大屋地爵士のJAZZYな生活

「11/22/63」 を読む

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昨年11月15日に、女性初の駐日アメリカ大使として着任した「キャロライン・ケネディ/Caroline Kennedy」氏、言わずと知れた、第35代アメリカ合衆国大統領「ジョン・F・ケネディ/John Fitzgerald Kennedy」の長女である。彼女が大使としての仕事をしている報道を時折見かける。しかし、彼女のニュースを観ていると、どうしても私はあの暗殺事件を思い出してしまう。1963年11月22日(日本時間23日)のことであった。私は17歳の高校2年生。通信衛星を媒介とする日米間TV宇宙中継の受信実験が行われたのがこの日で、その第一報がこの事件だったことを今も覚えている。もうあれから50年経ったのですね。彼女の顔に深く刻まれた皺に、悲劇後の彼女の生き方を垣間見るような気がします。

そうそう、「ニール・ダイヤモンド/Neil Diamond」のヒット曲に、彼女のことを歌った「スイート・キャロライン/Sweet Caroline」(1969)という歌がありましたね。彼女は、上原投手のいる「ボストン・レッドソックス/Boston Red Sox」の大のファン。その本拠地「フェンウェイ・パーク/Fenway Park」で、8回表が終わった後に、この曲が流されるという。

「Sweet Caroline - Neil Diamond」
 
          

そして、事件の真相究明を掲げて発足した、通称「ウォーレン委員会」は、「リー・ハーヴェイ・オズワルド/Lee Harvey Oswald」の単独犯行と結論付け、米政府は多くの証拠物件を、「事件後75年後の2039年までは公開しない」と一切合切を封印してしまった。そんなこともあって、「ケネディ暗殺」は現代史の最大の謎の一つとされ、事件の真相、黒幕の正体を廻って、諸説紛々、百家争鳴状態がいまだに続いている。「JFK」、「ダラスの熱い日」という映画もありましたね。

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「落合信彦」著「二〇三九年の真実 ケネディを殺った男たち」(集英社 1979年)(注;2013年に「二〇世紀最大の謀略 ―ケネディ暗殺の真実」として増補改訂されて再出版)を読んで、ケネディ暗殺陰謀説にはまってしまった私が、かって、出張でダラスを訪れたときは、もちろん、今はミュージアムになっている、ケネディ大統領の狙撃場所とされている旧「テキサス教科書倉庫ビル」を訪れた。(参照拙ブログ「僕らのアメリカン・ヒーローたち」) まっ、その辺については別の機会に譲るとして、暗殺事件50年後の去年、フィクション、ノンフィクションの分野でいろいろな出版物が刊行されている。「ウォーレン委員会」が、なぜ真相に到達するにいたらなかったかを描いた本、「ケネディ暗殺 ウォーレン委員会50年目の証言 上/下」(文藝春秋)もその一つ。

二〇世紀最大の謀略 ―ケネディ暗殺の真実― (小学館文庫)

落合 信彦 / 小学館



ケネディ暗殺 ウォーレン委員会50年目の証言 上

フィリップ シノン / 文藝春秋



そんな傑作フィクションが、モダン・ホラーの巨匠、「スティーブン・キング/Stephen King」の超大作「11/22/63 上・下」(文藝春秋)である。ケネディ暗殺の日をそのままタイトルとし、上下巻とも2段組で各々500ページを超えるボリューム。当初はそのボリュームに逡巡していたが、思い切って買って読み始めた。しかし、読み終えるまでは2週間ほどであったろうか、それほど面白かったということである。

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「11/22/63」 
スティーヴン キング / 文藝春秋



小さな町の食堂、その倉庫の奥の「穴」。その先にあるのは50年以上も過去の世界、1958年9月19日午前11時58分。このタイムトンネルをつかえば、1963年11月22日に起きた「あの悲劇」を止められるかもしれない ・・・。過去へ旅することのできる「扉」の存在を知った男は、ケネディ暗殺を阻止するために過去への旅に出る。改変を拒む「歴史」が繰り出す執拗な妨害。世界の未来と愛する人の命のどちらを選べばいいのか? 緊迫のクライマックス、涙のラスト・シーン。「リー・ハーヴェイ・オズワルド」の単独犯行説を前提に描いたタイムトラベルの傑作。

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「スティーヴン・キング」。1947年、アメリカ、メイン州生まれ。怪奇小説としての「ホラー」とは異なる、日常的な空間に潜む恐怖を描く、いわゆる「モダン・ホラー」の巨匠で、1974年に長編小説、「キャリー」でデビューした。その後の作品については、もうあげる必要もないくらい有名であろう。映画化された作品も多く、「キャリー」、「ミザリー」、「シャイニング」ほか、ホラー以外でも 「ショーシャンクの空に」、「グリーン・マイル」、「スタンド・バイ・ミー」など、枚挙にいとまがない。

さて、「11/22/63」ですが、全編にわたっていたるところに、当時のヒット曲、TVドラマ、映画などの描写がちりばめられ、50年前のアメリカの風景や風俗が眼に浮かぶとともに、当時JAZZやPOPS、映画をはじめとしてアメリカン・カルチャーに魅せられ始めだした高校生の私を思い出しもした。

そこで今宵は、その重要なシーン、主人公のジェイク(ジョージ)とセイディーとが結びつくダンス・パーティで踊る曲、「グレン・ミラー/Glen Miller」の「イン・ザ・ムード/In The Mood」を聴いてみます。

「Glen Miller - In The Mood」
 
          
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by knakano0311 | 2014-02-24 10:08 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)
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