大屋地爵士のJAZZYな生活

中秋の名月を観ながら「ビヨルンスタ」を聴く

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満月、中秋の名月であった。旧暦の8月15日。私は、中秋の夜はいつも満月とばかり思っていたが、誤解していたようで、どうもそうではないらしい。しかし、今日は満月。次回の中秋の日が満月となるのは、8年後、東京オリンピックの翌年だという。ちょっとした天体ショーでもあったのだ。玩具の天体望遠鏡やら、双眼鏡やらを持ち出して、くっきりと晴れた夜空に浮かぶ満月に見入った。しかし、悲しいかな、ただやみくもにシャッターを押すだけの私の撮影技術では、当然望むべくもなく、どうも月の写真がちゃんと撮れたためしがないのである。ご容赦ください。まっ、買ってきた月見団子は食べましたがね ・・・。

さて、「写真より音楽」などと、言い訳がましく言いつつ、月の撮影は早々に切り上げる。やはりこんな夜に聴くべきはピアノでしょう。お馴染みのブログで紹介され、気に入って即発注し、つい最近届いたばかりのノルウェーのピアニストである「ケティル・ビヨルンスタ/Ketil Bjørnstad」のアルバムをじっくりとかける。

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彼の奏でる世界を聴くと、音楽をカテゴライズすることの無意味さをつくづく感じる。ジャズなのか、クラシックなのか、はたまたそれらでもない何かなのか ・・・。一時代を画した「ウィンダムヒル/Windham Hill Records」レーベルの「ジョージ・ウィンストン/George Winston」(参照拙ブログ「やがては森に、千年の夢」)ら、あるいは「海辺のピアニスト」と呼ばれ、ケルト音楽に根付いた音楽世界を追及している「ディディエ・スキバン/Didier Squiban」(参照拙ブログ「海辺のピアニスト」)などを聴いたときに感じた「カテゴライズ」への戸惑いと同じである。「ジャズは人生のBGM」と言ってはばからない私が言うのもなんですが、といって、「環境音楽」、「癒しの音楽」というカテゴリーも、やや安直さや軽んじられた響きが感じられふさわしくない様にも思う。

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「ケティル・ビヨルンスタ/Ketil Bjørnstad」。1952年4月、ノルウェー・オスロの生まれのピアニストでコンポーザー、作家。元々はクラシック音楽の教養を受けていたが、のちにジャズの影響を受け「ヨーロピアン・ジャズ」を演奏するようになったという。すぐれた音質で定評のあるECMレコード所属のミュージシャンの一人であり、ベテランで人気もあり、多作で、「wikipedia」をみると、60を超える相当な数のアルバムがりりースされている。作家としても有名らしく、小説のほか詩集やエッセイなどを含め、20冊以上の本を出版している。

ECMからリリースされたCDに、「Water Stories」(1993)、「The Sea」 (1995)、「The River」(1996)など「水」に縁のタイトルを持つアルバムが多く、「水の詩人」と呼ばれてもいる。

そんな「ケティル・ビヨルンスタ」、最近届いた3作のうち、とりあえず今日は、初期のピアノ・ソロ・アルバム、「プレリュード1/Prelude Preludes Vol. 1」 (1984)、「プレリュード2/Preludes Vol. 2 」(1985) と、「ピアノロジー/Pianology」(1987) の3アルバムを2枚セットにした「Early Piano Music」(2011)を聴いた。

これらのアルバムには個々の曲のタイトルはついていない。ただ通し番号がつけられているだけである。もはやタイトルさえ意味を持たないという事か。皓々たる月の光の中で、ピアノという楽器の素晴らしさが、改めて伝わってくる。「風呂井戸」さんに感謝!

Early Piano Music

Ketil Bjornstad / Hubro



聴いてくれという言葉以外に表現する手段がないくらい美しい曲の中から2曲。「Pianology」から冒頭の曲を ・・・。

「Ketil Bjornstad - Pianology 1」

          

そして、19曲からなる「Prelude」。13番目の曲を ・・・。

「Ketil Bjornstad - Prelude 13」

          
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by knakano0311 | 2013-09-20 10:52 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)
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