大屋地爵士のJAZZYな生活

路傍の花、樹々の鳥(32 ) ~延喜式の社へ ・・・~

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昨日の雨から一転。初夏を思わせる爽やかな風。午前中にウォーキングは済ませてはいたが、午後久しぶりに、ご近所の延喜式の社、「多太(たぶと)神社」まで足を伸ばす。切通しの近道を抜けると15分ほどである。最近は一部に宅地開発もされて、ちょっと趣も違ってきたが、最初にこの切通しを抜けた時は、どこの山道に迷い込んだのかと思ったほどであった。

それでも、切通しの傍に咲いている、3mはあろうかという大きな「オオデマリ(大手毬)」、「ヤマツツジ(山躑躅)」、「アイリス」などが、目を楽しませてくれる。抜ければ、すぐそこが「多太神社」である。

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さて、延喜式神名帳に、「摂津国川辺郡 多太神社」とある式内社である。すぐ近くにある、清和源氏の祖、「源満仲」が970年に創建した「多田(ただ)神社」が有名で、呼び方が同じため、地元では「たぶと」と呼んで区別している。 

当社の創建について、社頭に掲げる案内には、「創立年代は明らかでないが、延喜式内社である」とあるだけで詳細不明だが、御祭神は、「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」、「伊弉冊尊(いざなみのみこと)」、「日本武尊(やまとたけるのみこと)」、「仁徳天皇(にんとくてんのう)」となっている。
 
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享保年間(1716~1736年)のころ、この社を「平野明神」と呼んでいたが、調査で、延喜式内社の「多太社」であることが判り、元文元年(1736年)に、寺社奉行「大岡越前守」によって古い社の由緒を失わないようにと社名を正し、「多太社」と刻んだ社号標石が建てられた。この標石は、今でも残っていて、市指定文化財となっている。

御本殿は、春日造りの一間社で、大きな覆い屋に納められているが、内陣厨子内の小箱に書かれた墨書から、建築年代は、元禄六年(1693年)の造営であることが確認されまたという。さほど広くもない境内。いつ来ても、まず人がいない。知名度の高い「多田神社」とは対照的である。しかし、毎年の秋の大祭には、関西でいう所の「だんじり」、「山車」や神輿が出て、この時ばかりは大変賑わうのである。

再び、切通しを帰り、わが街、ご近所の洋菓子屋さん「ファレース/Falaise」でお茶をする。フランス北部、ノルマンディー地方の小さな古城にちなんだ名前のこのお店、我々夫婦の地域の御用達とも言っていい。ケーキが大変おいしいので、我が家のケーキは大抵ここで用達することが多い。少し汗ばんだので、今年初めてのアイス・コーヒーを飲んだ。私は、断然、「ホット」派なのであるが、今日ばっかりは、この「アイス」は実に美味かった。

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前回のブログで、「レシェク・モジュジェル/Leszek Mozdzer」とのデュオ、「パソドブレ/Pasodoble」を聴き、すっかり惚れ込んでしまったのが、スウェーデンのベーシスト、「ラーシュ・ダニエルソン/Lars Danielsson」。

1958年スウェーデン生まれ。イェテボリの音楽院でクラシックのチェロを学び、その後ベースとジャズに転向という。スウェーデンの女性歌手のアルバムなどで、サイドメンとして、たびたびクレジットされているので、名前だけは知っていたが、彼のリーダー・アルバムなどは、聴いたことはなかった。そんな彼の代表作、「Libera Me」をオススメにより聴いてみた。

このアルバムで彼は、ベースだけでなく、チェロ、ギター、なんとピアノまでも弾くという才人ぶりを発揮している。そして、クラシック畑出身らしく、オーケストラ(DR Danish Radio Concert Orchestra)の使い方が素晴らしい。先日、ブログに書いたミラバッシの新譜とは大違いである。収録曲の半分ほどが、「ダニエルソン」自身の作曲であるが、いずれも抒情性に溢れた美メロで、期待に違わず作曲家、アレンジャーとしての才能にもすぐれていることを実証しているようだ。

そして、このアルバムには、ボーカルとして、デンマーク出身の「セシリア・ノービー/Caecilie Norby」が参加している。(参照拙ブログ「北欧美女シンガー図鑑(その7最終回)~デンマークを彩る個性的な歌姫たち~」) 北欧美女シンガーに始まり、それがきっかけで東欧美女シンガー、「アンナ・マリア・ヨペク/Anna Maria Jopek」に出会い、さらにそれが「クリシュトフ・コメダ/Krzysztof Komeda」につながり、「レシェク・モジュジェル」、「ラーシュ・ダニエルソン」に出会い、また北欧美女シンガーへと回帰した。音楽の連鎖がここに完結したのだ。

Libera Me (Hybr)

Lars Danielsson / Act Music + Vision



まずは、「ラーシュ・ダニエルソン」のベース・ソロから、お馴染み、「ジョニ・ミッチェル/Joni Mitchell」の「青春の光と影/Both Sides Now」。ベース一本で奏でられる極上の世界。

「Lars Danielsson - Both Sides Now」
 
          
 
そして、オーケストラとの絡みが素晴らしい美メロで、オリジナルのタイトル曲、「Libera Me」。

「Lars Danielsson - Libera Me」
 
          
 



 
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by knakano0311 | 2013-05-15 10:28 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)
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