大屋地爵士のJAZZYな生活

「母の日」の花届く

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「母の日」を前に、次男夫婦から妻に花が届いた。「リーガース・ベゴニア」という花だとカードに記してある。花言葉を調べてみたら、「親切・片思い・永遠の栄え・ていねい・愛の告白」とあった。三男はGWに帰ってきた時に、「ボケ防止に ・・」とか言って、「ニンテンドー3DS」とお絵かき教室ソフトをプレゼントしていった。喜んでやっているようだ。昭和20年、30年代、私の子供の頃を思い起こしてみれば、なにか祝ってもらったり、プレゼントをもらったのは、正月、誕生日、こどもの日くらいで、クリスマス、母の日、父の日、バレンタインなどには、何もなかったように記憶している。多分、日本の高度成長や核家族化につれて、そんな習慣が浸透していったように思える。

そして現在に日本。とても子育てや高齢者の親の介護に優しい国とは言えない日本。街角や店舗に溢れる「母の日」の文字を見ていても、どうしてもなにか違和感を感じてしまう。

さて話は変わって、つい半年ほど前、来日したばかりの、「ポールマッカートニー/Paul McCartney」が、再び来日し公演するという。ジャズ、ブルースの分野においても、「ビートルズ/The Beatles」のカバーは多い。(参照拙ブログ「第8回 ビートルズはお好き?」「この冬一番の寒さの中で」 など) 

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そんな中で、これは異色とも言えるアルバムがある。ボーカル&ギターのデュエット、「グラジーナ・アウグスチク&パウリーニョ・ガルシア/Grazyna Auguscik & Paulinho Garcia」の「ふたりのボサノヴァ〜ビートルズ・ノヴァ/The Beatles Nova」である。

ポーランドの歌姫、「グラジーナ・アウグスチク」とブラジリアン・ギタリスト、「ポリーニョ・ガルシア」のアコースティック・ギターによるビートルズ・カヴァー集である。たまたま、CDショップで試聴した「ポリーニョ・ガルシア」の新作アルバム、「ひとり」が気に入り、「そういえば ・・・」と、かって逡巡した上で買うのやめてしまったアルバムがあるのを思い出した。それが、「ふたりのボサノヴァ」であった。

ひとり ~プレイズ・スタンダード

g) ポリーニョ・ガルシア (vo / MUZAK



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ポーランドの歌姫といえば、私の大のお気に入り、「アンナ・マリア・ヨペク/Anna Maria Jopek」、「アガ・ザリヤン/Aga Zaryan」、「モニカ・ボジム/Monika Borzym」くらいしか知らなかったが、「グラジーナ・アウグスチク」、1955年ポーランド生まれのジャズ・ヴォーカリスト、作曲家、アレンジャー。故国ポーランドでギターを学んだあと、ボストンのバークレー音楽院でボーカルを学んだという。歌手としてのデビューは、1977年。その後ポーランドで、いくつかの賞に輝いたが、1988年アメリカに移住、あまたのミュージシャンとのセッションを行うとともに10数枚のアルバムをリリース。現在は、シカゴに在住し、音楽活動を続けている。私は知らなかったが、ジャズ・シンガーとしての評価も高いという。

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一方の「ポリーニョ・ガルシア」。1948年、ブラジル生まれ。子供の頃、歌を皮切りに音楽を学び、10代の頃はドラム、ベースと変遷、最終的にギターに落ち着いたという。1979年にシカゴに移住、ブラジル音楽を主とした音楽活動を続けている。そんなシカゴ在住の二人が出会い、もう10数年来の親交を続けている中で、ふたりのコラボ・アルバム、「ふたりのボサノヴァ」(2012年)は、調べた限りでは、「Fragile」(2000)、ブラジル名曲集「Andança」(2008)に続いて第3作目のようだ。

ガット・ギターで紡がれるナチュラルで柔らかなボサノヴァと、アンニュイな雰囲気をもち、そっとつぶやくような美しい歌声。ビートルズが築いた世界とは全く別のノスタルジックで哀愁漂う世界が現われる。そんな「ふたりのボサノヴァ」のキャッチにはこう書いてあった。

『東欧の淡い木漏れ日と穏やかな南米の風』

ふたりのボサノヴァ~ビートルズ・ノヴァ

グラジーナ・アウグスチク&パウリーニョ・ガルシア / MUZAK



さて、多分今年もこないであろう長男からの「母の日」プレゼント。かわって、私から今年64歳になる妻へ、こんな曲でも贈っておきましょうか。

「When I'm 64 - Grazyna Auguscik and Paulinho Garcia」
 
          

完璧なコーラス・ワークで綴る大人のサウダージ。哀愁漂うコーラスが泣かせる「Because」。

「Grazyna Auguscik & Paulinho Garcia - Because」
 
          
 



 
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by knakano0311 | 2014-05-11 09:46 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(2)
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Commented by reikogogogo at 2014-05-12 19:34
旅に先だって見た常念岳の写真。
私も北アルプスを違う方向から望みました。
旅の帰宅が母の日となり、私も子供達からのプレゼントが嬉しかった.優しいお子様達が窺えます。
Commented by knakano0311 at 2014-05-12 22:35
reikogogogo さん   三陸に続いて飛騨高山ですか ・・・ 私も松本への帰省の帰りに昔は難所だった安房峠にできたトンネルを快適に抜け、高山に遊んだことを思い出しました。
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