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大屋地爵士のJAZZYな生活

今年もビオトープで鰯缶舟を浮かべる

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今日は、子供たちと工作をして遊ぶイベントの日。例年7月は、鰯缶の空き缶でポンポン船をつくって遊ぶ。名づけて「ポニョの船」。夏休みに入り、公園は水遊びができる格好の場所があるので、親子連れの来園者で一杯である。

船本体となる楕円形の鰯の缶詰の空き缶。これがエンジンとなるが、コイル状に巻いたアルミ・チューブ。そして火皿となるアルミのキャップ、固定用の針金、市販の固形燃料。材料は、基本的にはこれだけである。作り方はいたって簡単。船の後部となる缶に穴を開け、先端が水に沈むようにコイルを突き通し、針金で支える。そして、コイルの下に固形燃料を入れる火皿を作れば、基本的に完成。後は舵や旗などの思い思いの飾りをつけて船らしくする。

早速できた船は、ビオトープに浮かべる。火皿に固形燃料を入れ、アルミ・チューブのコイル部分を熱すれば、しばらくたって鳴動を始め、ゆっくりと走りだす。波紋を描きながら、ゆっくりと進んでいく姿は、なんともレトロでアナログ。

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ビオトープの周辺には、今は産卵時期で、鮮やかな黄色で小型のとんぼ、「キイトトンボ(黄糸蜻蛉)」が集まっている。北海道・沖縄以外のほぼ日本全域の平地や丘陵地の挺水植物がよく繁茂した池沼や湿地に生息するという。鰯缶船の上には「シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)」に混じって、多くの「キイトトンボ」が飛び交い、番(つが)い、水草に産卵する姿が観察できる。

さて、今宵の音楽、小舟にちなんだボサノバに「小舟/O Barquinho(ウ・ヴァッキーニョ)/My Little Boat」という名曲がある。作曲「ロベルト・メネスカル/Roberto Menescal 」、作詞「ロナウド・ボスコリ/Ronaldo Boscoli」。

「♪ 輝く太陽 お祭りのような日差し/小船は海の滑らかな青さの中を/静かにすべっていく ・・・ ♪」

古くは「ペギー・リー/Peggy Lee」、「ポール・ウィンター/Paul Winter」、「ワルター・ワンダレイ/Walter Wanderley」、最近では、「エミリー・クレア・バーロウ/Emilie-Claire Barlow」など多くのミュージシャンが歌唱、演奏しているが、まずは定番、ジョビンなどのボサノバ創世期のメンバーの一人、「ナラ・レオン/Nara Lofego Leão」にしましょうか。

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「ナラ・レオン」。1942年生まれ。ボサノバ創生期、学生たちの間で「ミューズ、女神」と呼ばれたが、軍事政権下のブラジルで、自由を求め、ブラジル政府批判を繰り返したため、軍部に徹底的に目をつけられた。結局、1968年ナラは「カエターノ・ヴェローゾ/Caetano Veloso」、「ジルベルト・ジル/Gilberto Gil」等と同様パリに亡命し、ボサノバと決別した。しかし、自身の出自と向き合いボサノバとの和解を決意し、1971年、堰を切ったように、シンプルなギターの伴奏で、全編ボサノバの定番をうたうアルバム「Dezanos Depois(美しきボサノバのミューズ)」を録音する。カムバックした「ボサノヴァの女神」、1989年持病の脳腫瘍が悪化し、47歳で永眠した。そんな彼女のベスト・アルバムが「ジサフィナード~ベスト・オブ・ナラ・レオン」。

ジサフィナード~ベスト・オブ・ナラ・レオン

ナラ・レオン / ユニバーサル インターナショナル



「Nara Leão - O Barquinho」

          

優しく歌ういやし系ヴォーカル「アン・サリー/Ann Sally」の歌唱も上げておきましょうか。デビュー・アルバム、「ヴォヤージュ/Voyage」から。

ヴォヤージュ

アン・サリー / ビデオアーツ・ミュージック



「アン・サリー - O Barquinho」

          
by knakano0311 | 2015-07-27 09:50 | 炭焼き小屋から | Comments(0)
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