大屋地爵士のJAZZYな生活

カリブから風が吹く

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さて、暑くなってきました。春どころか初夏を思わせる陽気。爽やかな風が心地よい。つい最近のトップ・ニュースにオバマ大統領とキューバのカストロ国家評議会議長とが会談したというニュースがあった。昨年の12月、オバマ大統領は17日、これまで50年にわたって国交を断絶してきたキューバとの国交正常化に乗り出すと発表した。あのキューバ危機の時は私は16歳。子供ながら、その緊迫感を感じていたことをよく覚えている。米国の経済封鎖が解除されれば、新しい市場としての期待が一気に高まる。

そのキューバ、アメリカの南東、マイアミからわずか150kmのカリブ海に浮かぶ国。ラテン音楽が好きだった私は、中南米への憧れが強く、未だなしえていないが行ってみたい国のひとつである。そのニュースをきっかけに、キューバの首都ハバナの現在の特集がレポートされていたが、ハバナといえば私には忘れられない優れた音楽ドキュメンタリーがある。「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ/Buena Vista Social Club」。この映画が、私のキューバへの憧れをさらに強くしたとも言える。かってそのことを書いた記事、「男唄に男が惚れて(5) ~バルー、サルバドール、セグンド 人生の達人たち~」から再録してみる。

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JAZZギタリストでもある、「ライ・クーダー/Ry Cooder」が、キューバ音楽の伝説的なアーティストたちをドキュメンタリー映画としてまとめた「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」をみたのは、1999年、仕事でヨーロッパからシカゴに向かう大西洋上の機内であった。この映画は、1932年ハバナに設立され、かってアメリカ資本華やかなりし頃、全盛期を迎えた「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」で活躍したミュージシャンたちと、今はもうすっかり老いてしまったが、彼らが150年の歴史のある「ソン」という伝統音楽を、その後のキューバ革命の荒波をくぐってを守り続けてきたことを描いたドキュメンタリーである。帰国するなり、すぐにCDを手に入れるほど魅せられたドキュメンタリー。革命の嵐を超え、自分たちの音楽を守り抜いてきた誇りと矜持に支えられ今でも現役のミュージシャンであり続ける伝説の老ミュージシャンたち。主役は当時89歳になるという「コンパイ・セグンド/Compay Segundo」。老いてはいるが、輝きを失っていないその魅力的な表情と歌の力。ここにも、かくありたいと思う「老い」の一つの到達点を見た思いがする。

ブエナ★ビスタ★ソシアル★クラブ Film Telecine Version [DVD]

東北新社



ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ

オマーラ・ポルトゥオンド / ライス・レコード



Buena Vista Social Club-Chan Chan」  ツア-ライブから。

          

フル・アルバムがアップされていました。 「Buena Vista Social Club - FULL ALBUM」

          

1. チャン・チャン
2. デ・カミーノ・ア・ラ・ベレーダ (道を踏み外すな)
3. エル・クァルト・デ・トゥラ (トゥラの部屋)
4. ブエブロ・ヌエボ (新しい民族)
5. ドス・ガルデニアス (クチナシの花をふたつ)
6. イ・トゥ・ケ・アス・エチョ? (私の花に何をした?)
7. ベインテ・アニョス (二十年)
8. エル・カレテーロ (荷馬車引き)
9. カンデラ (火)
10. アモール・デ・ロカ・フベントゥッド (青春時代のいい加減な愛)
11. オルグリェシダ (誇りを持って)
12. ムルムリョ (ささやき)
13. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
14. ラ・バヤメーサ (バヤーモの女)

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そしてもう一つのわたしの「ハバナ」。それはラム酒、「ハバナ・クラブ 7年」である。灼熱の太陽をたっぷり浴びて育った上質のサトウキビを原材料に、伝統的な技法によって造られる「ハバナ・クラブ」は、カカオのような甘さがあり、バニラとカラメルの香りをまとい、極めてまろやか味わいが特長。それがいたく気に入ってしまい、現役の頃この酒は一時、酒場での私の定番だったことがあるほどだった。久しぶりに「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」を聴いていたら、無性に「ハバナ・クラブ」が飲みたくなった。そして、フロリダ半島、マイアミの先、「キー・ウェスト」まで点々と続く島々の途中のホテルで、暑い日差しの中、メキシコ湾からの風に吹かれながら、ラム酒を煽り、午睡に耽ったことも思い出した。
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by knakano0311 | 2015-04-30 15:34 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(0)
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