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大屋地爵士のJAZZYな生活

まさかのイヌザクラ!

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昨年から周辺の整備をしていた「ウワミズザクラ(上溝桜)」の大木。やっと花が咲き始めたと思ったら、まさかの「イヌザクラ(犬桜)」だった。一同がっかり。「ウワミズザクラ」は花序枝の先に花がつくので、そうではない「イヌザクラ」とは区別できる。遊びの山のほかの「ウワミズザクラ」に比べ、ずいぶんと開花が遅いと思っていた。開いた花は、写真のように極めてしょぼい。写真のように、普通の人だったら、遠目にも花が咲いていることになかなか気づかないだろう。まさに、「どうでもいい桜」、「つまらない桜」の意味で付けられた「犬桜」である。しかし、ほとんど見向きもされないこの桜にスポットをあてただけでもよしとせねばなるまいと気を取り直す。

さて、話は変わるが、森林ボランティア・クラブを立ち上げてから、早いもので丸3年が経った。週一回の定例の活動、14人の仲間がいるが、いつも11人以上が参加する。もちろん何も強制はしていないし、参加、不参加は全くの自由である。そんな高い参加率で、なぜ丸3年も長続きしているのだろうか。このブログでも書いたことがあるが、山の手入れは典型的な人手による3K(汚い、危険、きつい)作業である。しかし、楽しいのである。ボランティアは、なによりも自分が楽しいと思えることが一番のモチベーションである。自然の中で汗を流し、四季を肌で実感し、季節の移ろいの中でゆっくりではあるが、手をかけたことによる効果が目に見えて感じられる。そして、仲間と一つになっての共同の作業が、誰かの役に立っていると思える充実感。ボランティア、その心は「ワン・フォー・オール」でもある。

今日もまた満開の「モチツツジ(黐躑躅)」が出迎えてくれる中、仲間と森の手入れに向かう。

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さて、少し前に「マンハッタン・ジャズ・クインテット/Manhattan Jazz Quintet(MJQ)」のトランペッター「ルー・ソロフ/Lew Soloff」の逝去の記事を取り上げたが、「MJQ」は60年代のハード・バップを80年代に鮮やかに蘇らせて人気を博したコンボ。その後継者と思っているバンドがある。

それが、NYをベースに活動を続け、現代版「ジャズ・メッセンジャーズ/The Jazz Messengers」という呼び声も高い、「ワン・フォー・オール/One For All」。このユニットは、ピアノ+ベース+ドラムで構成される基本的なピアノトリオに、テナーサックス、トランペット、トロンボーンのホーンセクションを加えた6人編成のセクステット(sextet)になっている。

メンバーは、「エリック・アレキサンダー/Eric Alexander(ts)」、「ジム・ロトンディ/Jim
Rotondi(tp)」、「スティーブ・デイヴィス/Steve Davis(tb)」、「デヴィッド・ヘイゼルタイン/David Hazeltine(p)」、「ジョン・ウェーバー/John Webber(b)」または「ピーター・ワシントン/Peter Washington(b)」、「ジョー・ファンズワース/Joe Farnsworth(ds)」。1997年に小さなジャズ・クラブでの活動から結成されたという。

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各々が独自に活動している売れっ子メンバーがズラリと揃っているだけに、長期の活動は結構難しいのではないかと言われていたが、それが杞憂だったと思われるほど、もう18年も活動が継続し、リリースされたアルバムも15作以上を数える。ほぼ全員が1960年代生まれ。リアルタイムでは彼らが知らない60年代のブルーノート・ジャズ、とりわけ「アート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズ/Art Blakey & The Jazz Messengers」の魂を今に引き継ぎ、彼ら自身のスタイルを創造した。 日本デビュー盤は、「情事の終わり/The End Of A Love Affair」 (Venus, 2001)。

情事の終わり

ワン・フォー・オール / ヴィーナス・レコード



「Eric Alexander, One For All - How Are You? 」

          

「アワー・ファーザー・フー・アート・ブレイキー/Our Father Who Art Blakey」という曲を冒頭に掲げた「アート・ブレイキー」へのトリビュート・アルバム、「危険な関係のブルース/No Problem: Tribute To Art Blakey」 (Venus, 2003)。 少し大きめの音量で目を閉じて聴いていると、まるで学生時代のジャズ喫茶にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ってくる。

危険な関係のブルース

ワン・フォー・オール / ヴィーナス・レコード



「NO PROBLEM - One For All」

          
by knakano0311 | 2015-05-07 15:01 | 炭焼き小屋から | Comments(2)
Commented by KICKS at 2015-05-11 16:11 x
こんにちは。

イヌザクラ。そんな桜があるんですね。初めて知りました(・o・)。

心あるハイカーの皆さんはボランティアの方々のおかげで快適な山歩きができる事をきっと感謝されていると思いますd(^-^)。

Commented by knakano0311 at 2015-05-11 17:06
KICKSさん、こんにちは。上溝桜はそこそこ華やかで、見栄えもまあまあですが 、犬桜は全くしょぼいの一言。自分が楽しいから、77歳の長老を筆頭に森の手入れに精を出しています。
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