GW最終日。前日の「こどもの日」は終日雨模様であったが、この日はカラッと気持ちのいい日本晴れ。遊びの山の公園では、「こどもの日の特別イベント」が開催され、我々はボランティアでそのサポート。40人ほどの子供連れの家族と、鯉のぼり、柏餅、木工細工を作って楽しむというイベントである。数年前から毎年やっているが、予約がすぐにいっぱいになってしまうほどで、極めて好評である。
我々の分担は、鯉のぼり作りの指導、木工細工お手伝い、柏餅の餡と餅の用意が主な仕事。さっそく作った長さ40cmほどの鯉のぼりを、竹竿にさして泳がせる。小さいながらも10数匹の鯉のぼりが並ぶと、なかなか壮観である。もちろん子供たちも大喜びであるのは言うまでもない。
お昼ご飯のデザートにと作った柏餅を頬張ったあとは、いよいよ木工細工。日頃の伐採作業で、材料となる木は山ほどある。サンプルなども参考に、思い思いの動物やらオブジェを作ってもらう。子供たちのリクエストに応えて、切断、穴あけ、削りなどの加工を我々が受け持つのだが、我々には別の狙いもある。それはお父さんたちに、できるだけノコギリやドリルを持ってもらい、子供たちと一緒に細工をしてもらうことである。そうすれば、お父さんの「株」が上がること間違いなしである。
こどもの想像力と創造力にはいつも驚かされるが、力作ぞろいの中から私が選んだ思いが込められた今日一番の作品は、松ぼっくりで作った、多分カーネーションと思われるお花。「母の日」が近いのであろう、「大すきだよ、おかあさん」と書いてあった。
さて、今宵は、「ダイアナ・クラール/Diana Krall」。ほとんどのアルバムを持っていることから考えると、私も相当なファンに違いない。しかし、「クワイエット・ナイツ/Quiet Nights」(2009年)、「グラッド・ラグ・ドール/Glad Rag Doll」(2012年)あたりから、ちょっと戸惑いや違和感も感じているのも事実である。(参照拙ブログ
「わがこころのミューズたち (3) ダイアナ・クラール」、
「コスプレ・クラールよ、何処へ行く」など)
とはいえ、2001年に発表され、300万枚のセールスを記録した「Look of Love」は衝撃的だった。あの美貌からは想像できない、低くて、野太い、ハスキーな「オヤジ声?」で、ピアノを弾き語る硬派な歌唱スタイルにすっかりファンになった。
話は変わるが、私は日本盤に多く見られるボーナス・トラックというものをあまり評価しない一人である。最近はやや狭まったとは言え、輸入盤CDとの説明がつかない、あのとんでもない価格差を、日本語解説、歌詞カード、ボーナス・トラックで言い訳しているようにしか思えないからである。それに、アルバム全体のコンセプトや構成、流れを無視して、ただ単にサービスとして付け加えている場合が多いので、違和感を覚える場合がある。
しかし例外というものはあるもので、パリのオランピア劇場でのライヴを収録した「ダイアナ・クラール」のアルバム、「Live in Paris」(2002)は最後に、唯一のスタジオ録音のボーナストラック、「ビリー・ジョエル/Billy Joel」のカバー、「素顔のままで/Just the Way You Are」が入っているのである。日本盤ということでなく、もともとのオリジナル盤から入っているのである。どういういきさつや理由でこの曲が付けられたかは分からないが、取ってつけたような違和感はやはり否めない。しかしその時は、『そんなことはどうでもいい、「ダイアナ・クラール」の「素顔のままで」が聴けたのだから ・・・』と、このアルバムに限っては、いともあっさりと宗旨替えをした私である。それほどにこのCD、私を痺れさせたのだ。
Live in Paris
Diana Krall / Umvd Labels
ご存知、「ビリー・ジョエル」の名曲のカヴァー。「マイケル・ブレッカー/Michael Brecker」のサックスが、彼女の歌の上手さをより引き立てている。
「Diana Krall - Just The Way You Are」