大屋地爵士のJAZZYな生活

GWはご近所で

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GWはご近所でと決め込む。ダム・サイトで放水の飛沫を浴び、泳ぐ鯉のぼりを見ながら風を感じ、デッキチェアーか何かに座って、ビールなんぞを飲んだら最高でしょうな。しかし、残念なことにダム・サイトは立ち入り禁止。堰堤から見下ろすか、下の川から見上げるかしかない。しかしながら、一服の清涼は味わえた。そして、我が家の「コデマリ(小手毬)」もようやく満開に。GWか ・・・。

そんなダム・サイトでビールを飲みながら、ずっと流し続けていたいと思うアルバム。「ポール・ウィンター/Paul Winter」のボッサ。最近の「ポール・ウィンター」は、ヒーリング音楽やらワールド・ミュージックと、なにやらカテゴリー分けがなかなか難しい御仁となってしまったが、かっては、この季節にふさわしいボッサ系のブラジル音楽になかなかの力量を示していた時期があったのだ。

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「ポール・ウィンター」。1939年、アメリカ合衆国ペンシルベニア州生まれのサックス・プレイヤー、バンドリーダー、作曲家、世界中の民族音楽の探究者。これまでにグラミー賞を4回受賞している。早熟にも5歳でドラム、ピアノ、クラリネットの演奏を始め、小学4年生の時には、サックスを手にしていたという。その後いくつかのバンドを結成した後、シカゴの大学在学中に結成したジャズ・セクステットが、1961年の大学対抗ジャズ・フェスティバルで優勝し、プロへの道が開けた。1962年、「ポール・ウィンター・セクステット」は、米国国務省派遣のツアーを行い、6ヶ月で中南米の23カ国を訪問し、同年、ホワイトハウスに招かれ、ホワイトハウスで演奏した最初のジャズ・バンドとなった。

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1960年代中頃は、ウィンターはブラジルへ行き、ブラジル音楽や誕生したばかりのボサノヴァに関心を寄せ、数枚のアルバムを現地で録音した。そのアルバムこそが、ビールを飲みながら、ずっと流し続けていたいと思ったアルバムである。

その後、1968年に初めて耳にした「ザトウクジラ(座頭鯨)」の歌声は、ポールの音の世界に対する概念を変え、既存の楽器に加えて「ザトウクジラ」、「オオカミ(狼)」、鳥や虫といった「自然界の音楽家たち」を自分の音楽に積極的に取り入れ、「グランドキャニオン」や「バイカル湖」などで、自然からのインスピレーションを肌で感じることができる場所で、その場所の音響を利用しながらレコーディングを行うという「アース・ミュージック」へと大きく傾いていった。(Wikipedia参照)

「ポール・ウィンター」のブラジル時代の2アルバムからまず「リオ/Rio」(Columbia, 1964)。「リオ・デ・ジャネイロ」の建都400年にあたる1964年に、リオの若きコンポーザーたちへの敬意と感謝を込めて作られたアルバムだという。「ルイス・ボンファ/Luiz Bonfa」、「ロベルト・メネスカル/Roberto Menescal」らが参加、「ポール・ウィンター」の優しいサックスの音色がボッサに溶け込み、リオの海岸から風を運んでくるようだ。ジャケットも有名、ボサノヴァの創始者誕生の1人である「ヴィニシウス・ヂ・モライス/Vinicius de Moraes」がライナー・ノーツを書いている。

リオ

ポール・ウィンター / ソニーミュージックエンタテインメント



「アドリアナ/Adriana」、「サウダーチ/Saudade」の2曲を ・・・。

「Paul Winter & Roberto Menescal - Adriana (Menescal-Freire) 」

          

「Paul Winter & Luiz Bonfa - Saudade (feeling nostalgic) 」

          

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そして私のお気に入りは、「ポール・ウィンター」と「カルロス・リラ/Carlos Lyra」のコラボ・アルバム。

「カルロス・リラ」は、1939年生まれのブラジルの音楽家、作曲家。「ホベルト・メネスカル/Roberto Menescal」と共に、「ジョアン・ジルベルト/Joao Gilberto」や「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」がつくりあげたボッサ様式を継承していった、いわば第2世代のボサノヴァ・アーティスト。その後、「ナラ・レオン/Nara Leão」らと共に、サンバのルーツへの回帰を追求して活動したことでも知られている。

このアルバムに収められている曲は、すべてリラの作品。ナイーヴで甘く切ないリラのヴォーカルとシンプルなギター。哀愁漂うウィンターのサックスと絡みが絶妙。1964年発表の名盤は、「ザ・サウンド・オブ・イパネマ/The Sound of Ipanema」。なんと若き日の「セルジオ・メンデス/Sergio Mendes」がピアノを勤めている。

ザ・サウンド・オブ・イパネマ

ポール・ウィンター/カルロス・リラ / ソニーミュージックエンタテインメント



「カルロス・リラ」と「ヴィニシウス・ヂ・モライス」の名曲、「Você e Eu (あなたと私)」。

「Você e Eu - Paul Winter e Carlos Lyra」

          

プレイボーイを狼になぞらえた「ロボ・ボボ/Lobo Bobo」。

「Paul Winter & Carlos Lyra - Lobo Bobo (The Big Bad Wolf)」

          

そして、ちょっと切ないラヴ・ソング、「Se E Tarde Me Perdoa (遅かったのなら許しておくれ)」。

「Paul Winter & Carlos Lyra - Se E Tarde Me Perdoa (1964) 」

          

心地よいビールの酔いが、ボッサ・ノヴァへのサウダーチを呼び起こしてしまったようだ ・・・。(参照「音楽の誕生 ~ボサノバのルーツを知って~」
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by knakano0311 | 2015-05-03 09:24 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)
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