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大屋地爵士のJAZZYな生活

路傍の花、樹々の鳥(93) ~ 秋明菊の哀愁 ~

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9月~10月の秋まっさかりな時期に開花するのが、「シュウメイギク(秋明菊)」。名前通りの季節の花である。中国から古い昔に日本に入ってきた帰化植物で、名前に「キク(菊)」が付いているが、「キク(菊)」の仲間ではなく、「アネモネ」の仲間だという。この花は、季節のせいか、すこしメランコリーな気分を掻き立てる。

「シュウメイギク」が咲くウォーキングの道筋にはためく「新蕎麦」の幟。胃袋に秋が来たと感じさせる街の風景である。これはまた食べに行かなくてはなるまい。私には「新蕎麦」であるが、野鳥には彼らが大好きな「ピラカンサ」が、枝を埋めるほどにいっぱいの実をつけだしている。「ピラカンサ」とは、「トキワサンザシ」属の種類の総称で、日本では「トキワサンザシ(常盤山樝子)」、「タチバナモドキ(橘擬)」などが多く栽培されており、これらを「ピラカンサ」と呼んでいるという。 (Wikipedia)

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さて、メランコリーなムードになりがちな秋の宵に、こんな曲、「オルモスト・ブルー/Almost Blue」なんぞいかがでしょうか。前々回取り上げた「チェット・ベイカー/Chet Baker」の歌唱。

この曲は、今は「ダイアナ・クラール/Diana Krall」の旦那である「エルヴィス・コステロ/Elvis Costello」によって作られ、1982年のコステロのアルバム、「Imperial Bedroom」に収録されている。彼の弁によると、この歌は「チェットベイカー」の歌唱による「The Thrill Is Gone」にインスパイアされて作った曲であるという。

それを聞いて、チェットは事実上最後のスタジオ録音となったアルバム、「Let's Get Lost」(1988)で取り上げ、アンサー・ソングというか、コステロのリスペクトに応えた。そして、同年、滞在先のアムステルダムのホテルの窓から転落死してしまった。 チェットの生涯については拙ブログ「60歳過ぎたら聴きたい歌(55) 終わりなき闇 ~チェット・ベイカー/My Funny Valentine ~」を参照して下さい。

【 Almost blue 】     作詞作曲;Elvis Costello

「♪  Almost blue                      ほとんどブルー
   Almost doing things we used to do      いつも同じことの繰り返し
   There's a girl here and she's almost you  横の女の子がいるけど、君とほとんど同じ
   Almost all the things that you promised with your eyes
                              君の眼が俺に約束したことのほとんど全部が
   I see in hers too                    彼女の眼の中にも見える
   Now your eyes are red from crying      いま君の眼は赤く泣きはらしているだろうが

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    Almost you                        ほとんど君
   Almost me                         ほとんど俺
   Almost blue                        ほとんどブルー   ♪」


Let'S Get Lost

Chet Baker / RCA Victor Europe



チェットの切々たる哀愁の歌唱と演奏。

「Chet Baker - Almost blue」

          




 
by knakano0311 | 2015-09-26 17:17 | 地域の中で・・・ | Comments(0)
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