今日は私の住んでいる川西市にあるうどん屋、「
絹延橋うどん研究所」の2階での「浜田真理子」のコンサート。題して「初めての真理子さん ~浜田真理子入門~」。この少し変わった屋号を持つうどん屋さんを知ったのは3年ほど前であった。(参照拙ブログ
「こだわる理由」) そして、このコンサートに出かけたのは、そこの所長(店主)、永尾さんからブログに、「浜田真理子さんのコンサートを開きますがいかがですか」というコメントを頂いたからである。人の縁というのは不思議なもので、私は彼女がブレイクするきっかけとなったTBSのドキュメンタリー、「情熱大陸」(2004年)を見て以来のファンであったのだ。(参照拙ブログ
「松江・宍道湖のほとりから~浜田真理子の世界」、
「化学反応」、
「ひそやかに唄う ・・・ ~浜田真理子~」 など)
このうどん屋の二階が、その名もズバリ、カフェ・ライブハウス「うどん屋の2階」となっていて、店主のオヤジの好みというか、マイナーかもしれないが、みんなにぜひ聞いて欲しいアーティストを迎えて、コンサートを開いているという。今回の「浜田真理子」さんが24回目のライブ。50人も入れば、もう一杯になるスペース。店主の奥さんが30年ほど前に買ってもらったという小ぶりのアップライト・ピアノが置いてある。このピアノ、当時のピアノ・ブームのなかで、「ヤマハ」を退職したピアノ職人さんたちが興したブランド、「天竜楽器・エテルナ」製らしく、結構いい音がする。
さて、5時半開演、夕暮れも始まるという頃、人一人やっと通ることができる椅子の間を抜けて「浜田真理子」さん登場。そうとう前であるが、前回の大阪でのステージの時は背中の中くらいまである長い髪であった。またそれが彼女が醸し出す空間や、決してそれほど明るくはない歌の内容と不思議なほど調和していた。しかし、ショートカットである。随分と明るく若々しい印象を感じる。そして、ステージ。お客さんとの距離は1mもないかもしれないような濃密な空間の中で始まった。
暮れなずむ五月山、高速道路のヘッドライト、もう1週間もすれば満開の桜並木の猪名川、ジョギングや散歩を楽しむ人たちが行き交う堤防 ・・・。そんな光景を窓越しに見ながら、「浜田真理子」の歌を聴く。こんな空間を物語の借景としながら、彼女の世界が拡がっていく ・・・。
【演目】 (初めて聴いた曲もあるため間違っているかもしれません)
1. この恋をすてたら 2. 港が見える丘 3. 教訓Ⅰ 4.スプーン 5. LOVE YOU LONG
6. 君に捧げるラブソング 7. はためいて (休憩)
8. 春の嵐の夜(?) 9. ミシン 10. あの娘がくれたブルース~星の流れに 11. さつきの憂鬱(?) 12. あなたなしで(?) 13. Tresure 14. ケサラ
【アンコール】
1. 水の都に雨が降る 2. 胸の小箱
最後に次は「入門編」でなく、「初級編」を ・・・。そんな彼女の言葉に期待とコンサートの余韻を抱いて、久しぶりに電車に乗った。
最新アルバムは、「But Beautiful」。4年振りとなる5枚目のオリジナル・アルバムである。ライブでの定番曲をピアノ弾き語りでまとめるという今までのアルバムの作り方を変えて、今回は、書き下ろし曲を中心に、「大友良英」らのサポートを受けながら、共につくりあげたという新しい「浜田真理子の世界」。
But Beautiful
浜田真理子 / 美音堂
そのアルバムから、この日も歌われた「ミシン」。ピアノの弾き語りもそれはそれで味わい深い歌唱であった。
「ミシン-浜田真理子」
また、資生堂のCM曲として注目された、「Love You Long」。
「Love You Long-浜田真理子」