大屋地爵士のJAZZYな生活

ささやかな贅沢は

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土鍋で飯を炊くようになってから2週間以上、ほぼ毎日炭を使って土鍋と七輪で飯を炊いている。まずガスで炭火を熾(おこ)す。それを七輪に移し、十分熾ったことを確かめてから、土鍋をかける。それから25~30分ほどで飯が炊きあがる。最初はクヌギの炭の薫りがたち、そして蒸気が吹き出し、米の炊ける美味しそうな薫りが漂いだす。蒸気の勢いが弱まり、微かにおこげの匂いを感じたら、土鍋を下ろして5分ほど蒸らせば、粒が立つような美味い飯が炊けている。   

「クヌギ(椚、櫟)」を材料とする菊炭、火付がよく、あまり爆(は)ぜない。真っ赤に熾っている様は、本当に美しいと思う。そのままの菊の花の形で燃え尽き、火バサミで掴むと一瞬にして灰と化す。この儚さも何とも言えない。

10年かけて育てたクヌギ炭を自分の手で伐採し、炭を焼く。そして、その炭で飯を炊く。思わずお代わりをしそうになるくらい美味い。熱々のご飯に卵をかければ、もうこれは最高のご馳走。ささやかではあるが贅沢この上ないと感じる。

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飯を炊くすぐ傍らにあるお隣の家の「ユズ(柚子)」が花をつけていることに気が付いた。もちろん柚子も花が咲かなければ、実がならないのは当たり前であるが、こんな可憐な花だと知ったのは、つい数年前である。

さて、CD整理をしていて手が止まったのが、「ケニー・ドリュー/Kenny Drew」。むかし随分とご贔屓にしたことがあったピアニストで、ジャズ・ピアノ、特に欧州ジャズ・ピアノの世界へと誘ってくれたのが、「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/The European Jazz Trio」と並んで「ケニー・ドリュー」であった。

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「ケニー・ドリュー」は、1928年、アメリカ、ニューヨーク出身で、ハード・バップ・ピアニストの一人。しかしアメリカでは、なかなか高い評価を得られなかったという。私は。ハード・バップ時代の彼を全く知らない。人種差別問題に嫌気が差し、1961年にパリに渡り、1964年からはデンマークのコペンハーゲンに活動の拠点を移し、以来デンマーク人のベーシスト、「ニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセン/Niels-Henning Ørsted Pedersen」を生涯の演奏のパートナーとした。スムース・ジャズではと評価する向きもあるが、メロディアスで、かつ 明快かつ端正さと同居する強いタッチとリリシズムはヨーロッパ・ジャズそのものと私には思える。1993年にコペンハーゲンで死去し、同地に埋葬された。65歳。

1980年代に日本人プロデューサーである「木全 信(キマタ マコト)」氏のプロデュースによる一連の企画ものといわれるピアノ・トリオ・アルバムがヒットした。わたしもそんな流れに乗せられた一人である。そんなシリーズを追って見ると、「ザ・ララバイ/The Lullaby」(1982)、「スインギン・ラヴ/Swingin' Love」(1983)、「ケニー・ドリュー・バイ・リクエスト/Kenny Drew by Request」(1985)。そして、代表作ともなった「IMPRESSIONS (邦題;パリ北駅着、印象)」(1988)、「RECOLLECTIONS (邦題;欧州紀行)」(1989)。いずれも女性が描かれた水彩画のジャケットが印象的である。パーソネルは、「ケニー・ドリュー(p)」、「ニールス・ペデルセン(b)」、「エド・シグペン/Ed Thigpen(ds)」。

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ザ・ララバイ

ケニー・ドリュー / BMGビクター




「Kenny Drew Trio - Lullaby of Birdland」


          

スインギン・ラヴ

ケニー・ドリュー・トリオ / BMGメディアジャパン



「Kenny Drew Trio - Like Someone In Love」

          

ジャズ専門誌の「スイングジャーナル」誌が読者からリクエストを募集したアルバムが、「ケニー・ドリュー・バイ・リクエスト/Kenny Drew by Request」、「バイ・リクエスト Ⅱ」。

バイ・リクエスト

ケニー・ドリュー / SMJ



「Kenny Drew / You'd Be So Nice to Come Home To」

          

パリ北駅着、印象

ケニー・ドリュー・トリオエムアンドアイカンパニー



「Kenny Drew Trio - Autumn Leaves」

          
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by knakano0311 | 2015-05-12 14:25 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)
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