さて、今宵も引き続いて「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」のピアノ・ソロ・アルバムをご紹介しましょうか。前回に続いて、ピエラヌンツィのクラシカルな面にフォーカスしたアルバムを多くリリースしているEGEAレーベルからのソロ・アルバムの一枚、「Un' Alba Dipinta Sui Muri (壁に描かれた朝日)」(1998年)。EGEAレーベル、どれもが洒落た絵画風のジャケットで、叙情的な美しい演奏に溢れている。
クラシカルな面にフォーカスしたしたというのは、EGEAレーベルからリリースされているアルバムは、ソロ以外のアルバムにも、非クラシック的な楽器であるドラムが入っていないし、録音は由緒あるオペラ劇場のホールで、ピアノは「ファツィオリ/Fazioli」などを使うことが多く、深くまろやかな音に響くよう細かな配慮がなされている。「Un' Alba Dipinta Sui Muri(壁に描かれた朝日)」は、ペルージャにある、「パヴォーネ劇場/Teatro Pavone」でのコンサートのライブ録音。