- Karel Boehlee Trio」
 
          
  
 
 
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by knakano0311 | 2013-04-01 11:10 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)
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