5年に一度の「国勢調査」が始まり、我が家にも調査員がきた。聞けば、「インターネットで回答可能であり、それを推進している」という。まあ、国からすれば、調査員の回収の手間が省けるし、こちらも回答を渡す日時を気にしなくていい。個人情報も気にはなるが、毎日すでにもうあれだけのダイレクト・メール、Eメールや電話がかかってくることを見れば、その筋にはすっかり知れ渡っているであろう程度の個人情報である。多少の漏洩リスクは気になるが、インターネットで回答をした。5分程度で終える。
いまニュースで話題の2017年から実施予定の消費税10%へのアップに伴う消費税率軽減の方式。それが、マイ・ナンバー制度を利用してのインターネットによる申告による還付方式が、かなり有力だという。冗談ではない。マイ・ナンバー・カードはポイント・カード替わりなのか?財務大臣が言ったように、役所の面倒臭さを小売業者や国民に肩代わりさせるだけの制度にように思えるし、そう簡単に普及するようには思えないマイ・ナンバー・カードを普及促進させるための特典に見えてくる。税の徴収の大義というのはそんな程度のものなのか?安保法案、オリンピック関連など、どうもやることに胡散臭さが伴うことが多すぎる。
いっそ、民意の見定め、世論調査の手法として、今回の国勢調査のような国規模でのインターネット回答も使った調査手法を活用できないものだろうか。
さて、今宵のピアノ。すこしオールド・ファッションですが、「レイ・ブライアント/Ray Bryant」。職人肌なアーティストですが、親しみやすい語り口と美しいピアノ・タッチで、我々の世代には絶大な人気を誇ったピアニストである。
1931年生まれ。アメリカ、ペンシルベニア州フィラデルフィア出身のジャズ・ピアニストで作曲家。6歳でピアノの演奏を始め、ジュニア・ハイスクール時代はダブル・ベースも手懸けたという。10代ですでにプロの音楽家としての活動に入り、マイルス・デイヴィスやソニー・ロリンズ、コールマン・ホーキンスら名だたるジャズのレジェンドたちと共演したほか、カーメン・マクレエやアレサ・フランクリンらの伴奏者を務めた。1950年代後半より自身のトリオを結成して世界中で演奏したが、2011年、惜しくも病気で他界した。
お馴染みのスタンダードを集めたアルバムから1曲。「What Am I Here For」。「デューク・エリントン/Duke Ellington」が、1940年代初めに作曲し、歌手の「フランキィ・レイン/Frankie Laine」が11年後に歌詞をつけたという。もっとも、国勢調査の項目に、「What Are You Here For ?」なんて質問はありませんでしたが ・・・。
Golden Earrings
Ray Bryant / Polygram Records
「What Am I Here For - Ray Bryant」
VIDEO