大屋地爵士のJAZZYな生活

早春の里山ツアー(1) ~クヌギ林からツブラジイの森へ~

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本日の里山講座は、里山林の観察ツアー。いつもの遊びの山にほど近い、兵庫県川西市の黒川・妙見山周辺のツアーである。能勢電ケーブルの黒川駅に集合。この地域の里山は、現在も主に炭材を採る活きた里山として使われていて、上の写真のように樹齢の異なるクヌギ林がパッチワーク状に分布している。この里山風景は、朝日新聞社、(財)森林文化協会主催の「にほんの里100選」にも選定されているので、このアングルから撮った写真も含めて、ご存知の方も多いのではないでしょうか。まずは日本一の里山とも言われている、この景観を楽しんでツアーがスタート。この辺も鹿の食害が多いらしく、放置林を見ると、鹿の背丈以下の高さの枝葉がほとんど食べられ、林の奥まで見通すことができる、いわゆる「ディア・ライン」がはっきりわかる。

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国道477号線を越え、妙見口駅方向へ向かう。この地域の風習なのか、畦のいたるところに置かれた「田んぼの土雛」の向こうに見えてきたのは、吉川八幡神社の社域に残る「コジイ/小椎(ツブラジイ/円椎)」の鎮守の森。ブロッコリー状のこんもりとした形から遠くからでもそれとわかる。地区の鎮守として親しまれているこの「八幡さま」は、社伝によれば、平安時代の冶歴年間(1065 ~1069)、今から約950年ほど前に、清和源氏の祖、「源満仲」からみて3代目の「源頼国」の七男「頼仲」が、吉川在住の折に創建されたものと伝えられている。

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社寺林はかっては信仰の対象とされため、比較的自然に近い状態で森が残されてきた。樹齢約400年と推定され、「八幡さま」の境内に生い茂る「ツブラジイ」の林は、豊能町保護樹林第一号に指定された。下から見上げると、巨木の青々とした枝葉が空一面を覆っている。かって大昔、この地方には、このようなシイ林が一面に広がっていたのであろう。そして、この林は、「キツツキ(啄木鳥)」、「コゲラ(小啄木鳥)」などの野鳥の楽園となっているようで、幹の周りにつついたあとの孔がある木も見かけた。北摂地方には、少なくなったとは言え、まだこんな自然に近い多くの森が残されている。大切に残すべき自然であろう。

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さて、「八幡さま」の鎮守の森から、珍しい田んぼの際に残る台場クヌギを見ながら、出発点のケーブル黒川駅へと戻る。途中、田んぼの畦には、「フキノトウ(蕗の薹)」が顔を出し、春の気配を濃厚に感じさせる。

この日、今シーズンの営業を始めたばかりのケーブルに乗って、妙見山へと上がる。早春の山歩きを楽しむ結構な数のお客さん。さてこのあとは、妙見山山頂近くの「ブナ(橅、椈、桕)」の原生林へと向かう。この続きは次回ということで ・・・・。

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今宵は、新譜が待ち遠しいイタリア人ピアニスト、「アレッサンドロ ガラティ/Alessandro Galati」のトリオ。 まもなく春の到来とともに新譜が出るという便りが、先日飛び込んできたばかり。アルバム・タイトルは「Seals」だという。過去のアルバムを4作ほど聴いてきたが、その透明感溢れるタッチと音色は、ミラバッシとはまた違うが、まさしくヨーロッパ・ジャズ。すぐに虜になってしまった。(参照拙ブログ「大掃除」「秋モード、雨モード」「炭焼きの準備を始める」など) 新譜には、スタンダードの「Cherokee」、「Softly As In A Morning Sunrise」、「So In Love」なども収録されているという。さっそく予約をしたが、ひょっとしてYOUTUBEにアップされていないかと、探してみると、なんとこれがありましたね。そして、期待通りのガラティ・サウンド。こいつは春から、なんとやら ・・・・。

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Alessandro Galati Trio / Seals
Alessandro Galati (p)
Gabriele Evangelista (b)
Stefano Tamborrino (ds)


  
  
「SEALS - Alessandro Galati Trio」
 
          
 



 
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by knakano0311 | 2014-03-18 10:01 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(2)
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Commented by reikogogogo at 2014-03-20 15:08
スケールの大きな春の里山、日本の四季を存分に楽しめる素晴らしいロケーションですね。
Commented by knakano0311 at 2014-03-20 16:17
reikogogogo さん  数少なくなった活きた里山の代表的な景観です。この地域で1軒だけ今も炭焼きを生業としている方がいます。
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