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大屋地爵士のJAZZYな生活

確定申告書を提出した夜に

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平成25年度分の確定申告書を提出してきた。定年を迎えた平成18年度(2006年度)から、ずっと国税庁のHPで書類を作成し、それをプリントアウトして提出している。その頃は、e-Taxの最初の頃で、随分迷ったがe-Taxの手続きが面倒で、使い勝手も悪そうだったので、今のやり方でずっと来ている。始めの頃は、パソコンで計算し、提出する人はほとんどいなかったが、団塊の世代が定年を迎えてからは、パソコンで提出するのがかなり当たり前になっているようで、大変混雑する。

現在、無職。収入は年金のみで、保険、配偶者控除などを入力すれば、自動的に計算してくれるので、いたって簡単。いつも数万円の還付金があるので、この申告は欠かせない。源泉徴収票などを準備しておけば、30分ほどで入力完了、後はプリント・アウトして持っていけばいいだけである。買い物も兼ねて、午後空いている時間に市役所へ。待つことなしに提出完了。午前中はなんと900人も押しかけたそうだ。

ここ連日、TVは衆議院の予算委員会を中継している。平成25年度の補正予算の審議である。その質疑を聞いて腹が立ってきた。税の使い道だ。本予算の審議時に「行政改革推進会議」で不要として削減された4800億円の予算のうち、約8割の3800億円が復活しているというのだ。質問を聞くと役人の天下り機関に金を流しているとしか思えないような補正予算が組まれている。予め概算要求時に計上する必要のある本予算に比べ、チェックが甘く時の政権の意に沿うような予算が組まれやすいという。事実、国土強靭化・震災復興の名のもと、地元民が望んでもいないような防潮堤、高速道路の建設に予算が組まれ、自民党は今後10年間で200兆円を公共事業に注ぎ込むと言っている。「コンクリートから人へ」。あの時の税の使い道に対する国民の関心はすっかり覚めてしまったのだろうか。今後も大型の予算がつく公共事業が優先されれば、人手不足にくわえ、手間が掛かって額も少ない補修改修工事や規模の小さい地方の工事は後回しにされる。くわえてオリンピック工事が 本格化すれば、そのことはもっと顕著になるだろう。やはり決まったこととは言え、オリンピックは東京一極集中を加速するだけとの懸念が拭いきれないのである。補正予算案は衆議院を通過し、6日には成立する見通しだという。

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さて、今宵の「お久しぶり熟女シンガー」は、ジャズ畑以外からピックアップしてみました。「パトリシア・カース/Patricia Kaas」。 ジャズやシャンソンの要素をミックスした、スタイリッシュなポップミュージックを歌うフランスの歌手である。「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」や「シャルル・アズナブール/Charles Aznavour」といった、フランスの偉大なソング・ライターの名曲をカバーしたアルバム、「ピアノ・バー/Piano Bar」(2001年)が、彼女を知るきっかけになった。大変おしゃれなジャケットで、即、「足ジャケ・コレクション」入りとなった。(参照拙ブログ「JAZZ的トリビア(6)~JAZZと美脚との最後の関係~」) 古き良きピアノ・バー(フレンチ・シャンソンを演奏する場所)のムードを醸し出している。

ピアノ・バー

パトリシア・カースソニーミュージックエンタテインメント



そんな中から、まずシャンソンのスタンダード、「シャルル・アズナブール」作詞・作曲の「Yesterday When I Was Young/帰りこぬ青春 」。カースは英語でややJAZZYなアレンジで歌っている。

「Yesterday When I Was Young - Patricia Kaas」
 
          

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「パトリシア・カース /Patricia Kaas」。1966年生まれ。父はフランス人、母はドイツ人。6歳までドイツ語しか話せなかったという。母親がパトリシアの才能を見い出し、歌手にしようとし、8歳で、「シルヴィ・ヴァルタン/Sylvie Vartan」、「ダリダ/Dalida」、「ミレイユ・マチュー/Mireille Mathieu」を歌うという早熟ぶりだったという。13歳の時、ザールブリュッケンのクラブで歌い始めたものの、16歳の時、歌手の夢が叶わず、モデルとなった。しかし、1987年でデビューし、アルバム「マドモワゼル・シャントゥ・ブルース/Mademoiselle chante le blues」は世界中で大ヒットした。その後、順調にキャリアを積み、今やフランスの国民的歌手となっている。

2ndアルバム、「セーヌ・ドゥ・ヴィ〜人生のシーン/Scène de vie」(1990年)、3rdアルバム、「永遠に愛する人へ/Je te dis vous」(1993年)も印象に残っているアルバム。ベルリンの壁が破壊された翌年にリリースされた、「セーヌ・ドゥ・ヴィ〜人生のシーン」では、「ジョン・F・ケネディ/John.F.Kennedy」元大統領の母、「ローズ・ケネディ/Rose Kennedy」をテーマに歌った歌が収録され、ジャズとシャンソンとブルース、POPSが混然としたその世界の中で、シャウトするその姿はまさに「凄み」すら感じさせた。そして、ロックやフュージョン、R&Bの要素を多分に絡めたヌーベル・シャンソンの本領発揮されたアルバム、「永遠に愛する人へ」では、「かもめの歌/Juste une Chanson」で、シャンソンとブルースと「中島みゆき」の世界を融合してみせた。(参照拙ブログ「妻のお供で ・・・」

セーヌ・ドゥ・ヴィ

パトリシア・カース / エピックレコードジャパン



永遠に愛する人へ

パトリシア・カース / エピックレコードジャパン



「ホテル・ノルマンディ/Hotel Normandy」も好きな曲。映画「男と女」の中に出てきたホテルだという。

「Patricia Kaas - Hotel Normandy」

          

デビュー当時は、「エディット・ピアフ/Édith Piaf」の再来などと騒がれたというが、今まで「ピアフ」をトリビュートするアルバムは出していない。その彼女が2012年、46歳(ピアフは47歳で死去)になって、ピアフの歌を歌ったアルバムをリリースしたのである。「カース・シャントゥ・ピアフ/Kaas Chante Piaf (カース、ピアフを歌う)」。

カース・シャントゥ・ピアフ [輸入盤日本語帯解説訳詞付]

パトリシア・カース / KING INTERNATIONAL



レコーディングの様子がYOUTUBEにアップされていました。このレコーディングに対する彼女の姿勢、想いが伝わってくる。

「Patricia KAAS in Studio recording "Kaas Chante Piaf" VIDEO」

          

その中から、「La Foule/群衆」。

「Patricia Kaas - La Foule」

          

私は、普段シャンソンを聞くことはあまりないのだが、この「愛の讃歌/Hymne à l'amour」は、鳥肌もの。映画「エディット・ピアフ  愛の讃歌」(2007年)を思い出してしまった。(参照拙ブログ「バラ色の人生とは?~映画「エディット・ピアフ」によせて~」

「Patricia Kaas - Hymne à l'amour」

          
 



 
by knakano0311 | 2014-02-05 22:42 | マーケッターとしてのシニアから | Comments(0)
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