人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大屋地爵士のJAZZYな生活

今シーズンの炭焼きを終えて反省しきり ・・・

今シーズンの炭焼きを終えて反省しきり ・・・_b0102572_14374635.jpg

今シーズンの炭焼きを終えて反省しきり ・・・_b0102572_1438659.jpg

2回目の炭焼きの「くどさし」を終えた。後は2月7日の窯出し(炭出し)を待つばかりである。それをもって、今シーズンの炭焼きは終了である。今回は2回ともトラブル続きであった。第一回目は、窯が冷えていたことに加え、薪の管理が不十分で、乾燥が十分でなく、強い火力を得られなかった。結果、一部は美しい菊炭が得られたものの、総じて端部は生焼けが多く、合格点は得られなかったと思う。薪の乾燥の重要さを改めて認識させられた。毎回毎回、釜木やその生育条件、窯の状態、薪、燃焼状態、天候などがどれひとつとして同じではない。それに、多かれ少なかれ起こるトラブル。いつも思うことなのだが、炭焼きとは、それらを乗り越えて、いい炭に到達する推理ゲームのようなものである。

続く第2回目は、前回の反省を活かし、十分に乾燥した薪を使ったので、火力は申し分なかったが、木酢液、タールが煙道に流入し、温度計測に不具合が生じた。これも、システム改修後のトラブル予測が不十分だったと言わざるを得ない。しかし、応急的な対策を施してからは、順調に温度も推移し、当初からの新しい試みの「煉らし」も試みることができた。多分、2回目はいい炭が焼けていると思う。いや、願うばかり ・・・。

とにもかくにも、疲れたというのが本音。しかし、昨年までは3回の炭焼きをこなしていたのだから、気力、体力の衰えだろうか ・・・・。「くどさし」を終える頃には、朝からの小雨もあがり、遊びの山は霧に包まれていた。午後には寒冷前線が通り過ぎ、急激に冷え込んでくるという。

今シーズンの炭焼きを終えて反省しきり ・・・_b0102572_1593457.jpg


今シーズンの炭焼きを終えて反省しきり ・・・_b0102572_1717243.jpg

さて、疲れた体にはお風呂とピアノでしょう。今宵のピアノはご贔屓、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」。このブログでも、もう何回も登場していますね。炭焼きの後には決まってこの人のピアノを聴いているような気もします。

「エンリコ・ピエラヌンツィ」は1949年、ローマ生まれ。5歳でピアノを始め、10代後半に伊・フロジオーネ音楽院で作曲とピアノ学位を取得した後、ジャズに関心を抱き19歳でプロ入り。'80年アート・ファーマーとの共演で世界的知名度を上げると、以後はヨーロッパやアメリカの多数著名アーティストと共演し、国内外で自身のトリオを持つなどベテラン・ピアニストとしての地位を不動のものにしていく。多作でも知られ、ほとんどが彼のオリジナル作品となるアルバムをこれまでに30枚以上もリリースしている。

アルバムは、「Ballads」(2006)。結晶格子が放つ光のようにも見えるジャケット・・・。静謐の暗闇から徐々にかすかに見えてくる彼岸の明かり。トリオのメンバーは、ベース、「マーク・ジョンソン/Marc Johnson」、ドラムは「ジョーイ・バロン/Joey Baron」。

Ballads

Enrico Pieranunzi / Carrion



アルバムは、28歳でピストル自殺したというイタリアの歌手、「ルイジ・テンコ/Luiggi Tenco」が、「ダリダ/Dalida」に捧げた歌だという、1962年のヒット曲、「Mi sono innamorato di Te (君に恋して)」で幕を開ける。


「Enrico Pieranunzi - Mi sono innamorato di Te」


          

ピエラヌンツィのオリジナル、「Sundays」。「マーク・ジョンソン」のベースをフィーチャー。

「Enrico Pieranunzi - Sundays」

          
by knakano0311 | 2015-01-27 17:39 | 炭焼き小屋から | Comments(0)
<< 路傍の花、樹々の鳥(59 ) ... 寒・・・暖・・・懐 >>