大屋地爵士のJAZZYな生活

木槿、利休、そしてノルウェイへと ・・・

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毎年この時期の「特定健康診査」、今年も夫婦で受診してきた。私は国民健康保険ではなく、OBとその家族も加入することができるので、定年まで勤めていた会社の健康保険組合に加入している。ありがたい事に、後期高齢者になるまでは、この保険に加入することができるので、費用的には助かっている。その健康保険組合が毎年行っている「特定健康診査」である。組合の健康管理センターでも受けることができるのだが、私の住んでいる地域まで巡回してきてくれるので、毎年それを利用している。「どうせ死ぬなら『ガン』がいい」や、「医者に殺されない47の心得」などの独特の論を展開する著書で知られている「近藤誠」氏の「ガン検診は必要ない」という論にもうなずけるが、拒否するまでの覚悟もなかなか持てず、今年も受診した。

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受信日の1日はウォーキングを休んだが、雨が去った猛暑の中、熱中症に気を遣いながら再開、炎天の花が相変わらず眼を和ませる。

そういえば、ひと枝の木槿(むくげ)が印象的に描かれた映画(DVD)を観た。「田中光敏」監督、「利休にたずねよ」。直木賞を受賞し、この4月に亡くなったばかりの「山本兼一」の小説を映画化した歴史ドラマ。「千利休」の若い頃の恋、美を探求する情熱と美しいものにしか従わない利休の執着が、秀吉から切腹を命じられるに至るまでの壮大なストーリー。「市川海老蔵」、「中谷美紀が」好演。小説の映画化にありがちな原作との違和感はほとんどありませんでした。そして作品中、茶を点てるシーンに登場するのは「菊炭」。ストーリーとは別に、それを興味深く眺めていた。あんな美しい炭を焼いてみたいものだと ・・・。(写真は映画の1シーン)

利休にたずねよ 通常版 [DVD]

キングレコード



さて、目につきにくいタンスの一番奥からやっとのことで引き出してきたのは、ノルウェイはオスロを中心に活動するトリオ、「ヘルゲ・リエン・トリオ/Helge Lien Trio」。一度取り上げたことがあったかもしれませんが ・・・。

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「ヘルゲ・リエン」。ノルウェーを代表するピアニスト。1975年、ノルウェイ生まれの弱冠39歳。最初に音楽的影響を受けたのが、「ピンク・フロイド/Pink Floyd」だという。16歳でクラシックを志したが、「オスカー・ピーターソン/Oscar Peterson」を聴いて、JAZZの世界に。最初、ピアノ+チューバ+サックスという変則トリオを立ち上げるも、それと時期を同じくして、標準的編成のピアノ・トリオ、「ヘルゲ・リエン・トリオ」も立ち上げたという。デビュー・アルバムは、「What Are You Doing The Rest Of Your Life」(2001)。タイトル曲は、スタンダードといってもいい「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」の曲。

 

What Are You Doing The Rest Of Your Life

Helge Lien / Curling Legs


 
「What Are You Doing The Rest Of Your Life -Helge Lien Trio」

          

やはり若いんでしょうね。スタンダードの中にも、野心的なインプロヴィゼーションを展開し、伝統と革新との微妙なバランスにチャレンジするといった試みの中に良くも悪くも若さを感じる。とはいえ、やはり私の好きな北欧JAZZ。その雰囲気は十二分に感じ取ることができる。2008年リリースのトリオ名義のアルバム「Hello Troll」はノルウェーのグラミー賞にあたる「Spellemannprisen」を受賞、2011年リリースのアルバム、「Natsukashii」(なぜか日本語の「懐かしい」) は同賞にノミネートされたという。

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私が聴き始めたのは、「TO THE LITTLE RADIO / トゥー・ザ・リトル・ラジオ」(2006)。このトリオでは5枚目のスタンダード中心のアルバムだが、先ほど書いたとおり、伝統と革新との微妙なバランスを感じる。冒頭、「Grandfathers Waltz」は、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」が「スタン・ゲッツ/Stan Getz」と演奏したアルバムからのカバーで、今まで、「ソーラー/Solar」、「ナーディス/Nardis」、「クワイエット・ナウ/Quiet Now」などをカバーしていることから、エヴァンへの相当なリスペクトがうかがえる。

トゥー・ザ・リトル・ラジオ

ヘルゲ・リエン・トリオ / ディスク・ユニオン



エヴァンスへの彼なりのリスペクトを聴いてみますか。「Grandfathers Waltz」。

「Helge Lien Trio - Grandfathers Waltz」

          

オリジナルのウェイトを多くしたバラード集、「SPIRAL CIRCLE」(2002)。サポートはこれまた鉄壁トリオの才人二人、「フローデ・バルグ/Frode Berg(b)」、「クヌート・オーレフィアール/Knut Aalefjaer(ds)」。「JAZZは人生のBGM」などとほざく私には、これくらいのダルさがちょうどいいのだ。改めて再発見。

SPIRAL CIRCLE

ヘルゲ・リエン・トリオ / ディスク・ユニオン



同じくエヴァンスのカバーで、「Quiet Now」を ・・・。

「Quiet Now - Helge Lien Trio」

          
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by knakano0311 | 2014-08-06 23:53 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)
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