大屋地爵士のJAZZYな生活

飛べないバッタ ~虫めづる爺いの昆虫記~

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例年この時期は、「虫めづる爺い」となってしまう私。1週間ほど前から庭の植木に住みついている「バッタ(飛蝗、蝗虫)」の幼虫がいる。同じ木であるからして、どうも以前このブログでも取り上げた、脱皮したばかりの「カマドコウロギ(竈蟋蟀)」と思っていた幼虫が成長したものと思われる。(参照拙ブログ「Comin' Home Baby」

見事な保護色、天敵がいないのか他へは行かず、この木にずっと住みついている。そして全くといっていいほど動かない。見るたびに少しずつ場所は変えているので、生きてはいる。「バッタ」は飛び跳ねる虫の代表と思っていたが、このバッタ、飛び跳ねる気配は全くない。不思議に思って調べてみたら 「飛び跳ねる」ことをしないバッタがいることがわかった。短く茶色い翅を持つ緑色のバッタで、脚の黒い斑点、眼の後ろの黒線が特徴である「フキバッタ(蕗飛蝗)」の一種で、西日本の生息する「ヤマトフキバッタ(セトウチフキバッタ)/大和蕗飛蝗(瀬戸内蕗飛蝗)」。翅が短いので飛べず、また動作は緩慢で、跳ねることもほとんどしないという。確信はないが、このバッタ、どうもそれではないだろうか。(参照 Wikipedia)

じっと動かずに、枝にしがみついている「バッタ」を見ると、そのたびに気になって、「おい!、ちょっとくらい動けよ」と声をかけたくなるし、前を通ると思わず探してしまう。まるで我が子を見守るよう ・・・。少し前に書いた「キアゲハ(黄揚羽)」の蛹は、どうも天敵に食べられたようだ。がっかりする妻。我が家のこんな狭き庭でも、いろいろの虫が、それぞれに自然の厳しい営みを展開しているのである。 (参照拙ブログ「お客さんはカラフルでした」

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さて、今宵引っ張り出したのは「ダニーロ·レア/Danilo Rea」。1957年、イタリア生まれのジャズ・ピアニスト。イタリア・ジャズ界では大物、重鎮らしく、いろいろな名義やコラボで多くのアルバムを出しているが、1997年に結成した多分本命のピアノ・トリオ、「ドクター3/Doctor 3」によるアルバム、「ブルー/Blue」(2007)を引っ張り出してきた。

イタリア・ヴィチェンツァ生まれの「ダニーロ・レア」は、1975年にローマの「サンタ・セシリア音楽院/the Santa Cecilia music conservatory 」を卒業、すぐに「トリオ・ディ・ローマ/Rome Trio」を結成して注目された。その後、イタリアにやってきた多くのジャズ・ミュージシャンたちと共演しながら、キャリアを重ねる。イタリアの国民的トランペッター、故「ニニ・ロッソ/'Nini' Rosso」が、息子のように可愛がったといわれ、彼のツアーで来日したこともある。1997年にベーシストの「エンゾ・ピエトロパオリ/Enzo Pietropaoli」とドラマーの「ファブリツィオ・スフェラ/Fabrizio Sterra」とで結成したのが、「ドクター3」であった。最初のCD「ザ・テイルス・ドクター3」は、1999年に最優秀イタリアンCD賞を受賞、その後、20年近く、イタリアン・ジャズの最も重要な活躍をしたトリオである。

本アルバム「Blue」は、全編バラード。「バート・バカラック/Burt Bacharach」、「ダミアン・ライス/Damien Rice」、「ジェームス・テイラー/James Taylor」らのポップスや、「アラバマ物語」、「シンドラーのリスト」などの映画音楽、さらにはカンツォーネまでも盛り込んだバラードの万華鏡。

Blue

DOCTOR 3 / Via Veneto



こんなスローな演奏はかって聞いてことがないというくらいスロー・テンポな「バート・バカラック」の「遥かなる影/Close to you」。
 
「Doctor 3 - Close to you」
 
          

「ジェームス・テイラー」の代表曲。


「Doctor 3 - Don't let me be lonely tonight」


          

彼はCDをソロ・ピアノで2枚(?)作っているが、その2作目「リリコ/Lirico」は珠玉のピアノ・ソロ作品。「プッチーニ」、「ヴェルディ」、「マスカーニ」らのオペラのメロディーによる即興演奏集である。静かに沁みゆくピアノの音色、これからの秋の夜、寝る前のひとときに聴くにはオススメの一枚。


Lirico

Danilo Rea / Egea


 
オペラ、「カヴァレリア・ルスティカーナ」から間奏曲を ・・・。

「Danilo Rea - Intermezzo da Cavalleria Rusticana di Pietro Mascagni」
 
          

また「ダニーロ・レア・トリオ/Danilo Rea Trio」名義で「ヴィーナス・レコード」から、ちょっと怪しいジャケットでリリースされています。(参照拙ブログ「どっこい、まだまだ納税者です」「JAZZ的トリビア(3) ~続き・JAZZと美脚との素敵な関係~」

ロマンティカ(紙ジャケット仕様)

ダニーロ・レア・トリオ / ポニーキャニオン


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by knakano0311 | 2014-08-31 10:50 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(2)
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Commented by reikogogogo at 2014-09-01 08:30
見た事の無い珍しい虫達を見て,植物を見る、茸採りなんかしてみたい気がします.このグリーンのバッタは稲がなくてもイナゴ?ですか?
Commented by knakano0311 at 2014-09-01 10:09
reikogogogo さん  いつも有難うございます。いなごはバッタの一種類ですが、これは「フキバッタ」という別種類のバッタのようです。狭い庭でも、虫や蝶を見ているだけで結構楽しめるものです。そうそう、イナゴの佃煮はわたしの大好物です。
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