大屋地爵士のJAZZYな生活

早春の里山ツアー(2) ~ブナの原生林で~

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さて、能勢電ケーブルの黒川駅から、この日、今シーズンの営業を開始したケーブルカーで妙見山へと上がる。「能勢の妙見さん」といえば、大阪、北摂に住んでいる少し古い人なら 誰でも知っている山である。大阪、兵庫の県境にあり、標高660m、遠足、ハイキング、元旦参り、花見、BBQなどこの地域の人にはなじみの山である。(参照拙ブログ「Climb halfway to the stars ~ケーブルカーに乗って~」) もう1ヶ月も経てば、全山が桜に包まれ、この地域の桜の名所としても有名なところである。

この日の目当ては、桜ではなく山頂付近に残る「ブナの原生林」の観察である。私も以前から見たいと思っていたが、登っては見たがどこにあるのかわからず、いままで見る機会を得なかった。ケーブルカーからさらにリフトを乗り継いで、山頂まで登る。この日のケーブルカーの開通を待ちかねたのか、寒さも緩んで絶好のハイキング日和となったのか、多くのハイカー達で賑わっている。山頂付近の北西向き斜面、ちょっとわかりにくいが、散策路を外れて、森に入っていくと、そこにはハイカーも滅多にこないという「ブナの原生林」が広がっていた。この時期、もちろん葉は全部落ちてはいたが、それでも息を呑む光景である。

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「イヌシデ(犬四手)」などと一緒に、幹周り2m以上はあろうかと思われる巨木が数十本立ち並んでいるその景色はまさに圧巻。聞くところによると、海抜約600m以上がブナの分布域になるため、北摂地方ではここだけに成立しているようで、大阪・神戸周辺でも、葛城山や六甲山ぐらいでしか見ることができないという。
  
この標高だと、まだまだ寒い日が続いているのであろう。幹の高いところにある空洞(うろ)から漏れ出た水が大きな氷柱(つらら)を作っていた。太古の森の姿を彷彿とさせるような光景である。そして、ここも野鳥の楽園。「ヒレンジャク(緋連雀)」などが群れをなして飛び回っている。そんな渡り鳥が運んできた「ヤドリギ(寄生木)」が、すっかり葉が落ちている枝の先端に緑色の塊を形作っているのがよく分かる。この日の里山ツアー、この「ブナの原生林」を見ることができただけでも大きな収穫であった。

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さて、今宵のボーカル。現代の巫女、或いはシャーマン、さらに私がなぞらえるのは、「千手観音」。そんな巫女的ボーカリストで、屈指のジャズ・ボーカリストといえば、「カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」であろうか。(参照拙ブログ「Black Beauties  ~孤高の歌姫たち~」など) そんな彼女のゆったりとシャーマン的に歌う歌が聴きたくなった。

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「カサンドラ・ウィルソン」。1955年、アメリカ南部のミシシッピ州ジャクソン生まれの女性ジャズ歌手・シンガーソングライター。1996年度・2008年度のグラミー賞最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞の受賞者でもある。レパートリーは広く、ジャズとブルースのスタンダード・ナンバーから、ポップ、ロックまで歌う。自作曲も多い。ブルージーな声質で、女性としては非常に低い声域を持つ。(参照wikipedia)

1996年にグラミー賞を受賞した彼女の代表作でもあるアルバムが、「ニュー・ムーン・ドーター/New Moon Daughter」。セミヌードを披露したジャケットも話題になったが、構成は、オリジナルが5曲で、ほかに「U2」、「ハンク・ウィリアムス/Hank Williams」、「ニール・ヤング/Neil Young」、さらには、「モンキーズ/The Monkees」のヒット曲まで取り上げるという驚きの選曲でも話題になった。

New Moon Daughter

Cassandra Wilson / Blue Note Records



彼女の歌唱には、かって、ジャズにアフリカ音楽などの要素を取り入れて発展させようとした音楽家集団、「M-Base Collective」に所属していた影響か、アフリカ音楽の雰囲気が随所に立ち上ってくる。そんな曲の一つが、「ニール・ヤング」の「ハーベスト・ムーン/Harvest Moon」。太古の森を照らす月。そんな月の光に照らされて歌う、シャーマン、カサンドラ。そんなイメージが湧いてきます。

「Cassandra Wilson - Harvest Moon」
 
          
 


 
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by knakano0311 | 2014-03-19 10:27 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(2)
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Commented by reikogogogo at 2014-03-20 15:15
ぶなの巨木の割れ目に、つららーーーぶなの原生林、写真が見れて嬉しいです。
標高も伴い老体には脚も運べない地ですね。
Commented by knakano0311 at 2014-03-20 16:22
reikogogogo さん  圧巻の風景です。頂上まではケーブルとリフトであがれますので、シニアの方も多くハイキングに訪れますが、このブナ林は「知る人ぞ知る」で、訪れる人も少ないようです。久しぶりに森を見て、感動しました。
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