大屋地爵士のJAZZYな生活

丸山湿原を学び、そして遊ぶ

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「丸山湿原」に咲く「サギソウ(鷺草)」。日本を代表する野生ラン(蘭)である。「丸山湿原群」は、お隣の宝塚市の丸山周辺に広がる兵庫県では最大規模の5つの湿原からなる湧水湿原群であるが、その周辺地域を含めて、約71ヘクタールが、今年4月、宝塚市の天然記念物に指定された。それを記念してのセミナー&観察会に参加してきた。「サギソウ」。かって母が好きで、園芸種であるが、実家には、お盆の頃に白鷺が飛んでいるようなかわいらしい花が咲いた。しかし、湿原に自生して咲く「サギソウ」はこれまで見たことがなかった。午前中は、湿原の成り立ちや現状、魅力を解説するセミナー、そして午後からは、現地での説明を受けながらの観察である。入口から10分程度歩くと、湿原が圧倒的な広さを持って広がっていた。かなりの密度で点々と咲く「サギソウ」、やっと野生種を見ることができた。

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この湿原群には、湿原に特有の様々な生き物が見られる貴重な場所になっていて、植物群落の貴重性を示す「兵庫県版レッドデータブック 2010 植物群落」においても、「規模的、質的に優れており貴重性の程度が最も高く、全国的価値に相当するもの」として評価され、Aランクに指定されている。(右の写真は、地中に虫を捕らえるための袋を持つ小さな食中植物「ムラサキミミカキグサ/紫耳掻き草」)

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「丸山湿原」に成立する植物群落は、「イヌノハナヒゲ群落」、「ヌマガヤ(沼茅)群落」、「イヌツゲ(犬黄楊)群落」の3群落に大別できる。「サギソウ」、それともう散ってしまったが、淡い紅紫色で、その色合いが、鳥の「トキ(朱鷺)」の羽色に見立てられたのでその名がついた、「トキソウ(朱鷺草、鴇草)」、そして「ムラサキミミカキグサ」などは、「イヌノハナヒゲ群落」の構成種。写真左の「ミズギボウシ(水擬宝珠)」、さらにもう散ってしまっていたが、柿の実の色に似た総状の花をつける「カキラン(柿蘭)」などは、「ヌマガヤ(沼茅)群落」の構成種である。

植物だけでなく、湿原の貴重昆虫も多く生息している。「湿原貴重昆虫、3種の神器」とも呼ばれている、「ヒメタイコウチ(姫太鼓打)」や、日本一小さなトンボとして知られる「ハッチョウトンボ(八丁蜻蛉)」、タテハチョウ科の「ヒメヒカゲ(姫日陰)」のうち、「ヒメタイコウチ」と「ハッチョウトンボ」は、ここで確認できているという。

「丸山湿原」の成立は、いろいろの調査から江戸時代以降で、周辺の里山林の利用とともに広がったと考えられているが、10年ぐらい前から、地元の方を中心とした「丸山湿原群保全の会」が遊歩道整備、植生管理、清掃、盗掘防止パトロール、モニタリング調査、外来種の侵入防止などの保全活動を地道に行った結果が、今回の天然記念物指定につながったという。いずれにしても、かけがえのない自然を守るには、人の手が入った管理、それを支えるボランティアの努力が欠かせないのだ。 (丸山湿原紹介パンフレット、Wikipedia 参照)

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心配した雨も降らず、「丸山湿原群」を学び、遊んだ満足の一日 ・・・。
 
さて、念願の「サギソウ」にお目にかかった宵のピアノ・トリオは、「エリック・リード/Eric Reed」。

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「エリック・リード」は1970年、フィラデルフィア生れ。2歳でピアノを始め、7歳からは音楽学校に通って、クラシックとジャズ・ピアノを本格的に学ぶようになった。西海岸に移住し、18歳の頃、トランペッターの「ウィントン・マルサリス/Wynton Marsalis」に認められ、彼のバンド・メンバーとしてプロの活動をスタートさせる。以後、キャリアを積み、いまやニューヨーク・ジャズ界を代表するトップ・プレイヤーとなっている。

そんな彼が、「M&I」レーベルから、彼がリスペクトする過去のモダン・ジャズ・ピアニストたちが繰り広げてきた様々な演奏を、彼自身のスタイルで取り上げたシリーズがある。「クレオパトラの夢」(2003)、「印象派のメロディ」(2004)、「ブルー・トレイン」(2005)、「ブルー・モンク」(2006)がそれであるが、その中の2枚をタンスから引き出してきた。「印象派のメロディー ~グレイト・コンポーザーに捧ぐ~/Impressive & Romantic - The Great Composers We Love -」と、「ブルー・モンク/Blue Monk」。

アメリカの偉大な作曲家たちを取り上げたのが本作。「ロン・カーター/Ron Carter(b)」と「アル・フォスター/Al Foster(ds)」の強力なサポートを受け、お馴染みの曲の中にも、ジャズの緊張感が漂う一枚。

印象派のメロディー ~グレイト・コンポーザーに捧ぐ~

エリック・リード・トリオ / ポニーキャニオン



そこからお馴染みのスタンダードを2曲。「ヴィクター・ヤング/Victor Young」の手になる 「ジャニー・ギター/Johnny Guitar」、「コール・ポーター/Cole Porter」作曲の「ソー・イン・ラブ/So In Love」。

「Johnny Guitar - Eric Reed Trio」

          

「Eric Reed, Ron Carter & Al Foster - So In Love」

         

『「ブルー」をタイトルに持つ曲にハズレなし』などと言われているが、「Am I Blue?」、「Born To Be Blue」、「Blue and Green」など、「ブルー」という言葉を持つ曲ばかりを集めてアルバムに仕立てた粋なアルバムは「Blue Monk」。

ブルー・モンク

エリック・リード・トリオ / M&I



「ビル・エヴァンス/Bill Evans」でお馴染みの「Blue and Green」。

「Eric Reed Trio - Blue and Green」

          
 



 
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by knakano0311 | 2014-08-25 09:50 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)
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