大屋地爵士のJAZZYな生活

ロング・ライフよりグッド・ライフ ・・・

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「健康診断」を受けた。現役時代からの延長の感覚もあって、あまり深くも考えずに、定年後も毎年受診してきた。時には、癌マーカー検診などのオプションも加えながら、「がんの早期発見」の効果を疑いもなく信じて受診してきた。定年直後に糖尿病の指数である「ヘモグロビンA1C値」が高くなったが、医者の指導と運動と減量が功を奏し、このところ、少し基準値より高めというところで推移をしている。他にはこれといったところがないので、一応健康なのであろう。そして、今年も例年通り受診した。しかし、今年はこの「健康診断」に、少し懐疑的になっているのである。というのも最近、「患者よ、がんと闘うな」と訴える「近藤誠」氏の著書をいくつか読んだからである。

きっかけは、ある知人。内臓にいずれ癌化する腫瘍が見つかったのである。主治医によると、「寝たきりになるかもしれないような大幅な体力低下のリスクを伴う手術をするか、あるいは手術をせずに体力を温存し、したいことして寿命が尽きるのを待つか」、そのいずれかの選択を迫られたというのである。彼は後者を選択したのであるが、この話を聞いて、かなずしも手術や苦しい治療による延命がベターとは限らないなと思ったからである。

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「近藤誠(こんどう まこと)」氏。1948年生まれ。1973年、慶應義塾大学医学部卒業。同年、同大学医学部放射線科入局。1979~80年、米国へ留学。83年より同大学医学部放射線科講師。がんの放射線治療を専門とし、乳房温存療法のパイオニアとして知られる。患者本位の治療を実現するために、医療の情報公開を積極的にすすめる。抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性など、がん治療における先駆的な意見を一般の人にもわかりやすく発表し、啓蒙を続けてきた功績をたたえられ、2012年、「第60回 菊池寛賞」を受賞。 (著者経歴より)

詳しいことは、読んでもらえばわかるので省略するが、その著書の中で述べられている刺激的とも思える意見、例えば、「抗がん剤は効かない」、「手術をするな」、「末期がんは痛くない」、「がん検診はやればやるほど死者を増やす」 ・・・など。医学にはまったく素人である私が読んでも、言葉は刺激的であるが、極めて説得力がある。だからベストセラーになるのも分かるし、医学界から彼が敵視されるのもよくわかる。しかし、これほど西洋医学が発達、偏重した時代にあって、こんな考えに出会うと少し「ほっ」とするのも事実。

患者よ、がんと闘うな (文春文庫)

近藤 誠 / 文藝春秋



医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法

近藤 誠 / アスコム


 

どうせ死ぬなら「がん」がいい (宝島社新書)

近藤 誠 / 宝島社



いずれ尽きる命なのである。この歳になれば、やがて多かれ少なかれ病に罹るのである。そして、その時誰もが、病による寿命と医学による延命とを秤にかけなければならないのである。実際にそうなって見なければ分からないのであるが、こと私に関して言えば、抗癌剤治療もがん手術も不要、さらに延命措置不要と強がりを妻に言い渡しておいた。

残りの人生、「ロング・ライフ」より「グッド・ライフ」でありたいと、ただ願うばかりだが ・・・。一応、健康診断は済ませた。後は結果が送られてくるのを待つばかりだが、さて ・・・。

1962年に書かれたフランスの歌を「トニー・ベネット/Tony Bennett」が、1963年英語歌詞でレコーディングして有名になり、「英国航空/British Airways」のコマーシャル・ソングにもなり、多くの歌手にカバーされている「The Good Life」を、「ジュリーロンドン/Julie London」の歌声で ・・・。(訳詩は拙ブログ「60歳過ぎたら聴きたい歌(27)~ The Good Life ~」参照)

Very Best of Julie London

Julie London / Capitol


 
私は、「アン・バートン/Ann Burton」の歌唱が一番だと思うのだが、この「ジュリー・ロンドン」の歌唱も捨てがたい。

「Julie London- The Good Life」
 
          



 
 
 
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by knakano0311 | 2013-08-06 10:26 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(2)
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Commented by 団塊オヤジ at 2013-08-07 10:15 x
「爵士さん」のブログをいつも楽しみに読ましていただいています。
「ロング・ライフ」より「グッド・ライフ」でありたいと、ただ願うばかり・・
全く同感です・・小生と同世代の多くのオヤジさん達も同じ思いを抱く方が多いと思います・・
でも・・
自分がそのような状況になったとき、妻や子供達を残して先立つことに悔いが残らないか・・・
少しでも長生きしたいと足掻いてしまうのではと・・と考えてしまう事があります・・。
ではでは・・
Commented by knakano0311 at 2013-08-07 11:03
団塊オヤジさん   こちらこそいつも楽しみに読ませていただいています。「ロング・ライフ」より「グッド・ライフ」と大見得は伐ってみたものの、いざその時になったら、そんなきれいごとを言える自信があるかわかりません。しかしそうありたいと強く思っています。
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