大屋地爵士のJAZZYな生活

とどろく爆音に ・・・

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朝からつよい風。台風24号の時でも、距離が離れていたので、こんな強い風が吹くことはなかった。そして、住宅街にとどろく爆音。9機編隊の自衛隊のヘリコプターが飛来。多分、福知山の基地から陸上自衛隊中部方面隊のある伊丹駐屯地へでも向かうのだろう。毎年、この時期になると、自衛隊の市民交流のイベントが開かれるようで、そこへと向かうヘリの編隊が、我が団地の上空を横切っていく。少し物騒な秋の風物詩ではある。あの爆音を聞くと、この時だけは、沖縄のことが頭をよぎる。「八尾空港を ・・・」とかいう、殆ど現実的でない選挙前のポーズまがいのことでなく、負担軽減する方策はないものであろうか ・・・。

そして、爆音を聞いて、ことしもう一つ頭をよぎったのは、航空マニアで知られる「宮崎駿」監督のこと。ご存知のように、先日長編アニメからの引退を表明した。しからば、「宮崎駿」監督、最後の長編映画となる「風立ちぬ」を見ておかねばと思ってはいるのですが、いまだ果たせず ・・・。

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ポスターをみたら、この映画、何故か「堀越二郎と堀辰雄に敬意をこめて」となっている。「堀越二郎」の方は分かるのだが ・・・。答えは、最近読んだ本、堀越二郎著、「零戦 ~その誕生と栄光の記録~」(角川文庫)の解説(「小泉聰」氏)に書いてあった。

「崖の上のポニョ」制作中に何故か、零戦の設計者「堀越二郎」のことで頭が一杯になってしまった航空マニアの「宮崎駿」監督は、次回の映画の企画が持ち上がった時に、「零戦を作って飛ばしたら ・・・」と思いついたという。それも主人公をドキュメンタリー的に描くのでなく、これも何故か、「堀辰雄」の「風立ちぬ」のようなシチュエーションの中においたらどうだろうかと、ひらめいたという。

私も、前身が航空工学科であった精密工学科の卒業で、かなりの飛行機好き。勿論乗ることも、見ることも、たまには作ったり(といっても模型ですが)、ラジコン・ヘリを飛ばしたり、そして映画を見ることも大好きである。(参照拙ブログ「欧州JAZZY紀行(16 ) ~美しき機械たちよ!遥かなるドイツ博物館~」「飛行機乗りたちへ ・・・」など) そんなことから、ストーリーもさることながら、メカを描くことにかけては素晴らしい才能と技術を持っていることも、私を宮崎ファンにした要因の一つ。

帯に曰く、「世界の航空史に残る名機・零戦の主任設計者が、当時の記録を元にアイデアから完成までの過程を克明に綴った貴重な技術開発成功の記録。日本の卓越した技術の伝統と、技術者魂を改めて思い返すことができる一冊。」

零戦 その誕生と栄光の記録 (角川文庫)

堀越 二郎 / 角川書店(角川グループパブリッシング)



「堀辰雄/風立ちぬ」は高校生の時に読んだ。中学生の頃だったろうか、舞台の「F(富士見)高原」にほど近い、蓼科高原にあるモデルとも言われたサナトリウムをリニューアルした父親の会社の保養所にも宿泊したことがある。今風に言えばロッジかペンション。その雰囲気を頭に描きながら、読んでいたような気がする。

そして嬉しいことに、「堀辰雄/風立ちぬ」は、著作権の切れた本を中心に1万点以上集めた、インターネット上の無料文庫、「青空文庫」でも読めます。しかし、残念なことに、この文庫の創始者、「富田倫生(とみたみちお)」氏は、最近亡くなってしまった。最近相次ぐ事件で、インターネットの功罪が取りざたされる中で、間違いなく、この文庫は社会に貢献したといえるのではないか。合掌 ・・・。

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さて、うれしい秋の新譜3人目は、「ステイシー・ケント/Stacey Kent」。「ジャズ・ソングバード/Jazz Songbird」と呼ばれるアメリカ人ジャズ・ヴォーカリスト。スタンダード・ソングを可憐に、チャーミングに歌い、私が「ジャケ買い」始めたきっかけの一人で、もちろん大のファンでもある。何回もこのブログで取り上げているので、キャリアなどは、そちらを参照して下さい。 (参照拙ブログ「立春の朝に」「もう少しやさしい雨を ・・・」「わが心のミューズたち(2) ステイシー・ケント」など)

その、ステイシーの新譜は、2007年に名門ブルー・ノート・レーベルに移籍後、最初のCD、「市街電車で朝食を/Breakfast on the morning tram」で作詞に起用した日系人小説家「カズオ・イシグロ/Kazuo Ishiguro」を再び起用し、アルバム・タイトルにもした「The Changing Lights」。「カズオ・イシグロ」作詞が3曲、ボッサ、スタンダードとあわせて全13曲。今回も期待を裏切らない出来映えのアルバム。

Changing Light

Stacey Kent / Warner Bros UK



爽やかなボッサのスタンダードは「ワン・ノート・サンバ」。

「Stacey Kent - One Note Samba」
 
          
 

そして「カズオ・イシグロ/Kazuo Ishiguro」の作詞になるタイトル曲、「The Changing Lights」。作曲は、音楽でも私生活でも、ステイシーのパートナーである「ジム・トムリンソン/Jim Tomlinson」。

「The Changing Lights - Stacey Kent」
 
          
 
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by knakano0311 | 2013-10-14 09:35 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)
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